2024年7月12日

 10日から今日にかけて大量のビデオを見ている。ビデオとはいうがAmazonプライムの配信のことである。「配信」といいあらわすと、どうもリアルタイムの生配信か何かのようだ、なんか語弊があるなと思ったから「ビデオ」という古めかしい(?)言い回しをしてしまう。


 この3日で、新海誠「天気の子」に始まり、「葬送のフリーレン」を5話まで、「アンナチュラル」を1話見た。


 10日に「天気の子」と「フリーレン」を続けて見た後、すぐに就寝時間になったのだけど、脳が興奮しているのか全然寝付けず酷い目にあった。ので、ビデオを見るのは「続けて起きていたい時」にしよう、と心に決める。


 私は眠りたい時に眠れないくせ、眠ろうとしていない時に眠気を催す、要するに体内時計がちょっとイカれちゃった人間なので、これが生活習慣のなんらかに働きかけてくれたらいいなと思っている。


 「天気の子」はよくできていたけれど、両手両足を固定し、しょっぱいポップコーンを用意し、映画館の客席に座って見るものだなと思った。これはいやおうなしに直に流し込まれないといけないタイプので、自由自在に止めたり戻したり早送りできたりする媒体で見るものじゃないと思う。正直に申し上げるときつくて、見たくないシーンがいっぱいあった。飛ばしはしなかったが、何度も休憩を挟んだ。おかげで「ライ麦畑でつかまえて」に興味を持った。


「フリーレン」はとにかく私が勇者ヒンメルのオタクなものだから、ハナから泣き通しだった。アホほど泣いて配偶者に引かれた。 

 ハイターも好きだ。老ヒンメルも老ハイターも好きだ。本当に好きだ。

 泣いてしまう。何度も泣いてしまう。感動させようと思って感動させにきている訳ではきっとないんだろうなと思う。フリーレンは手首にほんのり切ない香りをまとっているだけで、私はその切なさを過剰に嗅ぎ取っているにすぎない。「故郷の花を君にもいつか見せたい」が割とプロポーズ寄りの言葉だったことがあんまりにも苦しくて泣いている。対する答えが「遅くなったね」なのにも泣いてしまう。彼女にそんなつもりは毛頭ないにしても、どうやったってすれ違う2人のたましいのことを思うにつけ勝手におばちゃんは泣いている。


「アンナチュラル」は……アンナチュラルだ。1話しか見ていないし、まだよくわからない。ドラマをあまり見ないからかもしれない。ただ脚本が鬼のようにうまいことだけ伝わってくる。脚本かけたら、楽しいだろうな。

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