2024年7月

2024年7月2日

 「ルックバック」のティザーを見て泣く。涙でべそべその状態でツイッターを見たら「自分には『ルックバック』の消化酵素がないかもしれない」というツイートを見かけた。曰く「努力したことがないから」と。

 私が思うに「ルックバック」は努力の物語ではなく、書き続けなければと必死にあがいて、その果てに「なぜ書くか」を改めて問いかける作品であるので、個人的には「努力」は多分関係ないのだけれど、はたと、そのツイートをまじまじ見てしまった。

 そうか、「努力」だ。と思った。この人生のなかで「歯ぎしりしながら文章を書く」のは初めてだ、とも。

 思い返せば、ずっと楽しくて仕方ないから書いてるばかりで、クオリティとか読ませ方とか、いわゆる商業系の視点を入れて試行錯誤するのは初めて(そりゃそう)だったから、苦しいのは当たり前なのだ、今私が行っているすべての執筆活動についてこれは「努力」であると頭が認識しているのだ。と思った。思ったらパソコンの前に来てこの文章を打っていた。

 全部楽しみたい。試行錯誤のすべてを自分のものにしたい。努力なんかするもんじゃない。努力していることを認識したくない。ぶっちゃけ、努力したくない。それを努力と認めたらそれは私の終わりの時だ。あとは諦めて灰になるしかないだろう。


 きれいごとだ、世迷い言だ、そんなのができる人間がいるとしたらそれは「プロ」だ。

 だから、プロになりたいなと思う。


 今日はあまり調子が良くないので少し考えて浮かばないようならすぐ布団に入るけれども、ちょっとだけ粘ってみる。

 

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