第五話 風邪引いたら幼馴染(ラスボス)が見舞いに来た
ども、風邪引いて布団から動けなくなってる紗那だよ
気分は超最悪
風邪で動けずただ部屋にある毒薬をじっと眺めているだけ
あぁ、主人公呪いてぇ
「紗那、お見舞いきたよ!」
いきなり襖を開けられたと思ったら阿修羅(ラスボス)がいた
笑顔で血だらけの蛇楼(悪役)を持って
これはどういうことなのかな?
いや、美少年の笑顔は普通に保護者目線で可愛いけどさ、手に持ってるモノが物騒なんだよ
包丁片手に持って口から血を出している蛇楼
誰が見ても何が起きたか分かるよね?
「ん?どうしたの?そんな怯えて。もしかして怖いものがあるの?ぼくが消してあげようか?」
「結構です」
いやこえぇよ
何処の9歳の子供がいう台詞か!
「そうだ、紗那。最近胸育った?」
「ブーッ!!」
飲んでた茶を吹き出しちまったじゃないか
鬼は人間に比べて成長が早い
阿修羅と俺の見た目は12歳程だ
まあ18歳位の見た目になったら成長が止まるんだけどな
不老不死だし
だがしかし、胸が育った?などと言われるとは...
確かに少し大きくなったけどさ
それでも俺まだ貧乳なんだよ
「すこしね」
「ふーん、そうなんだ。別にぼくは貧乳でも気にしないよ?」
急に何いってんだよ
でも酷くないか?
母さんはナイスボディなのにな
だが紗那のヒロインとしての売りは白い長髪に赤い目のミステリアスな鬼で華奢で可憐なキャラだ
今の俺の性格とは程遠いな
確かある裏ルートでは阿修羅に紗那をNTRされるのもあったんだっけ?
ぶっちゃけどうでもいいけどな
「ていうかなんで蛇楼が血まみれなの?」
「聞かぬが仏だよ」
本題に入ろうとしたら阿修羅が笑顔に載せた威圧で誤魔化された
聞かぬが仏って言われても俺等鬼で仏の敵だよ?
鬼でもこんな仏が出てくる言葉使うんだな
「そーだ、紗那。余談だけどね紗那と今日寝る権利を義母上とお父様から貰ったよ」
は?さらっと何いってんだコイツ
やべぇよ
コイツ9歳で童貞捨てんの?
けど鬼の世界に年齢は関係ないもんな
だがいっそ、主人公に初めてを取られなくなるからここで俺も捨ててもいいんじゃ?
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