第21話 ドニィーシャ

 その後の夕食会は、俺にとって針のむしろだった。マサソイトは明らかに怒っていた。俺があおって怒らせたのだ。申し訳ない。

 俺は自分の部屋に戻り、疲れからベットに倒れこむ、これから何をすればいい。

 ドニィーシャが入って来る、俺は彼女に言う。

 「そろそろノックしてから入って来てくれないか。」「失礼しました、ご指示のままにします。」

俺が彼女を見るとネグリジェを着て片膝をついている。

 「その恰好は何?」「今夜の夜伽のためです。」

真に受けているのか、断るための方便だったのだが。

 「風邪ひくといけないからベットに入れ。」「はっ」

彼女はベットに入る。赤毛の抜群のプロポーションの美人なのだが、俺から見れば化け物だ。とりあえず話をすることにした。

 「フレイムランドって何、空中に浮いているみたいだけど君たちが作ったの?」「いいえ、魔族のロア博士が作ったものです。フレイムランドもロア博士が名付けています。300年前譲り受けて住んでいるのです。」

 「じゃあ位相空間はちゃんと操作できているの。」「はい、操作方法は引き継いでいます。」

 「壊れたら?」「直せません、魔術で動いているのですが術式も仕組みもわかりません。」

おい、おい、大丈夫かー

 「壊れたらどうするの。」「ロア博士に直してもらいます。」

 「でも、魔族と戦っているのだろ、ロア博士敵になるよね。」「ロア博士は、性格があれなのでどこの勢力にも属しません。」

 「要するに、自由人だと。」「そうです。」

 「ここの人々はどうしたの。」「戦争や勢力争いで行き場を失くした民族や人を向かい入れています。」

 「最近では、才能のある人物が行き場を失くした時に来てもらっています。」「お俺もそうなのか。」

 「はい、ゲリラとの戦闘時の指揮能力、魔力の高さで選びました。」「私たちは、率いる王を必要にしています。既にあなたはスクルドの処女航海で証明しています。」

それから、俺たちは少し話をしてから寝た、もちろん手は出していない。

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