第5話:同居生活の始まり!

 (あれ?こいつ自分の家あるくね?)

そう美穂は別世界の美穂だろうとこの世界には一応家はあるのだ、、、なのになぜ俺のところに、、、


 「あのさ〜一応お前、、この世界にも家あるよな?」


 「なんで俺の家に住まわせてなんて言ったんだ?」


と問いかけたら。


 「なんでって、、、自分の家に行って実は別世界のあなたの娘だからここに住まわせて、なんて言って住ませてもらえると思う?」


 よくよく考えたらよくわからんやつが来ていきなりあなたの娘だから住ませてなんて言ったら、不審者扱いされて警察に連れて行かれそうだしな、、、、

 

 「ああ、確かに絶対に無理だわな」


 (なんとなく、そうなった場合美穂の親の気持ちがわかる気がした、、、)


 「でしょだから彰人のところにきたんだ!」


と笑顔で言ってきた。


 「ああそうか、、」


 「でも、親のとこに行かなくて良かった〜」


 「なんで? 親に会いたくないのか?」


と疑問に思った?別世界だとしても親に会いたくわないのかと考えていると。


 「確かに、、、お父さん、お母さんには会いたいよ、、、でもこっちの私が死んでるんじゃ余計に信じてもらうんなんて無理だと思ったから、、」


そうだった、こっちの美穂は死んでるんだ、、なのに急にきた人が自分は水戸だと言っても親は信じてくれないだろうな、、、

 

 「確かに、、、不審者扱いされて通報されそうだな」


というと美穂は顔を膨らませながら、、、

 

 「私を不審者扱いするき?」


とぷんぷんと怒っていたが、、、脳裏で俺は一つの疑問が浮かんできた。


 「いやいやそうじゃなくてさ〜、、、てか?なんでわざわざ俺のとこに来たんだ?」


 と俺は不思議に思った、自分の親でさえ美穂は信じてもらえないと思ったのになんでよりにもよって俺なんだ?まあ確かに、俺たちは仲良かったが、、美穂には一人暮らしの友達ぐらいいたはずだが?


 「ん〜とね、彰人なら何故か信じてくれると思ったからかな?」


 「まさかの勘かよ!」


と俺はアホらしくて思わず突っ込んでしまったが、、、


 「でも、、実際に彰人は信じてくれたじゃん!」


 と美穂は嬉しそうに言った。


 確かに俺は最初から気づいていたのかも知れない、、でもタイミングが悪かったからな、、、もし美穂が死んでいない時に来たらイメチェンしたのか?と気づくことができたかも知れないが、、、

 

 「まあ、結果的にな、、、」


 「でさ〜結局一緒に住んでもいいよね?」


 一瞬俺は迷った、俺は住むとこがない美穂のために即答でいいよと言いたかったが、、実際一緒に住んで俺が美穂に変なことをしないか不安になってきたからだ、、、


 「あのさ〜そっちの方が一応多分年上だと思うけど、、、その一緒に住んでたら俺に変なことされるとか思わなかったのかよ?」


と言うと美穂はこいつ何言ってんだ?みたいな顔をしながらこう言ってきた。


 「ん、そこは彰人信用してるから大丈夫!」


(なんだよこの子ガバガバじゃねーか、美穂がここまで純粋だったなんて、、、ほっとくのは危ないし、俺の家に住まわせるか、、、)


 「は〜仕方ない部屋はいっぱいある好きにしろ、、、」


 と言った瞬間美穂は嬉しくなったのか急に俺に抱きついた、、、むぎゅと二つの柔らかい塊が俺にムギュと音を立てて密着してきた。


 「へ?」


みるみるうちに俺の顔は赤くなったがそれに構わず美穂は、、、


 「ありがと〜ーー彰人のとこがダメだったら私宿無しになっちゃうとこだったよ〜ーー」


と喜んでたが、俺が顔を真っ赤になってることに気づいて、美穂は俺を離した。


 「その、、、ごめんね?わざとじゃないから許してね?」


と美穂まで顔を真っ赤にして恥ずかしながら謝ってきた。


 「だっ大丈夫!、気にすんな!」


と俺はまだ顔を赤くしながら言った。


 「まあ〜これからよろしくな!」


と俺はこれから一緒に住む同居人美穂に挨拶した。


 「うん!よろしくね!」


と元気よく返してくれた。


ここから俺と美穂の同居が始まった。


 

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