第4話:誰?
「はっ」
俺は慌てて目を覚ました、だが起きた瞬間に違和感を感じた、床で寝ていたはずなのになぜかベットで寝ていた。
それだけではなく、一週間溜め込んだゴミも跡形も最初からなかったかのように跡形もなく消え去っており、部屋も埃一つないぐらい掃除されていた。
起きたばかりで頭がうごかなかったので、あまり気にしないでそのままリビングに向かっているとリビングからいい匂いが漂ってきた。
(あれ?なんでこんな匂いがするんだ?)と考えていると、リビングについたとたん。
「おはよ!もう朝ごはんできてるから、ささ冷めないうちに食べて!」
と俺を椅子に座らせた、食卓には、ざっ日本と連想させられるような朝ごはんが並べられていた。
「あぁいただきまーって昨日の、、」
「なんでまだいるんだよ!」
「だって、、、あのままほっとくわけにもいかなかったし、ついでに掃除など諸々やっちゃったって感じかな?」
流石に知らない人でもそこまでしてもらったので一応礼を言っておいた。
「あっありがとな」
「どういたしまして!」
「そんなことより早くご飯食べて冷めちゃうよ!」
「いっいただきます!」
俺は、一週間もろくに食べていなかったので勢いよくご飯を食べだした。
「どう?」
「おいしい、、、」
「そう?よかった!」
とお姉さんはとても喜んでいた。
お姉さんの料理は控えめに言って最高だった、、、何故か、、、この料理を食べているとなぜか心が温まってくる気がした。
「あっそういえば!なんで俺の家を尋ねてきたんだ?」
と尋ねるとお姉さんは言いずらそうに言った。
「え〜っとね今訳あって住む家ないんだ〜だからこの家に住まわせてくれないかな〜なんちゃって?」
一瞬俺は何を言われたかが理解できなかった(えっ今なんていった?)当然俺は断る!感謝はしているが見ず知らずの人を家に住まわすわけないだろ。
(まあ年頃の男子なら良いといいそうだが、、、)
「だが断る!」
「え〜ーーなんでよ!」
「なんでって、、確かにあのことは感謝してるけど見ず知らずの人を家に住まわすほど俺はお人好しじゃないからな」
「うぅ〜確かに、、、」
「わかったんならささっと他所にでも当たるんだな!」
流石にお姉さんは何も言えなくなっていたが、、、
「てか私見ず知らずの人じゃないもん!」
「は?それは流石に無理があるだろ」
と呆れていると、、、
「えっ本当にわからない忘れちゃった?私だよ?私?」
とオレオレ詐欺を仕掛けてきた、、
「面と向かってオレオレ詐欺はいい度胸だな!」
「そっそんなんじゃないし!」
「じゃあこれを見て」
と彼女はカバンから手作り感のあるキーホルダーを見せてきた。
(嘘だろあのキーホルダーは昔俺が手作りして美穂の誕生日にあげたやつだ、、、)
「嘘だろ、、、それを持ってるってことは美穂なのか?」
「もーやっと気づいた?」
俺は嬉しさのあまり美穂に抱きついてしまった。
「良かった、、、死んでしまったのかとおもった〜ー」
と嬉し泣きをしていると、、、
照れた顔で美穂が
「流石にちょっと恥ずかしいから、、、」
「あっごめん!」
俺は慌てて美穂を離した、
「いいよ、、、別に嫌だったわけじゃないし、、、」
と許してくれたが。
「えっどういうこと?私が死んでるって?」
「えっ、、、あ〜美穂は知らないのか?お前が死んだって噂流れてたんだぞ」
「まあ〜美穂が生きてたってことはデマだったってことか」
とデマを流してたやつにキレていると、美穂がよくわからんことを言ってきた
「えっ、、、私この世界じゃ死んでるの?」
「何言ってんだ?まっまさかお前」
「そうそう!」
「遅めの、厨二びょ、、」
「ちっちがうわ〜ー」
と顔を真っ赤にしてキレていたが。
「彰人、パラレルワールドって知ってる?」
「まあ知っているけど、世界が色々分岐してそれに並行して存在する別の世界のことだろ?」
「流石彰人!物知り〜でさ、実は私この世界じゃないく数年後のパラレルワールドから来たのかも知れないの」
「はー?やっぱお前厨二びょ、、」
「違うってば!だったら私をよく見て!」
美穂をよく見ると確かに身長が伸びていたり、、、何より美穂はまな板のはずなのに、、、胸には二つの大きな物体があった、、、
(美穂はまな板のはずなのに、、、ってことは本当に、、、)
「うっ嘘だろ!」
「今失礼なこと考えてたでしょ!」
「うっ考えてねーし!」
「ふーん、それならいいけど」
今回は見逃されたようだ、、、
(昔からこいつ勘だけは鋭いんだよな、、、)
ただただ俺は美穂にまた会えてとても嬉しかった。
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