第69話 別れの報告

 翌日はダンジョンから戻る前に、カニが居ないか岩場へ寄ったけど現れなかった。次に来る時も3泊を考えてるので、その時には現れて欲しいものだね。


 帰り道でザリガニとムカデが1体にダンゴムシが2体現れたので、俺がトドメを刺す形で討伐をした。

 ダンジョンを出たの夕方だったので、ハンター協会出張所で魔石の買取りで金貨15枚を受け取ってからは、食事を作るのは面倒なので屋台で食事を買ってから宿へと戻った後は、久しぶりの風呂に入ってからその日を終えた。


 次の日は、ガンコーの店に寄ってドロップアイテムを買取ってもらう。


「ガンコーさん、おはようございます。ドロップアイテムの買取りをお願いします」

「おぉ、ウォード達のドロップは本当に凄いな!この素材のおかけで久しぶりにいい商いが出来てるんだ感謝するぜ!素材の代金は金貨20枚だ」

「ありがとうございます。ドロップはたまたま運が良いだけですからね。こうして買取って貰えて有り難いです。話は変わりますが、ルクンナ洞の下層も殆ど回れたので、近いうちにルクンナ村を離れようと思ってるんですが、デルポト市へ向かう定期馬車って結構あるんですか?」

「週に1便だけだったな。昨日出たから次は来週だぜ!それよりお前達が居なくなると寂しくなるな~」

「ありがとうございます。また寄る事があったらよろしくお願いします。では失礼します」

「おぅ!またな」


 次はイテーツの店へ寄って、俺の防具と特製のやじりを受取りにいく。


「イテーツさん、おはようございます。僕の防具とやじりを受取りに来ましたが、仕上がってますか?」

「おぅ、できてるぜ!防具は試着するだろ?アタッチメントの説明もさせてもらうな!やじりは嬢ちゃんに渡せばいいのかな?」

「はい、私が受け取ります」

「ほらよ、次はウォードの防具だな。なかなかの仕上がりだと思ってるんだぜ」


 イテーツが赤を基調とした防具一式を持って来てくれた。赤色は少し派手かなと思いながらも、装着方法の説明を受けながら装備してみた。


「凄く似合っててカッコイイよ~♪」

「そうかな?ちょっと派手過ぎない?」

「そんな事ないよ!カッコ良過ぎて他の女性の視線を集めそうで心配なるかな?」

「ははっ、それはないよ(笑)」

「いやぁ~、ウォードは男前だから!嬢ちゃんが心配するのも判るぜ(笑)」

「ははっ……とりあえず精算しますよ」

「加工賃のみだから合わせて金貨15枚だ」

「ありがとうございます。話は変わりますが、ルクンナ洞の探索が終わったので、来週にはデルポト市へ向かうと思います。お世話になりました」

「そうか、この村から離れるのか……寂しくなるぜ」

「また、寄る機会があったらよろしくお願いしますね。では失礼します」

「おぅ、またな!」


 イテーツの店を出た後は馬車乗り場へ向かって、デルポト市行きの馬車を確認すると、ガンコーの言った通り来週までなかったので、馬車の予約を済ませておいた。


 さぁ、来週の出発までにルクンナ洞の下層でカニの情報を集めないとね!

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