第14話 ハリエットとの関係
家の問題が解決して半年が経った。
ハリエットさんから教えてもらった罠を仕掛けて行くうちに、【通常スキル】の〚
「知識のある罠なら、材料を持って意識したら勝手に体が動くから楽だよね♪」
そんな回答だったけど、これが本当に楽なんだよ(笑)
最近はハリエットさんに弓の使い方を教えてもらってる。体格を考えると剣や槍を学ぶより、弓の方が採集と罠で動物を捕獲するスタイルに合うからね。
今日はハリエットさんの休日なので、草原で弓の使い方を習ってる。
「そう、いい感じよ。」
「もう、良いですか?」
「だめ、もう少しよ。うん、今よっ!」
「はいッ!」
『ビュッ!』『スタンッ!』
「うん、今みたいにしっかりと弓を引く事を心掛けてね。」
「はい、強過ぎても弱過ぎても駄目なんですね。弓って思っていたより奥深いですね♪」
「ウォード君は本当に器用だね。【通常スキル】なら殆ど習得出来るんじゃないかな?」
「弓にも【通常スキル】ってあるんですか?」
「【天賦スキル】だと〚弓術師〛【通常スキル】だと〚弓使い〛だね。」
【通常スキル】とはいえ、習得出来るかも知れないと思うと嬉しくなって笑みを浮かべた。そんな俺を見てハリエットは頭を撫でながら話し掛けてきた。
「そういう表情は子供っぽくて可愛いね♪頭の良いウォード君なら判ってると思うけど、あくまで【通常スキル】だからスキルに頼り過ぎるのは駄目だからね?」
ハリエットさん言う通りで、〚弓使い〛はあくまで弓が上手く使える程度であって、〚弓術師〛のような魔物を討伐能力はない。
「判ってますよ。僕は小動物の狩猟が出来れば十分ですからね♪ダンジョンで華々しく活躍するハンターは目指してません(笑)」
出来るならダンジョンで活躍したいけど、自分にその才能が無いのは判ってる。
ハンターとして名声を得る人なんて一握りも居ない。殆どのハンターは身の丈に合わせた活動で生活してるんだから、俺もそうするだけだ。
「本当にウォード君は利口だね。若いハンター達は夢を追い掛けて命を落としたり、大怪我を負ってハンターを辞めて行くからね…」
「僕は天賦が〚幸運〛だけだったので、最初からそんな夢を見る事はなかったですよ(笑)」
「まだ子供なんだし、ハンター以外の夢が見つかるかも知れないよ?」
「そうですね♪」
俺の夢、今はハンターとして一人前になって、世界中を旅する事になるのかな?そして旅の途中でセナに会えれば最高だ。
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