第53話 我が輩色欲になる

 そこは我が輩の根城となる広大な敷地を持った城。

 今や何処ともしれぬ国家の跡地に存在する巨大な城。

 そんな城の一室で我が輩は自らの欲の赴くままに眷属達と媾合をおこなっていた。

 我が輩の相手は代わる代わる変わり、常に別の眷属と行為を及んでいた。

 そして、その相手は全て女性であった。

 詰り我が輩は同性と事に及んでいたのであった。

 動物的に非生産的な行為であるが欲に塗れた我が輩はそんなことなどお構いなしにと、毎日毎日興に耽る日々。

 北方大陸の全てを手に入れ暴食を満たすための牧場が大陸各地に完成した後は、こうして色欲の赴くままに媾合をおこなっていた。

 強欲、暴食、色欲の感情に流されている我が輩の感情はさらに壊れていく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る