第38話 崩壊するネギジョン王国
ネギジョン王国の辺境領域は崩壊していた。
そしてこの余波を受け各地域にも影響が出始めていた。
森へと送り出し更なる成長を見越していた軍の精鋭達の消息不明。
次々と消滅していく村々。
ネギジョン王国の王は頭を抱え込みたくなる難題を前にして如何に立ち回るのだろうか?
「この苦難どうすべきか…」
「送り出した精鋭は行方不明、消滅していく村々は何故消滅していくのか情報が掴めぬ状態。
一体どうしたら良いのか分からないような状態で御座います」
「ふっ、王が無能ならその下に着く大臣も無能か」
「面目次第も御座いません」
「良い、まずは情報を手に入れなければ動きようがない
優先順は村々の消滅の理由、継いで軍の消息不明といった所か」
「左様でしょうな。
では、そのように差配して参ります」
「頼むぞ」
情報収集。
何が起きているのかも掴めていないネギジョン王国の首脳部は、急ぎ情報を集めようとしたが、頑として有用な情報は獲得することが出来なかった。
森へと進出した軍の精鋭は全滅し、消滅していく村々も根こそぎ殺戮されている為に目撃情報等無い。
こんな中で情報を集めようとしたところで意味があるものでは無かった。
そして、その間に力を増した吸血鬼達とその配下となる死霊術で増やされた兵士達の脅威の軍が形成されているなどとは、露程も思わずに時間は過ぎていく。
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