第33話 我が輩森へと帰る
我が輩が恐らく生まれたであろう洞窟が存在する森。
久しぶりの帰参である。
今後はこの森で各部隊に魔物を狩らせ魔石を献上させ、我が輩の成長を待ち次の方針を固めていく方針だ。
次の方針を考えると言っても、我が輩の成長度合いによる処も大きいので、実際にどうなるのかは未知数ではあるが。
とは言えだ、当面の間は安全に森の中で狩りをする。
織の良いことに、タックス王国へと攻め込んだ各国は森へ近づく気配がないことが分っている。
恐らくだが、タックス王国のハンター程の力を持った存在が居ない為、手が出せないのであろう。
これは好機でしか無かった。
何者にも邪魔されずに次の成長の機会を待つことが出来るのだから。
我が輩は、各部隊へと指示を出し、自身も直轄部隊の中から少数を伴い狩りをする日々を送る事にした。
一方その頃。
タックス王国は滅ぼした各国は緊張状態へと突入した。
各国は自身の都合により土地を得た訳だが、この結果国境線は歪なものになってしまう。
これを憂えた各国首脳陣は、国境線の正常化へと舵を切ることになる。
我が輩達が森の中で悠々自適に狩りに勤しむ中、各国は群雄割拠の時代へと突入することになるのだった。
森は馴染む。
生まれた場所だからか、長い時をここで過ごしたからか、何処か安心感さえ憶える場所だ。
そして、今では驚異と呼べるような存在は居らず、安全に狩りに勤しむことが出来る。
やはりこの様な生活が我が輩には向いているのだろうな。
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