用語 その1

第一章が終わりましたので一部、用語を公開します。

※一部、ネタバレを含みますご了承ください


【国家】

『ルルイエ合衆国』

ハイパーボリア大陸にある尉達が暮らす人類国家で首都はアーカム。公用語は英語で、かつてはアトランティス連合帝国の植民地であったが、1775年4月19日に起こった独立戦争に勝利した事でアトランティスから独立した。

強大な軍事力と文化を持ち政治は資本主義と民主主義による体制をとっている超大国で、また西の超大国のムー連邦共和国とは激しい冷戦を繰り広げている。

モデルは「アメリカ合衆国」から。


『ガールン星王国』

アトランティス大陸から南にある大陸、デービスランド大陸にある昆虫人類国家で首都は月霊山脈。公用語はアラビア語で、北は広大な砂漠で中央は乾燥した平野、南は迷宮の様な密林が広がっており、また世界で一番古い歴史を持つ国家である。

かつてはアトランティスの植民地であったが、ルルイエ独立戦争をきっかけに独立の機運が高まった為、評議会は星王国の独立を認めた。

モデルは「アフリカ大陸」から。


【組織】

『銀の黄昏錬金術会(ぎんのたそがれれんきんじゅつかい)』

ルルイエ北東部にあるプロヴィデンスに本部を置く旧支配者達教に関する九つの教会組織を統一する巨大な宗教組織で通称は「G∴T∴」。

旧支配者達が残した魔術書を元に錬金術を初めとする魔術や魔道具、魔道兵器の研究や開発、更に各邪神の崇拝を行っている。

以下は会が統一する教会組織。

〈ダゴン秘密教団〉

ルルイエ東部にある港町、インスマウスを拠点する水の邪神クトゥルフとその妻の邪神イダ=ヤーと眷属であるダゴン、ハイドラ、そして子であるガタノゾーアとクティラを崇拝する教会組織。また水の魔法術に精通している。

〈フォマルハウト聖騎士団〉

ムー東部にある宇宙色の井戸を拠点する火の邪神クトゥグアとその眷属である火の精霊、フサッグァとアフーム=ザー、そして尖兵である星の戦士を崇拝する教会組織。また火の魔法術に精通している。

〈黄衣の王の修道会〉

アトランティス北部にある次元の大図書館、セラエノを拠点する風の邪神ハスターとその妻の邪神シュブ=ニグラス、その子であるナグとイェブを崇拝する教会組織。また風の魔法術に精通している。

〈エイボン聖術会〉

シャングリア東部にあるスン自然高原園を拠点する土の邪神ツァトゥグァとその両親の邪神ギズグスとズストゥル、妻の邪神シャタクと眷属のヴーアミ族を崇拝する教会組織。また土の魔法術に精通している。

〈宇宙神秘財団〉

レン西部にあるカダス古城音楽館を拠点する窮極の邪神アザトースとその蕃神である上位種である混沌の音楽銀星者達を崇拝する教会組織兼ミュージカル団。また光の魔法術に精通している。

〈銀の鍵の十字星団〉

イレム南部にある山岳の集落、セレファイスを拠点する時空の邪神ヨグ=ソトースとその蕃神である十三の魔物達、眷属のウェイトリー族を崇拝する教会組織。また時の魔法術に精通している。

〈星の智慧派会〉

ルルイエ北部にあるンガイの森自然公園を拠点する混沌の邪神ニャルラトホテプとその子の邪神イブ=ツトゥル、眷族兼使い魔であるシャンタク鳥を崇拝する教会組織。また闇の魔法術に精通している。

〈治癒の秘法協団〉

オノゴロ南部にあるングラネク山寺院を拠点する空虚の邪神ノーデンスとその眷属であるイェグ=ハ、使い魔であるナイトゴーントを崇拝する教会組織。また氷及び治癒魔法に精通している。

〈霊峠の新月教会〉

アスガルド北部にある凍てつく荒野カダスの中心にある縞瑪瑙しまメノウの古城を拠点する夢幻の邪神大いなるもの、使い魔であるティンダロスの猟犬を崇拝する教会組織。また光及び召喚魔法に精通している。


『ゾディアック』

暗黒宇宙にある馬頭星雲に住む銀河のあらゆる惑星の命を奪う暗黒の大魔王、アンゴルモアを崇拝し、異世界の地球を裏で暗躍する秘密結社。

組織の目的はアンゴルモアを地球に襲来させ、その世を無に帰す事を目的としている。だが、アンゴルモアがいる馬頭星雲は地球から1500光年あり、その距離を短縮する為に旧支配者達がアンゴルモアに対抗する為に制作した勇者専用の武器、旧支配者の神器が秘める強大なパワーを利用して巨大なテレポートを作り出そうと目論む。

首領をトップに前世から異世界に転生した伝説の悪党達を幹部に世界各国に設置された隠れ家で戦闘員である部下達と共に混乱を起こしながら組織の活動資金を密売で荒稼ぎしている。だが、一方であくまでもアンゴルモアによる世界の浄化を目的としており組織の意に反した者は壮絶な粛清を受ける。また密売も主に武器や酒、装飾品、美術品、強盗で獲た金品類などで取引をしており、麻薬や人身売買などはご法度となっている。


【神話・宗教】

『クトゥルフ神話』

現実世界では架空の神話として知られており、異世界では地球創世・人類誕生書物として伝わっている。

異世界での内容は地球が誕生して間もない超古代の時代、宇宙や次元の彼方から異形の神々が眷族と共に飛来し高度な文明を築いた。その後は地球の支配権を巡って争いを繰り返していたが、暗黒の彼方より大魔王が飛来、地球は闇に覆われ地球の命は風前の灯火であった。しかし、地球の生命を守る為に天界から女神ヴェルダンディーが舞い降り旧支配者達と共に壮絶な戦いの末に魔王を退けたが、力が衰えた旧支配者達は絶滅の危機に直面した。そこで旧支配者達は人類を創造し、その過程で生まれたモンスター達に地球支配と一族の存続、魔法術を託し旧支配者達は永遠の眠りに着いたとされる。

一方のヴェルダンディーは天界の掟を破った罪として地上への干渉を禁止された。そこでヴェルダンディーは再び訪れるで、あろう大魔王に備えて自分の力を持った異世界から勇者が転生する事を予言した。


『旧支配者教』

異世界の約七割が信者の宗教でクトゥルフ神話を起源としており、教祖は一説ではH・P・ラブクラフトとクラーク・アシュトン・スミスだと言われている。

祭る旧支配者ごとに教団があり、水の邪神クトゥルフは「ダゴン秘密教団」、火の邪神クトゥグアは「フォマルハウト聖騎士団」、風の邪神ハスターは「黄衣の王の修道会」、土の邪神ツァトゥグァは「エイボン聖術会」、混沌の邪神アザトースは「宇宙神秘財団」、時空の邪神ヨグ=ソトースは「銀の鍵の十字星団」、漆黒の邪神ニャルラトホテプは「星の智慧派会」、空虚の邪神ノーデンスは「治癒の秘法協団」、夢の邪神、大いなるものは「霊峠の新月教会」となっている。また九つの教会組織を統一するのがルルイエ北東部にあるプロビデンスに本部を置く「銀の黄昏錬金術会」である。また勇者である尉は最大のバックアップを受ける為に錬金術会に属している。


【地理】

『アーカム』

ルルイエにある古い歴史を持つ首都で原作ではマサチューセッツ州エセックス群に属する古びた地方都市である。

アーカム運河と呼ばれる巨大な川の中心にはダゴン島と呼ばれる巨大な島があり、そこはビジネスや政治、メディアなどが盛んに行われており、また左右の対岸には住居地区と学問地区となっている。尉達が住む学問地区はダゴン島の左の対岸で、そこにルルイエが誇る三大名門大学の一つ、ミスカトニック大学がある。

またオノゴロ皇国の西、うるまの島にある姉妹都市、「赤牟」がある。


『インスマウス』

ルルイエの首都、アーカムから北にある大西洋に面する国際的な貿易港町で原作では深きもの達が住み着く寂れた港町。

移住開拓時代にアトランティスから深きもの達の血を引くマーシュ家とその移民が移住、その後は初代市長であるオーベッド・マーシュが合衆国連邦議会からの要請で貿易港として発展させた。


『ダンウィッチ』

ルルイエの首都、アーカムから西にあるもっとも古い歴史を持つ集落群でまたは「ダニッチ」。原作では忌まわしき魔術師の一家、ウェイトリー家が住まう寒村。

移住開拓時代にこの地に住み着いたウェイトリー家によって最初の冒険者ギルド組合が置かれた。現在は古い魔術と知識によって大きな町へと発展し、またセンティネル丘にあるストーンヘンジの祭壇では毎年、ハロウィンの日には旧支配者達を称える崇拝祭が行われている。

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