第19話 ぬいぐるみを売りに
翌日施設に行くと新たに6人の女の子が保護と助けを求めて来たらしい。
助けを求めてきた二人が栄養失調でベッドで休んでるらしいが栄養を取って寝ていれば元気になるそうだ。
作業の方は昨日は順調に行ってミユの作った物を入れずに合計65個も出来ていて全部売り物になる品質だった。
しかも夜は仕事をしていないとミユが言うので嘘では無いみたいだ。
ミユの方も一人で13個作っていた。凄いな。
スズが事務室に保管されていた、ぬいぐるみを回収してお金を支払って俺にも1個で銀貨1枚の材料費が入った。
残りの2枚は1枚は施設での食費や人件費などの費用で残りは子供達の小遣い銅貨10枚、貯蓄銅貨5枚、衣類、医療費などに使うための貯蓄銅貨85枚にしているが多すぎる場合は施設の修繕費や娯楽費用にも当てる予定だ。
初日に順調でもやる気が無くなれば生産数が落ちてくるので心配ではあるが・・・小遣いが増えるのもあるので頑張ってくれるだろう。
ミユの取り分を渡したけどユウヤが持っててと言われて受け取りを拒否されて今日も施設で作る気らしい。
「あんまり無理しないでよ。」
「無理はしないよ。楽しんでるだけだし」
「夕方にまた来るからね」
「はーい。」
スズと馬車に乗って、ぬいぐるみを売りに行く。
また、王都の雑貨を取り扱う大商会で全国に店舗を持っているので大量に買い取ってもらっているみたい。
店の前で馬車が止まり降りるといつも通り皆が跪き頭を下げているのを見るとスズの偉さが改めて伝わってくる。
店の奥の応接筆に通されて挨拶をされて商談が始まるとスズが、ぬいぐるみを出して見せると店主が目を輝かせて見ているので手応えを感じる。
「いくらで買い取れる?」
「・・・銀貨4枚でどうでしょうか?」
「それで良い。数は?」
「あるだけ買い取らせてください。」
「まだ数は無いが増えても大丈夫だな?」
「勿論で御座います。」
それから前回仕入れでスズに売った物の商談に入るが無事に商談を終えて馬車の中で
「この前のナイフ類も在庫があるんだけど、ついでに売っていく?」
「近いから、ついでに売っていくか」
ついでに売って家に昼頃に帰ってきた。
リビングに行くと、ちゃんとミオも居るのを確認して元気になって嬉しくなった。
スズがまた急に
「今日か普段に戻してもらって構わない。落ち着いたみたいだ。」
「ホントに大丈夫なのか?」
「大丈夫だと思うが不安定になったら呼ばせてもらうぞ」
「それで問題は無いけど心配だな。」
「午後からミオで良いんじゃないか?ココに来てしばらく経つが、まだユウヤと一緒に過ごしてないだろ」
ユキとミーシャが賛成してくれたので助かる。
昼食を食べ終わりミオの部屋に一緒に入りソファーに座るとミオは向かいのソファーに座り、お互いに緊張して何を話して良いのか考える。
目線を少し上げると・・・目の前に座るミオのパンツが見えた。
水色と青のチェック柄だ。可愛いな。
視線に気付いたのかミオが顔を赤くするが、そのままで居てくれる・・・天使だ。
「そんなに見られると恥ずかしいよ」
ヤバい見過ぎだったか。
「可愛かったからな・・・」
「喜んでくれて嬉しいけど恥ずかしいよ」
と言い足を横に向けてしまい見えなくなってしまった。
残念そうにしていると
「また次に会う時までお預けです。」
「そんなに待つのか・・・」
「ユウヤが言ったんですよ。大切にって」
「そうだな。隣に来ないか?」
「良いけど襲わないでよ」
「襲わないよ。」
「うん。知ってるよ」
「なんだよ、からかって。」
少し離れて座るミオ
「もっと近くに座れば良いのに」
「緊張するしさ」
「ミオの髪の毛って薄いピンクでキレイだよな」
「そうですか?初めて言われたよ」
「撫でても大丈夫か?」
「う、うん。良いよ。」
ソファーの後ろに行きミオの頭を撫でる、サラサラのストレートで光に当たりキラキラしている。
ミオが今どんな顔をしてるんだろ・・・と思いながら撫でている。
撫でるのをやめてさっきの座ってた場所に座り
「ありがと。十分癒やされたよ。」
「え・・・もう終わりなの?」
「あんまりベタベタするの好きそうじゃなさそうだし」
「そんな事ないよ」
「膝枕でもしてあげようか?」
「え、逆じゃないかな?普通女の子がするんじゃない?」
「嫌だったらいいよ。」
「イヤなんて言ってないよ。初めてだしさ。するのも、されるのも」
おそるおそる頭を膝に乗せてきた
頭を撫でるとミオが目を閉じて恥ずかしそうに赤くなってる。
さっきもこんな顔をしてたのかな・・・
と可愛い顔を見つめてニヤけるユウヤ
ふと、気になり頬を撫でるとミオの体がビクッと動いたが目を閉じて恥ずかしそうにしている。
「どうしたの?」
と目をゆっくりと開けるミオと顔を見つめていたユウヤと目が合ってミオの頬が更に赤くなる。
「ミオの可愛い顔に傷跡が残ってないか確認だよ」
「大丈夫だよ。」
「目も腫れてたし・・・」
といって顔を近づけて目を見つめるユウヤ
「ミオの目ってピンクでキレイだよな・・・宝石みたいだな」
「なんでさっきから褒めてばっかりで恥ずかしいよ」
「褒めてるって言うか思ったことを言っちゃっただけだけど。」
「もぉ・・・」
今度はミオの唇を触って撫でたりして柔らかさを確かめてるような感じだ。
「やっぱり柔らかくてピンクでキレイだな。」
「またそれなの・・」
「見てたらキスをしたくなったんだけど・・・」
「そういうのは聞かないで・・・」
と言って目を閉じるミオ
ユウヤはミオの下唇を舐めながら吸ったりしているとミオも同じ事を真似してきた。
「キスってこんな感じなんだ・・・力が入らなくなるね」
「うん。ミオの唇が柔らかくて気持ちよかった」
「ユウヤが唇を甜めるからゾクゾクしてくすぐったかったけど気持ちよかった。」
そんな感じで1日を過ごして・・・
翌日になりスズ一緒に保護施設に向かいスズは施設の状況の確認の仕事をして、俺はミユの状況の確認をした。
「夢中になってるみたいだけど大丈夫か?」
「ユウヤが、わたしの心配をしてくれるの?」
「いつも心配してるだろ。」
「えぇ〜 そうだっけ?」
と笑っている
元気そうで大丈夫みたいだ。
「今日も泊まっていくのか?」
「うん。新しく来た娘にも教えないといけないしね。」
「また来たのか?」
「うん。何人か来たよ。」
「そっか。大変だな。そう言えば今日は俺はミユと過ごす日なんだけど、どうしようか・・・」
「え?そうなの?帰るに決まってるでしょ。」
「新しく来た娘にも教えないとって言ってたけど?」
「他の娘に教えてもらえば大丈夫だよ。」
「ミユがそれで良いなら良いけど。」
「わたしは、帰るまで、ぬいぐるみを作ってるね。」
「分かった。俺はスズの所で話をしてるよ」
スズのいる事務室に入って話を聞く。
昨日は、また7人が入って来たので21人になった。
このペースだとすぐに、いっぱいになるな。
やっぱり男子の引受は厳しいな・・・仕事も難しいし問題が起きそうで恐い。
ぬいぐるみの方は昨日が92個が出来たと報告された。
結構な収益が出て安心が出来るようになってきてるな。
「この分だと男子の受け入れは止めておいた方が良いんじゃないか?仕事の面での事と問題を起こしそうだしな。」
「そうだな。仕事の事が問題だな。私も思いつかないし。」
「それに女子棟が、すぐに埋まるんじゃないか?」
「そうだな。部屋を全部埋めなくても良いしな。」
「8人部屋だが6人で使っていて元男子棟が埋まるくらいになったら8人部屋に、していく方向で行くか。」
「それが良いんじゃないか」
男子の受け入れは、ココでは無しに決まった。
次に作る所を男子専門の施設にしよう。
だけど運営費を、どうやって稼ぐかだよな・・・
「話は今は、これで終わりだな。」
「じゃあ、帰るか。」
ミユとスズ自宅に帰ってきてミユの部屋に入りベッドに座り
「ぬいぐるみ作るの楽しそうだな」
「うん。皆で作っていて楽しいよ。」
「材料の方は大丈夫なの?」
「まだ、あるけど。そろそろ買わないとかな。」
「今から仕入れに行こうか?」
「それと、お兄さんにネットで買物とかって頼めるかな?」
「うん。良くネットで買物とかしてるから大丈夫じゃないかな。」
「これからは、ムリか・・向こうで寝ないとじゃない?」
「そっか、夕方に前回来てるしね。」
「それじゃあ、夜に行こうか。」
「欲しい物リスト作って、おかないと忘れそうだよ。」
「俺の方は、いつもと一緒だから大丈夫だな。」
夜に仕入れに戻ってきた。
着いたら金曜日の夕方だった。
日も暮れて危ないのでミユを家まで送り届けて翌朝になりミユは7時に来た。
「早すぎじゃないか?」
「え、だって時間が勿体ないよ。」
「・・・店まだ開いてないと思うけど。」
「あ、そうだったね。時間までユウヤの部屋で一緒に居ようよ。」
「良いけど。なんか照れくさいな。」
「昨日も部屋に一緒に居たでしょ。」
「だったら今のうちにお兄さんにネットで買物して欲しいんだけど。」
「そういえば言ってたね。」
「じゃあ、家に来る?」
「うん。」
ミユの家に着いてお兄さんにナイフ類を大量に買ってもらって購入費用とお兄さんに5000円払った。
ミユの部屋で10時まで居ることにしたんだけど・・・
女の子の部屋で緊張するんだよな。
ベッドもキレイになってるし片付けもちゃんとしてあって俺の部屋とは大違いだな。
・・・写真立てに俺とミユが離れているけど写ってる写真が飾ってあった。
凄い恥ずかしいんだけど。
俺の視線で気付いたみたいで恥ずかしそうに慌てて隠して
「・・・これは・・記念にね。」
「記念?そうなんだ。今度一緒に写真を撮るか。」
「え、良いの?前は恥ずかしいから嫌だって言ってたけど。」
「別に良いよ。」
「だったら今撮ろうよ。デジカメとスマホもあるし」
「時間あるし好きに撮って良いよ」
「やったー」
手を繋いでる写真やミユが抱き着いてる写真や・・・ミユが頬にキスをしてる写真や俺がミユが頬にキスをしてる写真を撮りまくっていたら10時近くになっていた。
「その写真は誰にも見せるなよ。恥ずかしいから」
「うん。絶対に見せないって。私も恥ずかしいし。」
初めはミユの買い物から数軒の手芸屋で、ぬいぐるみの生地を大量に買って綿やビーズ等、必要な物を大量に買っていた。
次は俺で、いつもの購入している物を大量に購入した。
お兄さんと約束していた時間に金貨をまた違う店で売って仕入れの資金を調達出来た。
俺の部屋でまた押し入れに入って戻ってきた。
前にスズからミユが貰ったバッグにミユの買った物を移してミユは護衛を連れて施設に行ってしまった。
今日はスズと過ごす日なのでスズの部屋に入ると頬を膨らませて怒っているようだ。
「ふん。」
「え、何で怒ってるんだ?」
「知らない。」
「・・・何?・・・何かしたか?」
超面倒なんですけど。
「・・・」
「隣に座っても良いか?」
無言で首を縦にふる
隣に座ってどうしようかな・・・
「何で怒ってるの?」
「知らないよ。」
「それなら部屋を出てくけど?」
「え、ダメだって。行かないでよ。甘えたかっただけだよ。」
「その甘え方は止めてくれ。疲れる。」
「うん。分かった。」
と言い膝枕に勝手にされた。
耳をチューチューと吸って舐めて甘噛をして仕返しをしてあげた。
「ぁ・・・ぅ・・ん・・やめて・・あ・・・」
「困らせた仕返しです。」
「え、だったら。また今度も、やってみようかな。」
「次は部屋から出ていくから。」
「・・・やらないよ。」
「っていうか、くすぐったくて嫌なんじゃないの?」
「くすぐったくて気持ち良いよ。」
もう一回チューチューと吸って舐めてくすぐる。
体を何度かビクッとさせて頬を赤くさせて
「ぁ・・・ぁ・・ぅ・・・ん・・・もう・・だめ・・」
と言って、ぐったりしている。
何か見てるとドキドキしてくるな。
「大丈夫か?」
「だ・・め・・・」
猫耳が目の前にあるので観察してると
「恥ずかしいんだけど・・・」
「猫耳って良く見たことないなって思って。」
耳をペロペロっと舐めてくすぐる
また、何度か体ビクッとさせて手を握ってきて
「ぁ・・・ん・・・もう・・やめて・・」
頬がピンク色で可愛いな。
落ち着いたのかスズが膝の上に座って頬にキスをしてきた。
「くすぐったかったけど気持ちよかったよ。」
「そうなんだ。」
スズのお腹を抱えて抱きしめる
「いつもの、お礼になったかな?」
「うん。十分かな。」
「昨日、仕入れに行ってきたんだけど、後で見る?」
「うん。後でね。今は誰かさんの、お陰で動けないから・・」
「元は誰のせいでしょう?」
「・・・私です。ごめんね。」
「素直で可愛いね。」
「はぁ・・・私こんなんじゃ、なかったのに・・・」
「ホントだよね。可愛くなったよね」
「違うって。甘えたり素直になったりって話だよ。」
「そんな事を前も言ってたね。」
「そうだ、仕入れって、また同じ量を買ってきたの?」
「うん。そうだけど。ヤバかった?」
「儲かって良いんだけどさ。稼ぎ過ぎじゃない?」
「そうだね。金貨数千枚貯まってるね。スズもでしょ?」
「同じくらい稼いでるからね。今回はミユの、ぬいぐるみの材料を買うついでに仕入れを、してきただけだよ。」
「そっか。じゃあ、急ぎじゃないなら今度でも大丈夫?」
「うん。大丈夫だけど?」
「今日は、このままで居たいな。」
「うん。予定無いし良いよ。」
その日は、そのままスズと一緒に過ごした。
学校の放課後に同級生の女の子と異世界に みみっく @mimikku666
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。学校の放課後に同級生の女の子と異世界にの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます