第14話 ミーシャと過ごす日

翌朝起きるとユキは隣にもう居なかったが目の前に顔があったのはミーシャの可愛い顔だった。


まだ寝ていたので起こさないようにベッドから出ようとすると抱き着かれていて起きられないので諦めて、ミーシャ頭を撫でて可愛い顔を見ながら時間を過ごしていたけど飽きたので、いつもの頬を触って柔らかい感触を楽しんでいたら、やっと起きた。


いや・・・起こしてしまったようだ。


丁度、頬を摘んでいたところだったので


「いらいれす」


「ん?」


頬を摘んでた手を離すと


「いたいです。」


「あ、ごめん。ほっぺが可愛くて」


「可愛いですか?」


「うん。可愛いと思うけど」


「ほっぺにキスしても良いですよ。」


「おはようのキスね」


「おはようのキスですか?」


「皆でしてるけど。」


「そうなんですか!?」


「うん。」


「わたし昨日されてないよ」


「まあ昨日結婚したからな。」


「あ、そうだったね。」


と、照れ笑いをするミーシャ


ミーシャの頬に優しくキスをした


ミーシャが赤くなって戸惑いながら顔を近づけてくるので頬を出して待つユウヤ


ミーシャも優しくキスをしてきた。


ミーシャとリビングにでて皆と、おはようの挨拶をして朝食を食べてる時にミユが


「今日は、わたしの番だけどミーシャちゃんに譲るよ。」


「わたしの番って何をするの?」


「ユウヤと1日過ごして良い日だよ。」


「いいの?やったー」


「幼女と何して良いのか分からないんだけど。」


「自分が貰ったお嫁さんでしょ。」


「やっぱり、わたしじゃイヤ?」


「そうじゃなくて何して良いのか分からなくてさ。」


「みんなと同じで良いよ?」


「あ、うん。そうだね。」


「まあ、頑張ってくれ。」


「今日はミーシャちゃんはお手伝いお休みで良いからね。」


「はーい。ありがとうございます」


朝食が終わりミーシャの部屋に入り


ソファーに座るとミーシャが膝の上に座ってきた。


う〜ん、何しよう。何を話そう。


「いつも何をして遊んでるの?」


「遊んでないよ。休みは家の事をしてる」


「じゃあ、何かしたいことある?」


ミーシャが抱き着いてきて


「ずっと、こうしていたいな〜」


「うん。良いけど」


ミーシャの髪の毛からシャンプーのいい匂いがしてきた。


「ミーシャの髪の毛からいい匂いがするな」


「えへへへ・・。昨日ユキさんに髪の毛洗ってもらったんだ。」


「サラサラでキレイだし良いな。」


「ありがと。」


「抱き着いてると。ミーシャの可愛い顔が見えないな。」


「あ、わたしも顔が見えないね」


首を可愛く傾げて困っているミーシャ


いつもの膝枕をしてあげて頭を撫でて


「これはどうだ?」


「昨日もしてもらって寝ちゃったしな〜」


耳を指で撫でて


「ぁ・・・ぅ・・ん・・くすぐったい」


「どうだ?」


「くすぐったいからイヤ」


「難しいな。」


「お兄ちゃんがしたい事するのは?」


「う〜ん・・なんだろな。買い物でも行くか?」


「良いの?」


「良いんじゃないか?」


「服屋とか近くに無かったっけ?」


「あるよ。」


「欲しいのがあったら買ってあげるぞ」


「わ~い。やった」


家を出る時に警備隊の所で護衛を頼み二人付けてもらって服屋へミーシャに手を引かれ向かう。


服屋でミーシャに似合いそうな服とミーシャが気に入った服を買って。


近くにアクセサリーを売ってる店があって控えめなネックレスをプレゼントをしたら凄く喜んでくれた。ミーシャは貰い上手だな。


なんて言うか・・・喜び方が上手くて買ってあげたくなるから危険だ。うん。気をつけよう


って、言っても買ったのはスゴく安い物だけど。


日本でいうと・・・100円しないし。


「次はどこ行きたい?」


「お兄ちゃんが行きたい所でいいよ」


「俺はよく知らないしな・・・」


後ろで帯剣をした警備隊の護衛がいるから歩きやすいな。


勝手に道が出来て面白くてVIPになった気分で気分がいいな。


って一応、俺そんなものになってたっけか。


特に目的地が無いのに道が出来るから歩いていると強面の人にぶつかってしまった。


「あ、すみません。」


強面の人が突き飛ばしてきて


「痛えなこのガキ。売り飛ばすぞ!」


と、首を掴まれた。


ミーシャが悲鳴をあげる


この状況ヤバくないかと思てると


ミーシャの悲鳴で気づいたのか護衛が抜剣して強面の奴が表情を変え捕えられて


「なんだよガキに教育しただけだろ。」


警備隊が罪状を言い渡す


「伯爵様で領主様に対する不敬罪。暴行。誘拐未遂だな。」


男が愕然として顔が青くなり力が抜けたようだ。


ミーシャが心配そうにボクを見ているので引き寄せて


「大丈夫だ」


「ホントに?」


と聞いてきて腕にしがみつく


警備隊が応援の合図を出すとすぐに5人がすぐに駆けつけて男を連行していく。


警備隊の護衛が謝罪をしてきた


「対応が遅れて申し訳ありません。」


「おかげで助かったよ。ありがとう。」


「お礼など勿体ないです」


「悪いけどあと少し買い物に付き合ってほしいんだけど良いかな?」


「勿論です」


さっきから良い匂いがしてて気になっている


食べ物屋が並ぶ道に来ていた。


「何か食べたい物ある?俺は良く知らないからさ、お勧めとかあるかな?」


ミーシャが選んだ物を2人分買い飲食スペースで食べたら美味しかった。


今度ミユとも来てみよう。


帰ったらスズにはバレてるんだろうな・・・


無事に家に帰ると昼間で、まだ時間があったので部屋に入り鍵を閉める。


「昼間で時間がまだあるから何しようか?」


「お兄ちゃんが決めて?」


「なんだろな・・・」


「さっき買った服着てみるとか?」


「うん。着てみる」


目の前で着替え始めるミーシャ


「いやいや目の前で脱いだらダメだろ」


「え・・ダメだったの?ごめんなさい」


パンツだけの姿で謝ってくる


膨らみかけの可愛い胸が見える


「怒ってないよ。ビックリしただけだから」


「許してくれる?」


「だから怒ってないから謝らないで良いから服を着て見せて」


「うん。」


笑顔に戻ったミーシャ


裸のままで服を選んでる・・・


悪いとは思いつつ胸に目が行ってしまう


目線に気づいたのか少し恥ずかしそうにしているが隠そうとはしないで服を選んで着て回って見せてくれた。


着て見せてくれたのはミーシャが選んだワンピースだ。


「どうかな?可愛いかな?」


「うん。可愛いね。」


「俺が選んだのも着てみてよ」


また目の前で着替え始める、着替える場所はないから仕方ないか。


俺が選んだ服は控えめなドレスだ


「わたしが、ドレスなんて着て良いのかな?」


「着たくなかったら仕方ないけど」


「着たいけど、平民のわたしが着ても大丈夫なのかな?」


「今は伯爵夫人だから大丈夫だろ。」


「え、そうなの?ドレス着てもいいの?」


「心配だったら後で一緒にスズに確認するか」


「うん。」


ドレスを着てクルッと回ってスカートが捲れパンツが見えてドキッとするユウヤ


「どうかな?可愛い?」


「うん。可愛い過ぎるな」


「やったー」


お昼になり


「そのままリビングに行こうか」


「え。それはダメだよ。汚れちゃう」


と言い元の服に着替えて大切にクローゼットに掛ける。


物を大切にする良い子だ。


リビングに行くとスズが頬を膨らませて待っていた。


「またユウヤは危ない事をして」


「ミーシャの服を買いに行っただけなんだけど」


「あんまり外を出歩かないでくれるかな。もぅ」


「それじゃ買い物出来ないだろ」


「普通、貴族は買いたい物があれば家に呼ぶか馬車で移動するんだよ。」


「スズは出歩いてるだろ?」


「それは・・・特別だ。」


「まぁ、分かったよ。気をつける」


「それと私が小さい頃に着てた服を持ってきたぞ。良かったら着てくれ」


と言ってミーシャに渡した。


ミーシャが渡されたバッグを持ち首を可愛く傾げている。


ミーシャがバッグから出してみると豪華なドレスが入って


「わたしが豪華なドレスを着ていいの?」


「ああ、問題ないぞ。まぁそれを着て出歩くと拐われやすいがな。部屋着にパジャマも入れておいたぞ。バッグは後でユウヤに渡しておいてくれ」


「ありがとな。助かるよ」


「ミユにはサイズが一緒だから多くは渡せないが・・・後で着てみてくれ」


と、ミユにもバッグを渡した。


「え?わたしに、もくれるの?ありがと。」


「色々と世話になってるからな。その御礼だ」


「わたしの方こそお世話になってるのに。」


「ユキにもお礼だ。」


ユキにもバッグを渡した。


「私にもですか。有難う御座います」


昼食が終わりミーシャと部屋に戻り


ミーシャが豪華なドレスを着ると完全にお姫様に見える。


「ど、どうかな?」


「完全にお姫様だな。スゴく可愛いよ」


「えへへへ・・」


とミーシャが照れて赤くなる


バッグから他にもドレスが数十着入っていた、それと普段着も数十着、パジャマも数十着、未使用のパンツも数十枚入っていてミーシャの目が輝いている。


ガラガラだったクローゼットが一気に埋まってしまった。


「わたしお兄ちゃんと出会ってから人生が変わったみたい」


「そうだな。良いふうに変わってれば良いんだけど。」


「勿論良いふうに変わってるよ。幸せだし」


ドレスを脱ぎTシャツを着て膝の上に座るミーシャを落ちないようにお腹を触り支える。


ミーシャのリアクションが大きいので落ちそうになり胸を触ってしまった。


「きゃ。落ちそうでした」


Tシャツの上からだが柔らかく温かくて気持ちがいい・・もっと触っていたいが不審がられるしな・・・手を仕方なくお腹に戻す


「その格好じゃパンツが見えてるぞ」


「そうですね・・・何が良いかな・・」


下に履く物をを探しているらしいが・・・膝と両腕を付いてパンツが丸見えだぞ目を外すが見てしまう。


見つけてスカートを履いてくるりと回って見せてくれた


「どうかな?このスカート可愛いよね。」


少し短くないかな・・・


「うん可愛いね、でもスカート短くない?」


「こういうの嫌いですか?」


「好きだけど、外で履くとパンツ見えちゃうんじゃない?」


「え?!外では履かないよ。家の中だけだよ」


「だったらスゴく良いと思う。」


「わーい。」


「でも、外で着る服あるの?」


また服を脱いでから探し始める・・・


目の保養で良いけど。


丈の長い少し豪華なワンピースがあってそれを着てぐるりと回って


「これなら大丈夫かな?」


「うん。可愛いし大丈夫だな」


夕食も食べ終わりお風呂も終わりベッドで抱き着かれて寝ているけど昼間に見た胸が近くにあると思うと意識をしちゃって寝れそうにないのでミーシャの可愛い顔でも見て癒やされて寝よう。


 



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