エピローグ bad end

「あなた、今日のお仕事ですがーー」

「おう、アリア。いつもありがとうな」

俺は今、から

今日1日の予定を聞かされている。


仕事もできるとか俺の妻は世界一!!



あの戦いから2年が経ち、

俺たちを見て分かるように戦争は終結した。

それはそうだろ。

相手はあの王子のおかげで戦えていたのだ。

その王子がいなくなったら、

戦線は容易く崩壊し、

帝国は侵略され、終わりを告げるのだった


「たまには

仕事をお休みしてもいいんじゃないですか?」

「もう少ししたら、みんなでお茶でもするか」

「ふふ、いいですね。」

全てが終わった俺はアリアと結婚し、

ヴィレッジ家の若い当主になり

日々仕事に明け暮れている。






「よし、アリア行こうか。」

「はい!」

仕事が一段落ついた俺はアリアと共に

中庭の方へ向かっていく。



「お兄さん!!」

中庭のに着くと俺を呼ぶ声が聞こえる。


「お兄さん、寂しかったです!!」ギュ

「おう、今日もバニラはかわいいな。」

そう言って抱きついてくる金髪の少女。



今はそれが彼女の名前だ。

結果として帝国が崩壊したと共に

王族は皆、処刑された。

そのとき、本来なら

バニラも処刑されるはずだった。


まあ、そんなこと俺が許すはずもなく

国王に直談判したら見逃してもらえた。。

俺が今回の戦争の立役者とは言え、

かなり大きい問題だったのに

目を瞑ってくれたところから

国王はずいぶん器の広いだったのだろう。


しかし、

そのままではバニラが生きていけないということでうちの養子にすることになったのだ。

うちのお花畑両親もバニラを猫かわいがりするほど気に入っており、

幸せな毎日をバニラは送っている。


「お兄さん!撫でてください。」

「いいぞ」ナデナデ

「あらあら」


頭を撫でてとねだるバニラ。

バニラの頭を撫でる俺。

そんな俺たちを微笑ましくみるアリア。

  

幸せだ。


幸せだが…


何かを忘れている気がする。




……



………



俺はお茶会が終った後の中庭で一人考える。


俺は何か大切なものを忘れている。

この世界に来て

俺はカレンのために頑張ってきた。

その時にそばにいてくれた存在がいたはず。

だが、それが思い出せない。

俺は間違いなく、

そいつから大切なものを色々と貰った。

そして、助けられてきた。



「お前は一体誰なんだ…」

「お兄様?」


悩んでる俺の後ろから声が聞こえる。


「大丈夫ですか?お兄様」

「カレン…。考え事をしていただけだ。」

俺は話しかけてきたカレンに返事をする。


カレンは勿論、俺と一緒に実家に戻ってきた。

今は俺の補佐として

領地の経営を手伝ってくれている。

やっぱり、俺の妹は世界一!!!!!


「最近、多いですね。

 なにか心配事でもありましたか?」

「カレンが行き送れないか心配でな~」

「なっ…///

 私にはお兄様がいますからいいです!!」

茶化す俺にカレンは憤慨する。

相変わらず男っ気はなく。

むしろ、前より俺といることが多くなっている


俺としては花嫁姿がみたいんだけどな…


「そもそもお兄様はですね。

 妹にもっと愛をー「なあ、カレン」」

何かを熱く語ろうとするカレンを遮る。


「なんですか?」ギロ

遮られたのが気に入らないのか。

少し不機嫌になってしまった。


おーこわい



「今、幸せか?」

俺はカレンに直接聞いてみることにした。

今までの頑張りは彼女を守れたのかを

彼女を幸せにできたのかを

その事を俺は知りたくなった。



「え?お兄様、突然なんですか」

「いいから答えてくれ。」

俺の質問に驚くカレン。


そりゃ、いきなりはビックリするよな。


「うーん。」

少し考えこんだ末に

俺のかわいい妹が笑顔で俺に言い放つ。



「私、幸せです!」


その姿が


『レジスト君、君に会えて幸せだったよ』



忘れてしまったなにかと重なって見えた…





 





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

読んでいただきありがとうございます。


RESIST QUEST ~お兄ちゃんがんばるぞ~

は完結とさせていただきます。 


最後まで読んでいただき

本当にありがとうございます。



次はあとがきです。

興味のない人はここでお別れです。


では、別の作品でまた会いましょう。

 


さらば!!









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