RESIST QUEST ~お兄ちゃんがんばるぞ~
関係詞
第1話 レジストクエスト
今日はレジストこと俺の兄弟が生まれるらしい。
所詮、兄弟だ
兄より優れているわけがない。
俺にとってはどうでもいいことだ。
多少使えるなら、
召し使いぐらいにはしてやろう。
そのぐらい価値でもあればいいのだが
「おーい、レジストもうすぐ生まれるぞ」
父であるコールが俺を呼んでいる。
「わかった。今いく」
そう言って俺は母であるモーラの寝室の方に向かう。
なぜ、俺が下等な兄弟のために動かなければならない。
めんどくさく思いながらも歩くと一瞬だった。
「「ひっひっふぅひっひっふぅ」」
両親たちがふざけたことを二人揃って言っている。
頭がおかしくなったのか?
「う、生まれる」
「おーよくやったぞ!モーラ」
コールが子供を抱き抱える。
血だらけで気持ち悪いではないか
「女の子のようですね。コールさま」
「おおそうか。では名前は何にしようか。」
どうやら女らしい。
「おい、レジスト一緒に妹の名前を考えるぞ。」
「なんで俺が妹なんかの…っいもうと?」
妹と言ったとき一瞬頭にノイズが走った。
「大丈夫か?レジスト」
「大丈夫だ。父上」
「なら、いいぞ。
ほれ、どれにしようかの?」
そう言ってコールは俺に紙とペンを渡す。
「三人で一つずつ名前を書いて投票で決めようと思う。」
「なるほど、父上は賢いな。」
「パパは賢いわね。」
「おー、モーラよ。
もう大丈夫なのかい?」
「ええ、大丈夫よ。あなた」
いい雰囲気になってるが妹が生まれたばかりなんだから自重しろよ。
「てか、名前なんて思い付かねぇよ。」
「大切な妹の名前だ。ちゃんと選べよ。」
「そうよ。お兄ちゃんになるんだから。」
大切な妹
お兄ちゃん
ズキ
また頭がいたくなる。
なんなんだこれは
カレン
カレン?
カレンとは誰なんだ。
「よし、そろそろ集めるぞ。」
「やべ」
とりあえず、紙に先ほど浮かんだカレンと書いて渡す。
「おっほん。じゃあパパから出すよ。」
そう言ってコープが見せた紙には
コーラと書いてあった。
いいのか?そんな名前で
二人の名前混ぜただけだぞ。
「じゃあ、次はママね。」
モーラが持った紙には
モールと書かれていた。
あんたもかよ!
脳ミソお花畑のバカップルか!!
「あら、パパも同じこと考えてたの?」
「あーやっぱり私たちは通じあってるんだねママ。」
あーやばい。蕁麻疹できそう。
こんなのでも俺の両親なんだよな。
「じゃあ、最後にレジストのを見ようか」
「そうね。レジストは何を書いたの?」
二人に注目される。
「はぁ」
ため息をついて自分の紙を広げて両親に見せる。
「「カレン!!」」
両親が大きな声を出す。
妹が泣くだろう。
「最高よ。レジスト!」
「うんうん、いい名前だ!
よく考えたぞ~レジスト」
コールに頭を撫でられるが何にも嬉しくない。
むしろ、あの二つと並べられる時点で不愉快なレベルだ。
「奥様、旦那様。」
「ご息女様の体を吹き終わりましたよ。」
「おー!抱かせてくれ」
「はい、お気をつけてお持ちください。」
そう言ってコールはカレンを受けとる。
「よしよし。君の名前はカレンだよ~」
「オギャー」
カレンは泣き出してしまった。
割りとあんた強面なんだから顔近づけたらこわいだろ。
「はいはい、カレンちゃん。
ママですよ~」
「オギャー」
「あらあら~」
モーラでも泣き止ますことが出来ないのか
妹の泣き声が止まらない。
「オギャー!!」
さっきよりも大きくなってる少し見に行くか
俺はモーラの近くに移動した。
「あら、レジストお兄ちゃんが来てくれましたよ~」
「あー」
「泣き止んだわね~お兄ちゃんを見て安心したのかしら?」
僕の顔を見た瞬間妹は泣き止んだようだ。
やはり、兄には勝てないようだ。
悲しい存在だ。
どれせっかくだし顔を見てやるか
赤ん坊が愛らしい表情でこっちを見ている。
ビキ
ビキ
なんだ??この痛みは
カレン
レジストクエスト
ゲーム
妹
レジスト
なんだこの単語たちは
俺はいったいどうなっているんだ。
赤い髪の女
赤い髪の男
金髪の男
金髪の女
なんだこいつらはいったいだれなんだ??
ビキ
ビキビキ
頭が割れる。やばい。
パキーーーン
あ…
思い出した。
ここ、ゲームの世界だ。
ーーーーーーーーーーーーーー
主人公の年齢は5歳です!!
書き忘れて申し訳ございません!!
新作を書いてみました!
今回はファンタジーで
お兄ちゃんが頑張るストーリーとなっております。
僕は誰も愛せない
というラブコメも書いているのでそちらの方もよろしくお願いします。
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