一人でやってはいけない遊び

 短冊状に切った紙に六芒星を書いて、その中心に二人で握り込んだペンを立てる。お決まりの文言を言葉に出すと、ペンがひとりでに動き、呪われるべき人物の名が書かれる。

 必ず二人でやること。そうでなければ冥界に連れていかれるとのこと。

 そんな遊びが小学生の頃にはやった。

 ある日、いじめを苦にある生徒が自ら命を絶ってしまった。

 クラスで遺品を片付けていた際に、その子の机から何百、何千もの短冊状の紙が見つかった。そこにはクラス全員の名が書かれていた。その子に友達はいなかったはずだから、一人であの遊びをやっていたのだろう。

 ちなみにこのクラスの生徒たちは、全員ろくな人生を歩んでいないらしい。

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