第59話 恩返し
「安川君、こいつら何をやったんだ?」
ガンテツ
「ええ?こいつら?今時、そんな言い方は。
ダメですよ、岩田さん。この方達はこちらのお友達を迎えに来ただけなんですから。」警官
「おい、おめーら、若い警官をうまく転がしたようだな。
俺にゃ、そんな小技はきかねぇぞ。」ガンテツ
「まあーーーっ。こわぁーーい。
安川さん、こちらは警察の方ですの?
それとも、ヤクザさんですの?」お京
「すっすいません。
こちらは岩田さんと言って、定年まで
この地域の警察署で少年課におられたんです。
いまも保護司をやって下さっているんです。
けっしてヤクザじゃありませんから。」警官
「あははは。
なーにーぃが、こわい〜っだ!
ヤクザの組の看板取りゲームとかやってたお前らにこぇーもんなんかねぇ!」ガンテツ
「岩田さんと仰る方。
どなかとお間違えだと思いますわ。
私共は急いでおります。
とにかく、失礼します。」ヘム
そうヘムが言った瞬間に、ガンテツは自分の杖を振り上げた。
おみよはチェーンを杖に巻きつけた。
「やばい、とにかく、若造の警官には眠ってもらおうじゃないか!」お京
コインを股間に命中させると、安川は失神した。
「おいおい、ババアになっても腕はおちゃいねぇな?」ガンテツ
「ガンテツ、テメェこそ、くっそジジイになったな。杖なんか使いやがってヨボヨボじゃねぇーのか??」お玉
「うん、これか?
これは、杖と言う名前の木刀だぁ。
テメェら舐めんじゃねぇーぞ!」ガンテツ
みんなは思い出していた。
中坊の頃からガンテツには、散々な目に遭わされたことを。
「お玉、パーマなんか掛けてんじゃねぇー!」
そう言って、ガンテツの行きつけの床屋で
角刈りにされたこと。
「おみよ、眉毛そってんじゃねーわ!」
と黒いペンキでぶっとい一本眉を書かれたこと。
「お京、なんだ、ぺっちゃんこの学生カバン?おまけに鉄板入りかよ。猫背でよ。」
鉄板を制服に貼り付けられて、猫背強制鉄板とか言いやがったこと。
カバン取り上げられて、裸の大将みたいなリュック背負わされたこと。
「ヘム、なげーな、スカート。」
いきなり、ハサミでスカート切られて
ミニスカになっちゃったこと。
「くっそーーーーっ。あん時のことを思い出してきたぁーー!!恩返しさせてもらおうじゃねーか、あーん??
ガーンーテーツ、死ねや!」お玉
お玉達の目は星飛雄馬のように炎が
メラメラ〜。
ガンテツの方も、
「はーーぁーーーっ‼️」と気合いをいれたら
モリモリと筋肉が盛り上がってきたではないか。
「ばけもんかよー。ガンテツーー!」おみよ
ガンテツを囲んで、それそれは構えた。
そして、一気にコイン、チェーン、カミソリを
投げた。
ガンテツも杖で応戦しようとした。
「うぅぅ、、。
あいたたた、、。」警官
安川警官が目を覚ました。
安川警官は起き上がってしまった。
安川警官に杖は振り落とされ、
コインはまたしても股間にぶち当たり。
チェーンは首を締め付ける。
カミソリで頭には、三本の線が入ってしまった。
安川警官はまたしても失神した。
なーんにも関係ないのに。
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