第54話 そのまな板は?
こうして、何だかふたつの組⁉️は手打ちとなったのだ。
「兄弟分いや、姉妹の盃といこか?」マツ
「そだな。こーゆー場合ってよ、白の盃が
人数分いんのか?」お玉
「そやな、其々がもっとかなあかんしなー。
なぁ、そないなもんあるかー?」ウメ
「ふっふっふ。
こう言う時の為に、メルカリで買っといたのがあんでんすよーー。」タツ
タツは奥の部屋からなにやら一式大事そうに
抱えて持ってきた。
「タツ!
なんだよ、これ?
白の盃と白の酒入れはわかるけど。
まな板とヤッパと白い布って、、、。」
お京
「あー、これよ、メルカリでセットだったんだぜ。こっちはどうも、指詰めるセットじゃねえかと思うんだな。」タツ
「なぁ、メルカリってよ、使ってたもんで
いらねぇから売るんだよな。」ヘム
「ああ、そうだな。
だからよー。ほらこのドスんところ、
刃こぼれあんだろ?
これ、ぜってぇ、骨でかけたんだぜ!
すっげえなぁ。」タツ
タツ、お前、バカなんだな、、。
みんなはそう思った。
「ほな、いこか、盃の取り交わしやで。」マツ
みんなで、ごくりと盃をかわす。
「これで、きょうだいの盃交わしたわけや。
ホンマの親よりも深い縁やでぇー。」マツ
と言った途端にお玉が盃を床に投げつけた!
ぱりーーん!!
一同、驚愕‼️
「おーたーまー、この野郎!
何しやがんだーー!!」ヘム
「お前、あたいらと縁切りすらってことだな!
やり合うんだよな?」お京
「さすがのあたいもブチギレだ、お玉、やろうじゃねぇーの!」おみよ
「まあ、ここはあんたらで決着つけよし。」マツ
いきなり、コインが飛んできた。
お玉は椅子を持ち上げで跳ね返した。
と思ってたら、チェーンが椅子の足に絡みついて引っ張られたーー。
「ちっくしょう!燃えちまうぜ!」お玉
お玉はおみよにカミソリを飛ばした。
チェーンに気を取られてたおみよの
手が切れる!
「いってぇーーーーーー!
お玉のばーか、ばーか!大嫌い!」おみよ
チェーンは外れた。
ほっとしたのも束の間、カッカッカッと
カミソリが椅子にブッ刺さる。
「ヤベ。コインとカミソリで椅子がもたねえ。」お玉
お玉はなんとか厨房に逃げ込んだ。
フライパンで攻撃を交わしながら、
カミソリを投げまくる。
しかし、コインとカミソリのすざましい攻撃に
あっと言う間に粉々。
お玉、考えた。
どーして、いきなりこんな風になったのか?
急にみんないきりだしやがってよ。
なんなんだい?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます