第38話 むらさきクィーンズ

「なぁ、アレ、大丈夫なのか??」お玉


「サダミは涼しい顔してんぞ。燃えてるように見えるだけなんじゃねぇーの?」おみよ


「いや!燃えてるからーー。

やばいからーーー!

タツーー!消化器持って来いやー!」ヘム


タツは慌てて、消化器を持ってきた。

そして、ブシューー‼️‼️

店中、泡だらけ。真っ白。


「ごぼっほっほーー。

うげーーー。」みんな


「サダミー!

大丈夫かーー!おいーー!」お京


「なんですか?いったい?うるさいですよ。」

サダミ


みんなはタオルでサダミを拭いてやった。


「うん?こっこりは、、。」お玉


「てっぺんの髪の毛がーーっ!」ヘム

(こら、やばいぞ。ザビエルじゃん。

ぱげてんじゃん。どーするよ、コレ。)


「なんですか?何かありましたか?」サダミ


「うっ、、。いや、なんでもねぇさ。

プププーー。」お京


「てめえ、笑うんじゃねえーだろが。

かっっ、ぷぷぷ、かっわいそーだろがぁーーん」ヘム


「んでもよ、このハゲっぷりどーすんだよ。

ほれ、サダミ、鏡みてみろやー。」おみよ


鏡で自分の姿を見つめるサダミ。

「あ、やはり、燃えちゃいましたか。

ギギギー、ギギギーーーっ。」サダミ


「おいおい、ギギギーって呪ってるんじゃねえーか?うちら、呪い殺されるのかよ!」お玉


サダミはギギギーを繰り返すばかり。

そのうちに、ズルズルーーーっと

髪の毛が生えてきた。


「んぎゃーぁーーっ!

髪の毛は伸びてきてるよ。お菊人形だよ。

見てていいのか?こんなもんよー。」お京


みんなが真っ青になってるうちに、髪の毛は

元どおり。


「なぁ、サダミってすげえな、、、。

こいつは人間じゃねぇ、、、。

よし、サダミ、お前の根性は誰にも負けちゃねぇ。好きなアイドルを選びな。」ヘム


「では、わたくし、蘭ちゃんでお願いします。」サダミ


「まっ仕方ねぇな。

じゃあ、あとはお灸根性焼きやんぞー!」お玉



みんな冷や汗を垂らしながら辛抱した。

結果、

ヘムはケイちゃん。

お京はミーちゃん。

お玉はすーちゃん。

おみよがミキちゃん。

で治った。


「んでよ、グループの名前なんだけどよ。

ピンクはあたい達には似合わないさ。

むらさきがいいんじゃねえかと思うのさ。」

ヘム


「いいねー。どうせならむらさきクィーンズってのどうよ。」お京


「おうーー。クィーンズってか。

いいじゃねえーかー!決まりだな。」おみよ

みんなは名前も決まり、喜んでいた。


「あの、あのよ、、、。」タツ


「あーん?何だよ?タツ。

モジモジしやがって?」お玉


「あの、、。

サダミよ、、、。

俺よ、若い頃に剃り込み入れてただろ?

普段はタオルで隠してんだ。

このM字ハゲ、、。

サダミよ、これ、生えさせてくんない?」タツ


みんなはタツの頭を見た。

それは細川たかしみたいだった。

タツ、、。

かわいそうに、、。




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