第36話 ドリフじゃないけど
タツの店に
8時だよ!全員集合ーー!
「おいおい、お前らみたいな柄の悪いババアが集合しやがると、普通のお客さんが怖がって
入れねぇんだよー。帰れー、即、帰れー!」タツ
「こーんなチンケな店によ。
わざわざ、来てやってんのによう。
ざけんな!!」お玉
「そうだぞ。いっつもアホウドリが鳴いてやがるだろうがーー。」おみよ
「いや、違います。閑古鳥です。全くみよこさんはタワケですね。」サダミ
「おいおい、目糞鼻糞同士のやり合いはやめな!今夜は真面目な話なんだからよ。」
ヘム
「まあ、とにかく駆け付け三杯は行こうぜ。
タツ、生中なーー!あとツマミも適当によ。」
お玉
「あらかたの話はヘムから聞いたよ。
うちの亭主にも探りを入れてみたさ。
どうも、裏稼業の奴らの事は知らねえみたいだ。ただ、二年の学年がやたらに不登校が
出でるってのは問題になってるらしい。」お京
「うん、あたいも、教師達の机に盗聴器を仕込んでるけど、大した情報ねぇんだな、、。」
ヘム
「うううううーーぅ。
邪悪な物が渦巻いていますー!」サダミ
「おっきやがったな、サダミ。
裏稼業の奴らかー?」おみよ
「あーあーあー。うううー。
こっここからです。」サダミ
サダミが指刺したのは、餃子だった。
「なんだよー。ぎよーざじゃねぇかよ。
これのどこが邪悪なんだよ。
こいつ、結構いい加減だな。」
そう言うとお玉は餃子2個食いをした。
「うん、変わらず上手くも無し、まずくも、、、。
んぎゃーーーーっ‼️
ヒーヒーハーーー‼️」
お玉は悶絶して汗だくになっている。
「毒入りか?
タツ、手前、ダチを殺そうなんて卑怯な奴。
許せねえ。」お京
おみよ、お京、ヘムは一斉に武器を持ち
タツを囲んだ。
「えっ?俺?しらねぇから、
ほんとだってーー。ダチに毒なんか盛るわけねぇだろがー。」タツ
「じゃあ、なんだってお玉はあんなにのたうち回ってやがるんだい??
お前、餃子に何を入れやがった!あーん!」
ヘム
「いつもと同じだって。
あ、そうそう、お京からよ、肉の臭みを取るのにいいって何かの草を酒に漬けたのを貰ったからそれ、それ、入れたなぁ。」タツ
「それです。
その草、毒草です。
まあ、死にはしませんから。」サダミ
お京は
「ちとよ、タバコ吸ってくるわ、外でよ。
今夜は月が綺麗だっていうしよーー。」
と行ってすーーっと出て行った。
「タツよー。お京のハーブとかってぺんぺん草とかよ、ねこじゃらし草とかよ、あんなもんなんだぜ。
信用するんじゃねぇわ!」おみよ
「タツさん、他にも何かありますね。
見えます、見えます。」サダミ
「手荒れがひどいったらよ。
クリームくれたんだった。これだよ。」
パカリとタツはクリームの容器を開けた。
「くっせーーーーーーーーーーーー⁉️」
全員
「はっ早く蓋してぐだざい、タツさん、
これを嗅いだら死んでしまいます。」サダミ
タツは慌てて蓋を閉めた。
そして、店の扉や窓を開けて換気した。
「お京!
お前は殺人兵器でも作ってるのか?」ヘム
「うーん、なんでかなぁ。
趣味よ、そう、趣味なのよね。
奥様連中とハーブ教室に参加してから辞められなきのよー。
お京、こまちゃうー。」お京
「ばっかやろー。げほげほーー。
死ぬかと思ったぜ。うげうげーー。」お玉
「すげえな、お玉、もう良くなったのか?」
タツ
「ふふふん。これは、ヘボヘボのお陰です。
ヘボヘボがカネゴンに毒素を乗り移らせました。」サダミ
みんなはお京のスタンドのカネゴンを見た。
カネゴンは、口から一円玉をうげうげーと
言いながら吐き出していた。
それを取られまいともがきながら、拾い集めていた。
なんて、意地汚いんだ、、。
お京、これがお前の正体なんだな、、。
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