第12話 熟女シリーズ?
(お玉の奴、便所でタバコ吹かしてやがるんだと
思ってたのに、、。
もう一人の女子がいるようだね。
一体、何を個室でやってんだい?
まっまさかーーーっ⁉️シンナー。)
ヘムはスマホの自撮り棒をコッソリと
隔ててる壁の上の隙間から動画をとる。
盗撮である。
ある程度撮影したら、手元に戻して再生。
(なんだ??こっこれは、、。
弁当? なっなんでこんな所で弁当食ってやがる。弁当に何か隠してんじゃねえか。
まっまさか!お玉ーー。薬、、、。
お前、堕ちたな、、。)
玉子はヘムから盗撮されてるのにも気が付かず、
雨もりの弁当を味わっていた。
そこへガシャンと何かが弁当箱の中に落ちてきた。
思わず、弁当を落としてしまった玉子。
「なんだぁーーっ。
べっ弁当がぁーーっ。落っこちた!
くっそー。なんだい、何か落ちてきたような気がする。」
玉子はひっくりかえった弁当箱を、ちくしょう
と言いながら、拾った。
「あーん?何だこれ。スマホじゃねえかぁ。」
「おったまげー。なっなんか大きな音が
しましたする。何がおこったするですかする。」
雨もりは心配して、玉子のトイレの戸を叩く。
「これ、見てくれよぅ。せっかくの雨もりの弁当が台無しだよ。
これがさ、落ちて来やがったんだぜ。」
「あっあっあー、スマホでする。
動画撮ってまする、、。
にゃにゃにやーんと、おったまげを撮影してまする。」
「なんだってぇーー。
あたいをだってぇー!熟女シリーズでも
作ろうってか!ふてぇ野郎だぁー。」
ヘムは慌てた。
スマホを自撮り棒に挟むのを怠たったのだ。
(ヤベェ。スマホの持ち主があたいだと
ばれちまわぁ。何とかしなきゃなんねぇ。)
ヘムはコッソリとトイレの扉を開けて覗くと
玉子と雨もりはトイレの扉を閉めて、中で
ゴソゴソやっている。
(チャンスだ!)
ヘムは急いで、トイレを忍びの如くに出る。
さも、今、来たかのようにわざとらしく大きな声で聞いた。
「あっらーー?おトイレが騒々しいわね。
誰かいるのかしーらぁ?」
ビクン‼️
玉子は声に反射的に反応した。
(便所で弁当食ってるなんて、ヘムの野郎に
見られたらおしめぇーだぁ。)
「おい、雨もり、とにかく隠くせ!
弁当をよ。」
「はっはっはっいーー。」
コツコツコツ、足音が近づいてくる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます