ヤンババ高校生になる 続き

菜の花のおしたし

第1話 キャタピラー

ガリ勉校長は妻の京子に相談していた。


「いったい、どうしたもんだろね。

あの玉子さんをコントロールできる人物、

京子ならわかるんじゃないかい?」


「まあ、私?

あーんな、お下劣な玉子さんを理解するのは

難しいですわねぇ、、。

住む世界が違ってましたもの〜。」

(玉子、ばっきゃろー!やっかい事を押し付けやがる。キャタピラーみたいな玉子を止められる人間なんているかよーう!)


「わかるよ、京子のようなお嬢様学校に通ってた人には玉子さんは怪獣だよねぇ。

だけども、京子以外に相談する人がいないんだよ。」


(あの野郎の弱点だな、、、。うーん、、。

おっ、いた⁉️、あたいと一緒に足を洗って

大学まで行ったあ、い、つ、、。)


「あーた、いましたわ。

でもざんすよ、確か定年してますわよ。

再雇用で担任できますの?」


「ええっ?いるのかい?

いいよ、いいよ。この際、年齢なんて

どうでもさ。とにかく、学校がめちゃくちゃになる前に何とかしなきゃ。」


「わかりましたわ。

一度、連絡取ってみますわ。」

(ざまあ、かんかんだー!

お玉、おーめーえーも地獄見ろやー。

うひゃひゃー。こりぁ、授業参観に

行かない手はねえな。)


京子は早速電話をした。


「久しぶりだね、ひとつ頼まれてくれねぇか?」


京子は玉子の事を話した。

初めは相手は渋っていたが、玉子の名前を出した途端に引き受けてくれる事になった。


「あーた、引き受けてくださるってぇ〜。

あの方なら玉子さんもお知り合いですから

いいと思いますわ。おーほほほ。」

(たーまーこー、年貢の納め時だ!

ふっふっふ、こりあ、怪獣島の大合戦の始まりだー!!)


「そうかい。よかったー。パンシロンをネットで大量購入しなくて良くなるかなぁ。」


「まあ!そんな物を飲んでらしたの?

私のハーブティーの方がよくってよ。

今、入れてきますわ。お待ちになって。」


京子はハーブティーを入れて持ってきた。

ガリ勉校長は一口飲んだ。

「おや、なんだか、いい感じがするね。

これはどんなハーブなんだい?」


「キャットスキリーノと言いますのよ。

胃に効きますの。

あっ、そうだ、明日から水筒に入れてお待ち下さいね。」


「うん、ありがとう、京子。」


お京はおかわりしているダンナを見つめていた。

ありぁ、ネコ草だぞ。そこら辺に生えてて

ネコが食ってはオェーと毛玉を吐き出すヤツだけど、、。

まっいいか、パンシロン代もバカになんねーからな。

しばらくはネコ草集めに行かなきゃなんねぇ。

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