姉妹に俺が弄られまくっていた中で俺は転校しました。そして戻って来たら姉妹が甘々になっている訳ですが何故に

アキノリ@pokkey11.1

第一章 姉妹と俺

成長した俺達

第1話 転校前の街へ

☆有山智サイド☆


俺、有山智(ありやまさとし)17歳は凡人だ。

体育もそうだが成績も凡人。

そして平凡な日々を過ごしている。

そんな俺だが女子とは無縁の関係の顔立ちをしている。


四角い眼鏡の少しだけ暗めの性格だから。

だから学校でもインキャ扱いを受けていた。


そんな県立の学校を親の都合で転校する事になり元の転校する前の街に戻って来た。

実に7年ぶりである。

俺は実に7年ぶりのその街の空を見上げながら、ふむ、と思う。

それから転校した学校に登校する為に他の生徒が居なくなってからの登校となったが登校し始める。


実を言うと女子とは無縁と言ったが昔は縁があった。

それも上原姉妹という可愛い顔立ちの少女達と。

俺と同学年の俺へのいじめっ子であった。

まさに俺を毎回くすぐったりするもんだから。

嫌気が差していた。

そんな時に丁度親の転勤があって転校したのだが。


「.....実に7年ぶりだな」


そんな事を呟きながら。

俺はこの街に出来ている高校に通う。

それから先生に案内されてから教室にやって来てから自己紹介をする。

ちょっとだけ髪を短くしたその顔を上げると。

猛烈な美少女と目が合った。


「.....」

「.....?」


簡単に言えばギャル。

髪の毛の右側を1つ編みしており。

金髪でありウェーブ掛かった髪をしており。

薄化粧だろうけど。

相当に綺麗な顔立ちをしている。


まあ目が合ったのは気のせいだな。

スクールカーストの猛烈な上位っぽいし。

思いながら俺は先生に指示されてその人の横の席に腰掛ける。

そして俺は目の前の先生を見る。

そうしていると何故かそのギャルが話し掛けてきた。


「ねえ」

「.....はい?」

「.....アンタ.....」


そこまで切り出してから。

赤くなってから横を見るその人。

何だコイツは、と思いながらそのギャルを見る。

答えは出そうになかったのでそのまま前を見る事にした。

出席確認が始まる。


☆上原佳奈サイド☆


待って。

何で横の席に.....!!!!?

な、何で智が!!!!?

7年ぶりなんだけど!?!?!


私は真っ赤になるのが抑えられない。

ギャルでありとあらゆる物を固定しているのに。

真っ赤になるのを抑えられない。


思いながら智をチラ見する。

智は私に全く気が付いてない。

え、それはそれで最悪だ。


ジト目に思いながらの中で居ると、それじゃあみんな出席しているな?、という感じで先生が確認してくる。

それからチャイムの音が鳴る。


「んじゃ今日一日も元気で行こうなー」


という合図と共に先生は去った。

それから智に色々な人が寄って来る。

智は困惑しながらもそれを捌いていた。


私はゴクリと生唾を飲む。

そして智がある一定で周りを捌いた時。

私は、ね、ねえ、と話し掛けようとしたのだが。


その前に遮る様に友達が話し掛けてくる。

杉田絢音(すぎたあやね)と杉山茜(すぎやまあかね)。

身長がモデルの様に高い女子と。

私と同じ様に少し身長が低い女子。

友人である可愛い女子達。


私はその2人に、い、今は忙しい、と言おうとしたが。

そんな中で智がそのまま去って行ってしまった。

ちょっと残念になる。


「どしたの?佳奈」

「い、いや。何でもない.....」

「もしかしてあの冴えない男子に用事だった?」

「い、いや」


じゃあ話そう、と言いながら茜が私の手を引いてから奥に連れて行く。

それからリア充の友人達を見る。

男子2名の王山くんと佐治珠くんと絢音と茜。

それでグループのスクールカースト上位に位置する私達。


「しかしまた冴えない野郎が入って来たな」

「そうだね」

「アイツはクラスに馴染めるんだろうか」

「知らないねー」


そんな感じで会話をする4人。

私はその中の女子だった。

イケメン×2、美少女×3。


そのあり得ない組み合わせなので私達はスクールカーストの中でも相当に有名な存在に近かった。

正直私はそんな位置などどうでも良かったのだが。

でも最初に友達になったのはこの人達だったから仕方が無く。

思いながら私は話を聞き続ける。


「俺はアイツは嫌いだな」

「そうだな。根暗そうだし。何だかインキャじゃね?見るからに」


ゲラゲラ笑う男子2名。

その言葉を聞いてから私はピクッと反応する。

それから胸にモヤモヤっと何か感じた。


それを言葉にしようとしたが。

口に出すのは何だか気が引ける。

智の為もあって、だ。

だから私は口を閉じる。


「でもそのインキャに対して佳奈、声を掛けようとしたよ。凄くない?」

「あまりにも哀れだから?」


また笑う4人。

その言葉に何だかイラッとした。

何でこんなにもモヤッとかイラッとかするのだろうか。


思いながら私は胸に手を添える。

そして考え込んだ。

だけど答えは全然出そうになかった。

何故なのか.....?

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