第37話★STAGE 1★
「赤コーナー、
わー。と大きな歓声が広がる。
そこは闘技場だ。
埼玉スーパーアリーナ程度の大きさがある広い設備である。
いったいこんなのいつのまに作ったのだろうか。
ともかく第一回戦、STAGE1だ。
攫われた婚約者を助けるために出ろと脅されて出場した、という設定の大聖女祭りだ。
ただ、相手としては誤算なのは、吾輩が出たとしたら相手がどんな思惑であろうが、全勝しても構わないとか思っているとこだろうか。
おっぱい揉みくだし師とか、名前からして戦闘向きでないからな。勝てるとは思うまい。だが我輩、レベルがカンストの110まで行っているのだ。普通にはいくまい。
しかし、勇者との戦いは決勝だ。それまでの敵は全員倒す必要がある。全6ステージ。
吾輩はレベルカンストしているのだが、相手はどうだろうか。
対戦相手を確認する。
その対戦相手は――女だった。レベルはー、低そうだ。
「この前は助けてもらったが、今回はそうもいかないわよ――」
目の前に立つのは女性には面識がある。女剣士、モノフルオールだ。
バスターソードを中段に構え、装備は蒼揃えのプレートメールといういで立ち。
胸をプレートで被えばそのおっぱいを揉みくだすことはできないなどと素人考えをしているのだろう。
だが、吾輩の前ではそんなものは無意味だ。
吾輩には見える。おっぱいへと続くその乳線が――
「赤コーナー、華麗なる奴隷からの復帰を果たした最近売り出し中のB級冒険者ー。≪アクティック・アシド≫がリーダー、モノフルオール!」
「「わー」」周囲の歓声が大きい。やはり女性は映えるのだろう。
「いざ、尋常に! 勝負!」
審判が始まりを告げる。
モノフルオールは剣術スキルの一つ。単発系の攻撃を吾輩に放ってきた。
「くらぇー! ≪一の太刀≫!」
それは確か、低レベル帯でのスキルが強く、ガリガリするような攻撃を得意とする
だが、弾幕ですらないないそんな攻撃など、吾輩に当たるわけがない。
吾輩はその攻撃を極めてHENTAI的な軌道で回避した。
ちりちりと燃えるような音がする。
吾輩が着込んでいる青の白衣が剣に掠ったのだ。
俗にいうグレイズ現象である。
「ふん。そんな攻撃あたらないですぞー」
吾輩は手をワキワキと開いたり閉じたりして威嚇する。
それはおっぱいを揉みくだすときの動きだ。
「い、いやらしい……」
「ふふ……。吾輩は気づいておりますぞぉー。貴女が奴隷としての貧相な食事で減ったおっぱいの大きさのことを気にしていることを――」
「な、なぜそれを――」
「その証拠におっぱいを大きくしようと食事を増やして別の部分が少しふくよかになっている! 金髪巨乳! 人の目はごまかせても我輩の目はごまかせぬでござる!」
「くっ、だからなんだというのだ! 剣士というのはなぁ! 身体が資本なのだ! 少しくらいふくよかになったってその魅力の内よ!」
顔を真っ赤にして反論してくるモノフルオールだが、表情からして気にしており羞恥に濡れているのは明らかだ。
「ふふ。しかし吾輩、おっぱい揉みくだし師であれば、必殺のスキルで『よせてあげる』ことだってできるとすればなんとする――ですぞ!」
「な、なんだってー!」
(そんなことができるはずが……。いやまて、ヤツは手首ですらそのスキルで復活させるような男だぞ。もしかしたら――)
そんな思考をモノフルオールは走らせただろうか。
だが、そんな隙を見逃す吾輩ではない。
一瞬のうちに吾輩はモノフルオールの背後に回り込む。
凱旋一周にして、プレートメールがくだけ散った。
「とったですぞー」
「くっ。あ……」
吾輩の両手の指先が、モノフルオールの先端に届く。
一度おっぱいを揉んでしまえば、あとはもう吾輩の独壇場であった。
「さぁ食らうがいぃ! おっぱい揉みくだし師最強スキル! 《巨乳化》ぁぁぁ!」
カラダに、心に。寄り添うカタチ。
モノフルオールはだんだんと寄せて寄せて上がられていくおっぱいに満足しながらもいった。
「あ、ああ~ん(はーと)」
≪女剣士≫モノフルオール、撃破!
※追伸――
具体的なもみもみの描写については省略させていただいております☆ミ
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