私立貴石学園の姉妹――犯人は私

天海エイヒレ

拝啓

拝啓 緑照り映える時節、いかがお過ごしでしょうか。とは言っても、そちらでは季節などあまり関係ないのかもしれませんね。


 私の方は変わらぬ日々を過ごしています。毎日が忙しいながらも、平々凡々と生きています。無病息災で過ごせているのは、あなたの指輪のおかげでしょうか。


 最近感じるのは、姉妹の絆は特別だということです。あなたと共有した思い出は、ずっと私の心に残っています。たとえ離れ離れになったとしても、どんなに時が経ったとしても、私たちの絆が変わることはありません。お姉さまは私の誇りです。お姉さまがつらいなら支えになりたいし、お姉さまが泣いているのなら涙を拭って差し上げたい。お姉さまを苦しめる存在があるならば、その原因を絶ちたいと思っています。その思いを胸に、私はここまで進むことができました。


 お姉さまを殺した犯人は見つけました。今、地獄へ連れて行きます。 敬具

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