私立貴石学園の姉妹――犯人は私
天海エイヒレ
拝啓
拝啓 緑照り映える時節、いかがお過ごしでしょうか。とは言っても、そちらでは季節などあまり関係ないのかもしれませんね。
私の方は変わらぬ日々を過ごしています。毎日が忙しいながらも、平々凡々と生きています。無病息災で過ごせているのは、あなたの指輪のおかげでしょうか。
最近感じるのは、姉妹の絆は特別だということです。あなたと共有した思い出は、ずっと私の心に残っています。たとえ離れ離れになったとしても、どんなに時が経ったとしても、私たちの絆が変わることはありません。お姉さまは私の誇りです。お姉さまがつらいなら支えになりたいし、お姉さまが泣いているのなら涙を拭って差し上げたい。お姉さまを苦しめる存在があるならば、その原因を絶ちたいと思っています。その思いを胸に、私はここまで進むことができました。
お姉さまを殺した犯人は見つけました。今、地獄へ連れて行きます。 敬具
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます