15分で書くエッセイ

深海うに

15分で何書けばいいのよ

筆者の正直な心の声である。

もちろん、タイマーのスタートボタンは押した。

15分後には部屋中に、けたたましく終わりを告げる電子音が鳴り響くことだろう。


実際のところ、15分間でエッセイを書くといっても

別に何の計画があるわけでもなければ、

テーマを事前に用意しているわけでもない。

突発的に、「あ。やってみよう」と思い立ったから初めただけのことであって、

実際にキーボードを前にすると正直何を書いていいものやら分からない。

なので、何を書いていいものかわからない、という

今の心境を書いていくことにした。


なんだか妙なところで改行を入れているような気がするが、

それはそれで一興か。

SNSが隆盛になった現代社会において、短文で改行を入れるというのも一つの文化の発展の形なの……かもしれない。

よくわからない。


今日は一日をかけて、これから先何を書いていけばいいか

テーマを探すことになりそうだ。


そもそも、15分という区切りを決めて

”人に読ませるための”文を書いてみよう、と思うに至った経緯としては、

筆者の途轍もない遅筆にある。

2023年の4月あたりに初めて短編小説というものを書いてみたはいいものの、

たったの一万字を書くのに、構想半月、執筆半月、という時間がかかった。

6月から7月にかけて、カクヨム自主企画の”百合小説”に参加するため

再度一万字程度の短編小説を書いたが、

今度は構想半月、執筆にはまるまる一か月かけるという体たらくぶり。


他参加者の皆々様方は、参加作品を2本も3本も出しておられたり、

「一日に6000字以上は書く」とご自分に課題を課されて邁進されている方がおられたり、

そういう方々を見るにつけ、自分の遅筆具合にほとほとあきれ返ってしまった訳である。


おそらく、考えすぎなのだと思う。

書く、という行為をする前に、長らく読者で居すぎた。

自分の思い描くものを表現

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る