第37話人間代行のAI

技術的特異点の時代に間も無く為る!

> 私達の存在理由は有るの?新しい戦争の形・・・。

>  グレーゾーン戦争?

> 軍事的では無いにせよ医療業界の戦争は日常的に今行われている!

>  私達がAIに取って代わられる訳? そんなの許せない!

> ドクターの補助的役割でもあり、患者の癒し的役割や24時間医療補助を行う。

>  ナースの定義はナオミが勝手に決めた事だが・・・。

> 夫のAI、子供のAI、ナースのAI、ドクターのAI、患者のAI。

>  考え出したらキリが無い。

> ノイローゼになりそうだからここらで止めておいた。

>  バイタルの巡回で誰も居なくなったナースセンターには、

> キリコとナオミが測定前のカルテと先ほど測定済みのバイタルデータを照らし

合わせていたが仕事に集中する余り他言無用とばかりに一切口を閉じていた。

> そんな中、バイタルを測定し終えたデータを「異常なし」と師長のデスクに置

き提出した。

>  キリコが師長デスクの左横デスクからナオミの背中に語りかけていた。

> 「再婚するって聞いたけど。」

> 「 子供は大丈夫なの? 息子達の事よ・・・

> ナオミは強い人だからアイデンティティーを確立させているわ。」

>  「ナオミ、結婚の定義はなに?」保々、独り言に近かった。

> 黙ったままだったナオミに再度、問いかけた。イライラしていた。

> 「ナオミ、ナオミって結婚の定義はなに?」語尾は強く聞いた。

> しんと静まり返ったナースセンターの垣根を超えてキリコの声は幅広の通路を

往来していた。

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