怪奇現象に悩む男

怪奇現象

「またか・・・」

ある家族は怪奇現象に悩まされていた。

模様替えで家具の位置を変えたはずなのに、毎朝起きると元の場所に戻っている

「一体どういうことなんだ・・・」

男は泥棒を疑い、部屋の位置が戻るたびに何かが盗まれていないか入念にチェックをしているが、何も盗まれてはいない。

原因がわからず、ため息をつく男に妻が言う。

「まあ、物がなくなるとか壊れるよりはいいじゃない、あまり気にしない方が良いと思うわ」

「それもそうか、もっと酷いことが起こったらお祓いでも頼んでみるとしよう・・・」

そうしてまた一日も終わりに近づき、二人はとこについた。

しばらくすると、二人はまるで人形のように生気がなくなり、呼吸などの動きも完全に止まった。

ガチャッ・・・

ドアが開きここに住む男が帰ってきたようだ。

「またか...」　　

男は怪奇現象に悩まされていた。

「なんで帰ってくると、ミニチュアの人形がベットに移動しているんだろうか」

「今日はタンスなどの家具は動いていないようだが・・・」