猛毒エッセイ__被害者側を責める人へ__
アマノヤワラ
猛毒です。
「なぜこんなことになったんだ!」
「もっと気をつけなきゃダメじゃないか!」
「どうしてこういう風にできなかったんだ!」
そんな言葉で、一方的に他人を責め立てたい人がいる。
なにかしら失敗した人を見て。あるいは、なにかしらの不幸に遭った人を見て。とにかく『ひどい目に遭った人』を一方的に責め立てたい人、というのは、この社会のどこにでも存在する。
事件や事故の『被害者側』にすら、
「もっとあなたが気を付けていれば、事故を(事件を)未然に防げたかもしれないのに……」
そんなことを被害者側に対して言う人がいる。
──しかし、ちょっと考えてみてほしい。
『ひどい目』に遭った被害者側を責め立てるのはおかしくはないか?
事故でケガをした人に必要なのは、“誰かに手伝ってもらうこと”だろう。
「なぜこんなことになったんだ!」
「もっと気をつけなきゃダメじゃないか!」
「どうしてこういう風にできなかったんだ!」
そんな風に、『ケガをした原因をあとから
被害者側を責める人の特徴がもう一つ。
『被害者を助けない』
自分の“責任”とか“立場”が関わらない限り。
決して。
根掘り葉掘り原因を探ってきて、文句まで言ってきて、事情を知らない人たちにまで言いふらして。
そんで結局、『助けてくれねえ』のである。
“自分には関係ない”から。
そういう人の言葉の裏にはコレがある。
『自分だったら、そういう目には遭わないから(笑)』
そういう根拠のない変な自信。
根拠のない変な自信で被害者側の過失をむりやり見つけ出して、『一方的に責め立てる』。
そして、『結局、助けない』。
それが被害者側を責める人の特徴である。
実際、そういう人は今まで人生でひどい目に遭ったことは一度もないのかもしれない。
『自分だったら、そういう目には遭わないから(笑)』
そんな風に思えるほどに。
しかし、その人はいつまで、そちら側でいられるのだろうか?
『被害者側を責める人』は、自分が事故に遭って、あるいは事件に遭遇して。それまでの自分と『同じタイプの人間』に、ある日突然こう言われるのだろう。
「──もっとあなたが気を付けていれば、事故を(事件を)未然に防げたかもしれないのに……」
『被害者側を責める人』は誰にも助けてはもらえないのだから、誰にも助けを求めないでほしいものだ。
ケガをした原因をあとから探られて、そして一方的に責められてほしいものだ。
「なぜこんなことになったんだ!」
「もっと気をつけなきゃダメじゃないか!」
「どうしてこういう風にできなかったんだ!」
そんな感じで、結局助けてくれない誰かから、一方的に。
──だって。
『あなたが悪いんでしょう』?
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
猛毒エッセイ
__被害者側を責める人へ__
終わり
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猛毒エッセイ__被害者側を責める人へ__ アマノヤワラ @sisaku-0gou
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