流星は鬱屈八月夜を救った
八月の終わりに、実験や大学院の推薦入試の準備に追われて、頭がぼーっとした毎日だった。ルームメイトはまだ帰ってきていなくて、狭いアパートには私だけ。だから、毎晩キャンパスの運動場で散歩をするんだ。
今夜は雨がちょうど止んで、空にはちらほら雲が浮かんでいるだけ。田舎のこの場所で、運動場の明かりも消えていて、光害はほとんどない。顔を上げると、星空がきれいに見えるよ。
何周かしてると、突然空から何かが飛んできたよ。あんまり長くはなかった、0.2秒くらい?でも、その短い時間にも関わらず、めちゃくちゃ目立ったんだ。
流星だった。
もうラッキーだなって思ってたのに、その後も何回か見えたんだよ。あれで、頭の中の悩みとか全部忘れちゃった。
現実の流星、『君の名は』みたいにきれいじゃないよね(冗談だから笑わないでwww)。でも、ほんの一瞬でも、驚きやうれしい気持ちをくれるよね。
だから流星を見たら早く願い事をするって言うのかな。
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