星座図で揺るぎない十三の星

星座図せいざずるぎない十三じゅうさんほし



 この度の句は、私が現在大学で学んでいる専攻と関係があります。


 私は大学で「通信工学」を専攻しており、その名の通り、WIFIや4G、5Gなどの通信関連の知識を研究する学科です。


 「星座図」とは、どのように関連しているのでしょうか?


 それは私が行っている実験に関わっています。


 今、私は大学4年生として、様々なデータ伝送方法を実現するためのパラメータ調整の実験をしています。


 例えば、QPSKや8PSKといった伝送方法です。実験には送信機と受信機の2つの部分があり、星座図とは、データが想定通りに送信されているかを確認するためのグラフです。


 QPSKの場合、情報は座標(0,0)を中心に、半径1の円周上の4つの点に打たれ、それぞれの点の角度の差はπ/2、つまり90度です。8PSKの場合は、8つの点に打たれます。


 最近、私はQPSKを8PSKに変更する際に、とても不思議なことに直面しました。


 まず、実験の構成から説明します。


 送信側で送られる情報は、preamble、msg、そしてBernoulli binaryの3つの部分に分けられます。


 伝送するメッセージはmsg部分に入っており、preambleには13の数字があり、これは受信側でデータの始点を見つけるためのものです。


 今回の焦点は、そのpreambleの13の数字です。


 初めの実験構成はQPSKを採用していましたが、次の実験では教授から8PSKに変更するように指示されました(詳しい説明は省略します)。


 結局、8PSKへの変更は成功しましたが、何らかの理由でpreambleの最後の1点を削除し、12の数字に変更しました。しかし、星座図は綺麗ではなく、8つの点の信号が散らばってしまい、ほぼ円形になってしまいました。それに伴い、時間誤差や位相誤差の調整を試みました。


 ところが、調整をするたびに誤差が増大していったのです。一体、何が原因なのでしょうか?


 同じ研究室の同級生たちはちゃんと実験に成功しているのに。


 そして、TAに相談した結果、問題がpreambleの部分にあることに気づきました。


 削除したpreambleの一部を再び追加したら、全てが正常に戻りました。


 まるで「星座図で揺るぎない十三の星」のようですね。もう心が折れそうになりました。


 最後に問題を解決できて、本当に良かったですo(* ̄▽ ̄*)ブ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る