幼馴染みの僕ら

大好きな君と二人

歩いた歩道は窮屈で

少し前まで

あんなに広く感じていたのに


気がついた

僕らは確かに成長している


だってあんなに走り回れた

両手広げて遊んでいた場所で

今は腕と腕の距離が近い

隣に感じる熱が

凄く鮮明で


手を繋ごうか

でも

勇気が出ない


無邪気に触れ合えた

あの頃の僕らはいない


君はどう?

僕は戻れない

遠いあの頃


無邪気だった僕らが

まるで他人のように思える


触れたい

触れ合いたい

ほんの少し 手を伸ばして

そして僕は



手を戻した


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