詩集

time goes by

三年後に出会う　僕たちの話をしよう

もう出会ってる？　まだ出会えない

だからこそ紡ぎたいんだ

聞いてほしいんだ

目の前に門があるだろう？

ここから始まる第一歩を

緊張感と希望を持って進むんだ

ほら　たくさんの景色が広がっている

背筋を伸ばして　目一杯の大切なこと

見逃さないように

慌てないで　焦らないで

近道を行きたい気持ちをぐっとこらえて

何が力になるかなんて誰にも分からない

例えばもしこの先で　誰かに会ったとしよう

特に仲が良いわけでもない二人

数年後　再会して　もしかしたら意気投合して

親友になるかもしれない

もしあの時　あの場所に君もいたのか

――なんて　少しドラマチックだろう

ごめん　僕は口下手で

どうも上手いことが言えない

もっともっと　分かりやすい

例えがあるはずなのに

今はなんとも思わないことも

タイミングでガラリと変わる

伝えたいのはここなんだ

一日一日を大切にして

三年後を楽しみにしている

近道じゃ分からないことを

一つずつ汲み上げていこう

全部じゃなくて良い

全てを手にしようとすると

疲れてしまう

少しでも　少しだけで良い

他愛の無い時間の欠片を

大事にして　今を生き抜くんだ

勘違いしないでほしいのは

ゆっくり歩くことが目的じゃない

どれだけ自分にとって

幸せを感じる時を見つけられたのか

君が広げる教科書に

載っていることが全てじゃない

大切なことはすぐ側にたくさんある

君がこれまで歩んできた

見えた世界も全てじゃない

この三年　君はどんな風に歩いたのか

笑った？　泣いた？

楽しかった？　つまらなかった？

思い通りにいった？

それともいかなかった？

どんな今を生きていても

どんな未来に向かっていても

みんなに等しく時間は流れている

どんな生き方をしても優劣なんて無い

過ぎ行く時間の流れは

どんな命に対しても平等で

それはこれからも続いていく

だからこそ

後悔が少ないように

今君が　幸せだと

一瞬でも感じてほしいと願う

三年後　振り返って

これから生き抜く力になれば

もう三年　過ぎ去ったあと

少しでも笑っていられるように

背筋を伸ばして

今を生き抜け

口下手な　僕の話を

最後まで聞いてくれてありがとう

大丈夫　きっと大丈夫

三年後は　すぐそこで

君を待っている