魔夜の終列車

第1話：暗闇の電車

私の体は冷たい汗に覆われていました。深夜の電車に揺られながら、暗闇の中で何かが迫っているのを感じていました。周りには他の乗客もいましたが、その中にも不気味な雰囲気が漂っていました。窓の外に広がる風景も、薄暗い街灯の明かりだけがかろうじて照らしている有様。私の心臓は高鳴り、それはまるで不吉な予感の始まりを感じさせるようでした。

私は座席にくっついて、身を縮こませました。何かが違う、と強く感じたのです。そして、突然、車内が暗転しました。明かりが消え、私は真っ暗闇に包まれました。あたりには沈黙が広がり、その静寂に私の心臓はさらに激しく跳ねました。

そして、車内スピーカーから聞こえてきたのは、歪んだ声でした。「終点駅まであと三つ。次の駅で全員降りてください。」

私は戦慄しました。なぜ全員が降りなければならないのか？ こんな深夜の時間に駅で降りることなど考えられない。私は周りを見渡しましたが、他の乗客たちも同じように困惑している様子でした。

次の駅に到着した瞬間、ドアが開きました。外には何もなく、ただ漆黒の闇だけが広がっていました。しかし、スピーカーからの声が再び鳴り響きました。「降りてください。終点までの列車はもう運行しません。」

不安がさらに増していく中、他の乗客たちも徐々に電車を降り始めました。私もまた立ち上がり、車両を降りましたが、不気味な沈黙がただよっていました。駅のホームに足を踏み入れた瞬間、周囲の風景が一変しました。

歪んだ影が闇から現れ、私たちを囲むように集まってきました。それは人のような形をしていましたが、全く異質で、不気味な存在感を放っていました。私たちは恐怖に怯えながら、その影に囲まれていくしかなかったのです。

逃げるように歩き始めましたが、影もまた私たちに徐々に迫ってきました。足音も、息づかいも、全てが怪しく歪んで聞こえました。私たちは必死で逃げることを試みましたが、影は私たちの後をつけてきて、恐怖の中で私たちは駅の奥へと追い詰められていきました。

ついに私たちは行き止まりに辿り着きました。影が私たちに迫ってくる中、私たちの心は絶望に包まれました。そして、影は私たちに迫り来ると同時に、突然、全てが暗闇に包まれました。

終わりのない恐怖の中で、私の意識は消えていきました。何もかもが闇に吸い込まれ、私はそれを受け入れるしかありませんでした。恐ろしい結末に私たちは辿り着いてしまったのです。