第3話 温海と2人 その2

食べ終わった後も、話をする。

話す事がないと思っていたけど、駅で会ってからなんか自然に話せている。


「実は温海とは話が合わないと思ってけど、話が合うんだね」

「文乃はそんなこと思ってたの?わたしとしては普通に会話してたんだけど」

「そうなの?なんか夕とばかり話していると思ってたけど」

「は?結構、話てるじゃない。こうして2人で話す面と向かって話のは初めてかもしれないけど」


わたしと温海で認識のずれがあったけど、わたしは夕とばかり話してと思っていた。

今までの事を思い返してみたけど……言われてみれば、温海とも普通に会話を

してたような気がするけど、やっぱり印象が薄い。

原因体は夕と盛り上がってか一緒に温海をからかっているからかも。

なので、温海とあまり会話をしてないと思っていたみたい。


「思い返してみたけど、結構温海と話してた。ただ、なんか印象が薄い」

「印象が薄いって……」

「ほら、夕とわたしで盛り上がる事が多いじゃない」

「文乃と夕は気が合うからね」

「そして、温海をからかう事も多いじゃない」

「確かに多いわね」

「だから、温海と話してる認識があまりなかったみたい」

「そういうことね。それじゃ、今日はいい機会だったわね」


温海はなんか嬉しそうにいうけど、今日はデレですな。

温海は目がつり上がってるから、ちょっときつめのイメージがあるし

ちょっと話し方もきつい所があるけど、感情が表情に出やすくてころころ変わって面白い。

そして、デレるとかわいい。


「温海ってかわいいよね」


わたしがニコニコしながら言うと


「な、な、な、突然なにいってるのよ。お店の中でしょ」


真っ赤になって照れたけど、かわいいっていっとけばいいよってこういう事かな。


「本当の事を言っただけだって。それに、夕にかわいいって言っとけばいいて言われたし」

「そ、そ、そういうことね。そ、そ、そ、それじゃ仕方がないわね。全く夕はこれだから困るわ」


温海は困ると言いながら横を向くけど、顔を赤くしながら喜んでるのはわかる。

なるほど、こういう所が好きになったのかな。

これならわたしも好きなる。


「この後はどうするの?」

「お姉ちゃんには18時ぐらいに帰るって言ってけど、まだ14時にもなってないわね」

「4時間もあるのけど、暑いから外に出たくないな」

「そうだけど、プレゼントはもう買ってあるし、朝の夕からの電話だと

熱が38度以上あって、思ったより悪いみたいだからお見舞いに行けないわ」

「そんなに悪かったんだ」

「夕って無理する所あるからね。文乃とわたしの誕生日を祝えることも楽しみにしてたからね」

「わたしもだよ。でも、仕方がないよ」

「そうね。ただ、この後本当にどうしよう」


わたしたち悩んでいるけど、暑いならプールに行きたいなと思うけど水着なんてないし。

だったら、お風呂なんて言いかなって思うけど、JKがお風呂に行くものかな。

でも、面白そうだから、言うだけ言ってみるかな。


「どうせなら、お風呂にいかない?確か、入浴施設が近くにあったよね?」


温海の事だから「なにいってるの」か「裸を見られるのが恥ずかしい」とか言うのかと思ったら


「近くにグループ会社の温泉施設があるわ。そこなら、良く行ってるからいいわよ」


と思いがけない答えと、流石県内の経済を会社だけあってグループ会社の施設があるんだな。


「えーと、裸を見られて恥ずかしいとかないの?」

「お風呂は裸になる物でしょ。あと、プールもあって、水着のレンタルがあるわよ」

「そ、そうだね。プールがあるなら、プールで入ろうよ」

「そうね。暑いから、ちょうどいいわね。確か、無料クーポンが財布にあったわね」

「さすが経営者の家族」

「ちがうわよ、良く行ってたからクーポンが貯まっただけよ。社員割引はあるけど

経営者だからって無料になる事はないし、父はそう言うの嫌いだから」

「そ、そうなんだ」


こういうのって経営者特権でただになったりするものだけど、ないんだ。

あと、温海の誕生日なのに、今度は無料クーポンを使ってくれるなんて悪いけど

断るのはもっと悪いから、仕方ない。


「でも、無料クーポンなんていいの?」

「期限は長いけど、らそろそろ期限がきれうはずって期限は今日までだわ」

「本当だ、気づいてよかったね」

「という訳だから行くわよ。遊んでたら4時間なんてすぐだから早く行くわよ」

「そうだね」


わたしと温海は店を出ると、温泉施設へ向かった。

温泉施設といっても、スポーツジムやプール、食事処もあり総合的な施設。

出来て5,6年程だそうだけど、人気があり平日ではあるけど駐車場には車が多く

思ったより混んでいた。


「結構混んでるね」

「車は多いけど、分散して中はそれほどじゃないわ」

「そうなんだ。でも、プールは混んでそう」

「大体は温泉にはいりにくるから、プールだからそこまでじゃないかも」

「そうなんだ、詳しいね」

「何度も来てるからね。もちろん、夕とも来たことあるわ」

「そうなんだ」


つまり、夕さんのおっぱおを直にみたわけですね。

正直、高校生としてはけしからんおっぱいをみれるなんて、羨ましいぞ。

あのサイズは女の子でも気になるよ。

今度こそはって病気で寝てるんだから、こんな事考えたら駄目だよね。

矢らしい事考えてごめんね、夕。

でも、やっぱり夕のおっぱいを合法的に直に見る事ができるのは羨ましい!

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