第14話新たな神様
「かなり怒ったようだね、黒く薄汚れていたね。」しかし、孝の職責は変わらず、「今度は内密に保管していて、誰にも見せてはダメ!
今度の神様は非常に怖いから、束ちゃんが、死ねと思うと命を取ってくるから」何の感情は無く、無機質の見返りを求めない神様が送られて来た。
勿論山元が描いた水墨画だった。水場にペロペロと水を飲みながら上方を睨みつけている静止画だが、躍動的だった。
この神様は恐ろしいが、お茶目で美女に姿を変えて孝の肩にチョコンと座っていたりする。
この神様が孝の側に付いている限り人のオーラが見えたり、人の心の中が分かったりする。
少し悩ましい能力が付いたのだが、彼は傲り昂らず、淡々と生きていた。
八代の傍らに座り、左肩を抱きすくめる。
左腕に力を入れてこちらへ引き寄せた。
無言だが、まったりとしている空気を纏う2人には耳朶を打つものは無い。
八代は首を動かさず、孝の誘引に唯々諾々と従う。
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