得られたもの

 人魚の調査開始から二日目。エレノア達は朝のいちに顔を出していた。

 多くの漁師がいるこの町では、日々大量の魚が水揚げされている。市はそれらの魚を卸す場であり、町には四ヶ所もあったが……今回エレノア達が訪れた市は、上から三番目に大きなところ。一番小さな市が希少な高級魚の扱いに特化した場である事を思えば、普通で雑多な魚を扱う市としては一番小さなところだ。

 数ある市の中でエレノアが此処を選んだ理由は、単純に研究所から一番近いため。別段珍しいものを探しに来た訳ではなく、もっと言えば。ある程度豊富な品揃えがあれば何処でも良かった。


「おおぉおおおっ! 凄い! 凄いわ!」


 故に何かを期待していた訳ではないのだが、エレノアは感嘆の声を上げた。

 エレノアは今、今朝水揚げされた魚達を見ている。

 大きさが人の腕ほどもあるオオウロコ、青々とした体表が美しいホソクチコギョ、海面付近を泳ぐウカビオオビレ……ざっと見ただけで三十種以上の魚が並んでいた。他にはエビなどの海洋節足動物、また大きな海藻も売られている。どれも広い海域で見られるもので、安定的にたくさん捕れるという意味では重要だが、珍しくもない海産物だ。

 しかしいずれも丸々と太っており、栄養豊かな海でたらふく餌を食べてきた事が窺える。さぞや脂が乗っているに違いない。好みがあるので一概には言えないが、脂たっぷりの身を焼き、ぶちぶちと鳴る音を想像すれば……


「うへへぇ。この鮮度のホソクチならお刺身やカルパッチョも良いけど、私は焼き魚が好きなのよねぇ」


「おや、お嬢ちゃんは随分庶民的な味な好きなんでねぇ。貴族だと思ったんだが」


 味への期待を膨らませて独りごちたところ、魚を売っている筋肉隆々な白髪の男性……店主から声を掛けられた。

 実際は貴族どころか王族であるエレノアだが、確かに庶民的な味が好きだ。というより今時の王族はそこまで豪勢な料理を食べていない。近年国民生活が向上した事により庶民派と言われるような料理でも十分美味しく、健康などを考えると普段は庶民系の食事を食べた方が好ましいからだ。ただし料理自体は庶民派でも、食材は選ばれた高級品である事が多いが。

 そしてエレノアは学者として、外で活動する事も多かった。当然現地で暮らす庶民と一緒に食事をする事も多く、普通の食材の味にも慣れ親しんでいる。シンプルな焼き魚がどれほど美味いか、いや、食材が新鮮ならそれこそ焼き魚こそが至高だと思うぐらいには、庶民の味が好きだった。


「へへへー。なら今日の夕飯はホソクチの焼き魚にしよっと。これを三匹くださいな!」


「へいまいど!」


 想像したら食べるのを我慢出来なくなり、エレノアは魚を注文。店主もすぐにホソクチコギョを三匹紙に包んで渡してくれた。

 ちなみに支払いは従者であるイリスが行う。懐から紙幣と銀貨を出し、支払いを済ませる。


「エレノア様。念のため確認しますが、我々の本来の目的は夕飯の買い出しではありませんよ」


 そして購入後踵を返そうとしたエレノアに、イリスがしっかり釘を刺してくる。

 確かに! と納得したエレノアは、照れ隠しで頭を掻きながら再び店主の方へと振り返った。


「あー、そうだったわ。忘れるところだった」


「ははっ。本来の目的を忘れちゃいけねぇな。で? 何が欲しいんだい?」


 照れるエレノアに、店主は明るく笑いかけてくる。エレノアの幼い見た目もあって、初めてのお買い物のように思われているかも知れない。実際普通の貴族、ましてや王族が、視察でもないのに一般的な市に顔を出す事など早々ないだろう。


「えぇーっと、とりあえずホソクチをもう一匹、あとブショウエビを一袋分と、アサセエビも三つください。それと海藻を……アカホとミドホと、オオミドホを一袋ずつ」


 しかもその娘っ子が、一人では抱えるのも大変そうなほど大量に注文してくれば、呆気に取られた顔になるのも仕方ない。


「……お、おう。ちょっと待ってな、包んでやるから」


「お願いしまーす。あ、コボラガイもある。この貝も五個ぐらい買っときましょ」


「ああ、それは良いけどよぉ……随分たくさん買うんだな。生ものだから、あまり日持ちはしないぞ?」


 どんなに美味しそうなものでも、早めに食べなければ痛んでしまう。店主はその点を懸念しているようだ。

 大変ありがたい忠告であるが、エレノアもそのぐらいの事はちゃんと分かっている。そしてその心配は無用だ。今日中に使い切ってしまえば、どれだけ大量でも問題はない。


「大丈夫です! 今買ったのは研究用ですので!」


 どれも研究用に使うもので、人間が食べる訳ではないのだから。






「……ここらで良いか?」


 港から遠く離れた沖合にて。小さな帆船を操作していたジェームズにエレノアは訊かれた。

 市場で多量の魚介類を買った後、エレノア達は一旦研究所に戻り、実験のための『道具』を作成。昼を過ぎたところで、再びジェームズに頼んで沖までやってきた。今日も天気は良く、波は穏やか。風も程よく吹いていて、船は順調に進んだ。

 ジェームズが一旦船を止めた場所は、港が水平線に隠れるぐらい遠くに見える位置。昨日人魚に襲われた場所と、ほぼ同じぐらい沖合だ。海は相変わらず濁っているため海中の様子は窺い知れないが、恐らくこの下にも人魚は少なからず暮らしているだろう。


「ええ、大丈夫です。ではイリス、罠を出してください」


「承知しました」


 エレノアの指示を受け、イリスは船に積んであった『罠』を取り出す。

 罠といっても、魚やエビが入っているだけの簡易な籠だが。大きさも両手を合わせたぐらいの大きさと、非常に小さなもの。おまけに隙間が非常に大きく、中身が丸見えだ。草で作った檻という方が、形状的には正しいかも知れない。植物性なので本気で蹴るなどすれば簡単に歪むだろうが、しかし植物の柔軟さ故簡単には壊れない。壊して中の物を取り出すのは、人間ぐらい大きな生き物でも大変な筈だ。

 そして籠には小さな留め具がある。

 留め具は簡易なもので、人間やエルフなどであれば幼子でも簡単に外せるだろう。しかしある程度の知能がなければ、開けるのは困難だ。また留め具だけは金属製であるため、流石に力尽くで壊す事は人間でも(石などの道具を使わなければ)不可能だろう。

 つまり一定の知性を持った生物以外は、籠の中身を取り出すのは困難という事だ。勿論籠の隙間を通り抜けられるほど小さな生き物なら例外だが、それぐらいはエレノアも認識している。


「その籠に魚を入れているのか。しかしなんでそんな事を?」


「これは人魚の食性を調べるためですね。籠の中に食べ物があれば、開けて取り出すという算段です」


 人魚はあまりにも謎が多い。それこそ一体何を食べているのか分からないほどに。良くて無関心という関係では、何を食べているか知らなくても仕方ないだろう。

 食性が分かれば、謎に包まれている生態の一部が理解出来る可能性が高い。

 籠の中身が見えている状態で食べ物が見えれば、であればこれを食べようとする。これにより人魚の食性を把握出来るという算段だ。

 ……この話を聞いて、ジェームズは顰め面を浮かべたが。


「いや、いくらなんでも落ちているものは食べねぇんじゃないか……?」


 そして首を傾げながら、疑問を言葉にした。

 そう、普通の生き物であれば籠の中のものを食べる事に躊躇いなどないだろう。しかし人間や亜人には衛生観念というものがある。落ちているものを『汚い』と思う事は、殆どの文化圏で見られる考えだ。

 衛生観念というのは、単なる『ワガママ』ではない。落ちたものは土などが付くが、土の中には目に見えないぐらい小さな生き物がたくさんいる。それを口に入れれば病気になる可能性がある。健康を保つため、長い年月を掛けて培われた優れた文化だ。

 籠を開けられるぐらいの知能があれば、衛生観念があると考えるのは自然な事だろう。人魚もそれなりには賢いため、ジェームズのように衛生観念があると考えるのは自然である。

 ただし文化というものは、環境によって大きく異なるものだ。


「(海中なら、あんまり関係ないと思うのよね)」


 空気中と違い、水の中には土壌と同じく小さな生き物が無数に生息している。口を開くだけで大量の生き物が入る環境で、落ちていたものを特段忌避する意味はないだろう。むしろ食べ物を限定しない方が合理的だ。

 とはいえジェームズの言うように、そういう概念がないとも限らない。必ずしも自分の考えた通りになる訳ではない以上、否定するものではない。


「まぁ、やってみなければ分からないという事で」


「そんなんで良いのかねぇ……」


 能天気なエレノアの言い分に、ジェームズは呆れ顔だ。期待出来ない調査をする事に、価値を見出せないのだろう。


「しかも調査に、こんなにもたくさん魚や海藻を使うなんてな。そもそもなんでそんなに必要なんだ?」


 ましてやそこに多量の魚介類を使うとなれば、尚更に。

 ジェームズが言ったように、籠は一つではなく十個も用意されている。いずれの籠にも魚やエビ、海藻などが入っている状態だ。

 素人目には、こんなにたくさんの籠を用意する必要はないように思えるかも知れない。しかしエレノアも考えなしにこんなに籠を用意した訳ではない。


「人魚が何を食べるか分からない以上虱潰しにやらないとなので。それにたくさんあると言っても、結構ある程度大きな分類で分けてますし」


 例えばホソクチは『小魚』であり、ミドホは『緑色の海藻』を代表するものだ。他の食べ物も、同じように大きな括りで分けている。

 このような大まかな分け方であれば、食性が多少広ければ食べにくる可能性は十分ある。本当に虱潰し、何百種類も罠を投下するよりも効率的に調査が行えるのだ。勿論食性が極めて狭ければ、どれも食べないかも知れないが。

 それにエレノア的には、今回一部の食べ物が抜けている。


「後は貝類も用意したかったのですけど、市場に全然なかったんですよねぇ……」


「貝? あるじゃねぇか、そこに」


 エレノアのぼやいた言葉に、ジェームズが不思議そうな表情を浮かべながら籠の一つを指差す。

 彼が指摘するように、その籠にはコボラガイと呼ばれる貝が入っていた。確かにこれも貝の一種。エレノアは自分のぼやきの言葉足らずを自覚する。


「ああ、すみません。貝は貝でも、沖合にいる貝ですね。コボラガイは岩場で捕れる貝なので、人魚の食べ物の可能性はかなり低いと思っていまして」


 貝類は毒を持っているものも多い。そのため貝を食べる文化では、特定の種類だけを食べるのが基本だ。人魚も、貝ならなんでも食べるとは思えない。故に沖合に生息する種を使うべきだった。

 ところが市場には沖合にいる貝は全くなかった。そのため仕方なく、浅瀬に生息する貝を何種か選んで使う事にしたのである。

 これは貝だけでなく、海藻にも言える事だ。ミドホなどは浅い場所に生える海藻で、沖合には生息していないと考えられている。沖合の海藻はウチアゲ(深い場所に生えていると思われる海藻。人魚のいる地と生息圏が重なるため食べ物の有力候補だ)などが挙げられるが、これも売られていなかった。


「この町では沖合の魚やエビは豊富に捕れていますが、海底性の種類が全然見られないんですよねー」


「そりゃあ、そうだろ。底引き網漁をしている奴なんていないからな」


「え? いないのですか?」


 ジェームズの言葉に、エレノアはキョトンとしてしまうほど驚く。

 底引き網漁は多くの港で行われている、一般的な漁法だ。重石を付けた網を沈め、引っ張るようにして海底の水産物を得る。単純にして効果的なものなのは間違いない。

 問題点として、海底環境をボロボロに破壊し、水生生物の住処を奪う事が挙げられる。水産物を得るために、その水産物が生まれる地を破壊するのだ。短期的には多量の漁獲があるが、長期的には恵まれた海を不毛の地に変えてしまうやり方とも言える。

 このため王国では底引き網漁を強く制限している。とはいえ全く許可していない訳ではない。自然には回復力があるのだから、少しの環境破壊ならちゃんと治るのだ。海底にはカニやナマコなど有用な水産物が豊富にあるため、完全に禁止するのも不合理というもの。要は『やり過ぎ』なければ良い。

 だからこそ王国はあくまで制限しているだけなのだが、この町では全面禁止なのだろうか……


「そりゃあ、底引き網なんてすぐ人魚に壊されるからな」


 等と理由を考えていたエレノアだが、現実は思っていたよりも単純だった。


「……あ、成程。確かにそうなりますよね」


「流石に、人魚相手に海中じゃ勝ち目はないからな。人魚共が棲んでいる深い場所には手出しが出来ん。まともに漁が出来るのは沖でも浅い場所だけだ」


 ジェームズの説明を聞き、成程とエレノアは納得する。人魚からすれば、生活空間を荒らす網なんて見過ごせないだろう。即座に破壊するに決まっている。

 そこまで考えて、エレノアは少し違和感も覚える。


「(海底を荒らされると、人魚は何か困るのかしら?)」


 海底の生態系が破壊される事が、必ずしも人魚にとって『悪い事』とは限らない。

 生物が好む環境は様々だ。基本的には豊かな環境を好む生物の方が多いものの、競争相手のいない過酷な環境を好む種もいる。人魚が不安定な環境を好むのなら、底引き網に手出しする事はないだろう。

 人魚は豊かな海底が好みなのか。


「(だとすると、海底に生息している生物を食べているのかも)」


 つくづく謎が多い。未知なる人魚に、エレノアは無意識に笑みが浮かんでしまうのだった。

 ……………

 ………

 …

 籠を海に投じてから、三時間は経っただろうか。

 遮蔽物がない海上はまだまだ明るいが、日は大分傾きつつある。家々が並ぶ町では、大きな影があちこちに出来ている筈だ。あと二時間もすれば太陽は沈み、夕暮れとなる。

 そろそろ籠を引き揚げても良いだろう。


「さてと。そろそろ籠を揚げましょうか」


 船上にてジェームズやイリスと他愛ない会話で時間を潰していたエレノアは、パンッと手を叩いて『仕事』へと戻る。

 酒について語り合っていたジェームズとイリスは、一瞬ポカンとした後、今が仕事中だと思い出したように動く。

 とはいえ仕事内容は簡単だ。籠に付いてある紐を引っ張り、船上に揚げるだけ。そして中身がどうなっているかを調べる。力仕事はジェームズ達に任せ、エレノアは籠の中身を確認する。


「よっと……これは、何も変わってないか」


 一個目の籠を引き揚げて、ジェームズがぽつりと呟く。籠の中には一匹の魚……市で購入したホソクチが丸々入っていた。籠を開けた形跡もなく、何かに食べられたようには見えない。

 厳密には小さな甲殻類や軟体動物が何種類か群がっていて、少し魚を齧っていたが。

 これらの小動物自体も海底環境を知る上で貴重な試料であり、人魚について知る手掛かりになる。一匹一匹選別する時間はないので、回収した魚と共に小動物はアルコールに浸け、液浸標本にしておく。

 その間もジェームズは籠を引っ張り、船の上に揚げていく。大型魚だけでなくエビやクラゲも、人魚など大きな生き物に食べられた形跡は見られない。

 強いて言うなら、小さな生き物が群がっている事が特徴的か。数匹どころか、何十何百と集まり、亡骸をボロボロに喰い荒らしていた。


「うへ……こりゃまた気持ち悪いな」


 あまりにもたくさん群がっているからか、ジェームズが嫌悪感を露わにする。

 実際、大半の人間ならば嫌悪感を抱く光景だろう。たった三時間で魚が傷だらけにされる事も、あまり気持ちの良いものではないかも知れない。

 しかしこの不気味な姿は、この海が豊かな証だ。


「ですが、こういう生き物が魚の餌になる訳ですからね。此処は本当に、良い海ですよ」


「ああ、まぁ、そうかもな。よく見りゃ釣り餌になりそうな虫ばかりだし、魚の餌と思えば悪いものでもないか」


 漁師だけあって、魚の餌と聞けばジェームズは少し嫌悪感を弱める。

 それだけで、エレノアは少し嬉しく思う。

 気持ち悪く思う事は良い。それは感情の問題であり、改善しろと言われて出来るものではないのだから。

 しかし気持ち悪いからと言って、『無価値』だと思わないで欲しい。生き物達は姿形こそ違えど、自然の中で色々な働きをしている。人間の感情など関係なく。

 人間が得ている利益を支えているのは、そういう気持ち悪い生き物なのだ。この生き物達がいなくなれば、人間は大切な食べ物を失ってしまう。それは大きな損失である。

 ……エレノア的には、出来れば人魚もそういう存在だと町の人達に思ってほしいが。


「(まぁ、それは高望みよね。長い歴史の中で、たくさんの人が人魚により殺された訳だし)」


 そもそも自分のこの考えも、科学的とは言い難い。人魚が何をしているかも分からないのだ。生態系に酷い悪影響を与えていないとも限らない。

 全ては、知る事から始めねばならない。

 そうやって改めて気持ちを引き締めたからといって、調査が進む訳ではないが。籠の中身をどうするかは、あくまでもそこに暮らす生き物達が決める。

 実験の結果に感情は影響しない。だからこそ『事実』がそこには残る。


「? あれ、これはなんの籠だったか……」


「どうしましたか?」


 籠を引き揚げて、不思議そうに首を傾げるジェームズ。何があったのかとエレノアも籠に近付く。

 その籠には、中身がなかった。

 いや、中身がない事自体は大した問題ではない。小さな生き物達が食べる過程でボロボロになり、籠の隙間から出てしまった可能性もある。実際にはたった三時間でそこまで食い荒らされる事は想定していないが、絶対にないとは言い切れない。

 しかし事は、虫達では説明が付かない。


「! ちょっと見せて!」


 反射的に、エレノアはジェームズから籠を奪い取る。

 王族として些かはしたない事をしてしまったが、反省する前にエレノアは籠を調べた。

 留め具は今もしっかり籠に付いている。少し弄ってみるが、問題なく留める事が出来たので不良品ではないだろう。

 勿論落下時の衝撃や、引き揚げた時の動きが……なんかいい感じに偶然にも働いて、偶々留め具が外れる事もあるかも知れない。しかしそんな可能性よりも、知能のある存在が開けて中身を取り出したと考える方が自然だ。

 例えば、人魚が。

 この一個だけで全てを知れたと考えるのは早計だ。しかし大きな一歩であると、エレノアは直感する。


「……まずは、一つ」


 嬉しさが溢れ出すのを堪えながら、エレノアはぽつりと呟く。

 籠に刻まれた文字。

 アカホ赤い海藻――――何を入れた籠が分かるように記したそれが、人魚についての秘密を教えてくれたと信じて。

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