幽世奇譚-カクリヨキタン-
@kibiki
一ノ夜 あるYouTuberの死
今から三年程前の話です。
出張で某町に行っていた私は、仕事終わりにふらりととあるバーに立ち寄りました。
カウンターテーブルのみの小ぢんまりとしたバーで、老齢のマスターが独りで切り盛りされており、初めて訪れた時は私しかお客さんは居なかったと思います。
長期の出張で暇をもて余していたこと、また中年の男一人が入れるような気の効いた居酒屋がその町に少なかったせいもあり、自然と仕事終わりにはそのバーで引っかけて帰るのが私の日課になりました。
この話をしてくれた高田さんもそのバーの常連さんでした。
高田さんは決まって店の角に独り腰掛けお酒を飲まれており、始めは話しかけるつもりはありませんでしたが、何度か同席する内にどちらともなく挨拶するようになり、いつの間にか意気投合して、他愛無い世間話をする仲になりました。
高田さんは地元の刑事さんでした。
しかしそうとは思えない程気さくな方で、ここだけの話しと言って警察の裏事情を赤裸々に話してくれたり、携わった事件を差し障り無い程度で話してくれたりとなかなか興味深く、私も高田さんとの時間をそれなりに楽しく過ごしていました。
その日は確か生ぬるいジトッとした夜だったと思います。昼過ぎまで降った雨がようやく止み、陽光で蒸発した水分が空気中に漂い、まるで身体中に纏わりついてくるような気持ちが悪い日です。
今日も一杯飲んで行こうとバーの扉を開けると、既にいつもの席に高田さんは居ました。私が「お疲れさまです。」と声を掛けると、高田さんはあまり元気が無さそうに「どうもね。」と応えました。
どうかしたのかな?とは思いましたが、職業柄嫌なことでもあったのだろうと考え、私の方から追及することはせず、初めの内は各々お酒を飲んでいました。
しばらくはお互い黙ったままでした。相変わらず高田さんは黙々とお酒を飲んでいますが、ペースがいつもより早く、横目に映る彼の顔色は大分赤くなっており、既にかなり酔いが回っていることが見て取れました。時折口を開きかけますが、その度思い直すようにお酒の入ったコップに手をを伸ばしています。まるで、話すことを躊躇しているような、あるいは酔った勢いでそのまま話してしまおうと準備しているような、そんな様子にも見えました。
しかし、結局何も会話が進展しないまま時間だけが過ぎました。時計を確認すると、後数分で日付けが変わる頃です。もう今日は帰ろう、そう思い私が店のマスターにお勘定を告げようとした時でした。
「今から話すことは全くの作り話です。」
突如、先ほどまで黙ったままだった高田さんが口を開きました。
「それを踏まえた上で聴いてほしいことがあるんですよ。」
その言葉には有無を言わさぬ力強さがある気がしました。私は浮きかけた腰を下ろし、黙って高田さんの話を待ちました。
高田さんはもう一度お酒を煽ると、覚悟を決めたように静かにゆっくりと話し始めました。
「今からね2年と半年前になるんですよ。丁度今日ぐらい湿気の多い夜でしてね...。」
その日、高田さんは警察署内で夜間の当直勤務をされていました。
勤務とは行っても、田舎の警察署ですからめったに事案なんてなく殆どが呼び出しのないまま朝を迎えるそうで、その日も高田さんは報告書の整理をしたり、スマホをみたりしながら時間を過ごしていたそうです。
深夜一時に差し掛かる頃、そろそろ交代の時間だと高田さんが腰を上げた時、警ら中の警察官から刑事課に無線が入りました。なんでもY病院の一室で死体が発見されたとのことです。
Y病院というのは、町の南側にある山を上がった先にある既に廃業した病院です。その町ではかなり有名な心霊スポットで、曰くとしては屋上から誰かが手を振っていたとか、院内で子供の霊を見たとか等があります。
最もそういった類いの話はどこの心霊スポットでもありそうですが、病院までの道が既に草木の侵食を受けた舗装の悪い一本道であること、まるで建物ごと隠されるように山の中に建築されていること、実際に過去院内で死亡事故があったこと等から県内でもかなり不気味な、また実際に行った人たちからは、あそこは本当にヤバイと噂されているような場所だったそうです。
しかし、高田さんとしてはそんな心霊スポットで死体が見つかるのはそれ程珍しくはなかったそうです。
人里から離れているため誰にも見つからないように最後の場所に選ぶ人やホームレスが住んでそのまま事切れてしまう等、そういった事はどこの署でも日常茶飯事であり、高田さんは今回も似た類いだろうと思っていたそうです。
警察署から車を走らせておよそ一時間、高田さんが病院に着いた時最初に通報を受けて現場臨場した二人の警察官、通報したであろう数人の若者グループが既にロビーの前にいました。最初にいた警察官に軽く挨拶をし、現場の状況を確認します。聞くと発見者である若者達が肝試しで院内を回っていた時、奥の手術室で椅子に座った状態の死体を発見したとのことです。
椅子に座った状態に不信感を覚えた高田さんは、臨場した警察官に「それは座っていたのかそれとも椅子に拘束されて強制的に座らされていたのか?」と尋ねました。場合によっては他殺の可能性もある、死後の体勢としては少し不自然だと思ったからです。
しかし、高田さんの質問に対しその警察官は「いやぁそれがわからなくて。」と不安そうに答えたそうです。
この時高田さんは初めてその場に居た人達が妙に怯えていることに気付いたそうです。死体を発見した若者グループはいざ知らず、臨場した警察官さえ所在無さげに辺りを見回し唇も僅かに震えています。場所の特性上分からなくもないが、それにしても余りに不自然、高田さんはとにかく現場を確認しようと臨場した警察官を先頭に遅れて到着した他の署員達を連れ立って院内に足を踏みいれました。
腐って錆びた長椅子が散乱したロビーを通りすぎ一行は黙々と歩を進めます。周囲の壁の至るところがスプレーで落書きされており、塗装が剥がれ、剥き出したコンクリートはひび割れて今にも崩れ落ちてしまいそうです。壁の空いた隙間から時折風が吹き、それがまるで人の泣き声のようにも聞こえ一層周囲の気味悪さに拍車をかけていました。
先頭を歩いていた警察官の足が止まり「こちらです。」と彼は言うと目の前の扉を開けました。中は不思議と散らかっておらず、ただ部屋の中央にアームチェア型の椅子が一つだけあり、そこに誰か座っていました。
高田さんは恐る恐る近づきゆっくりと足元から顔に向けて懐中電灯のライトを照らしました。
照らされて現れたのはおそらく男性の死体。死後何日経過しているのか、身体は腐敗し蛆が湧き、被服の痕跡がなければおよそ人間であったことが分からない程です。
しかし、何より高田さんの目を引いたのはその顔面にありました。
その死体は信じがたいほど口を大きく開き、ぽっかりと空いた空洞が顔面の大部分を締めていました。口角は大きく裂け、僅かに残った肉片がまるで糸のように細く上下に繋がっているのみです。腐って露呈した顎の骨も完全に割れておりまるで誰かに無理矢理こじ開けられたかのようでした。
更に違和感はあります。
そのような惨状にも関わらず死体に争った形跡が無いことです。
両腕は力無くぶら下がり、縛られたような痕跡はありません。両足もまるで自らそこに座ったかのように、直角を保ったまま地に足をつけています。他殺でかつおよそ拷問にも等しい行為を受けていた可能性があるにも関わらず、死体は不思議と落ち着いていました。
案内してくれた警官が「変ですよね。」と死体を凝視したまま呟きました。職業柄なれているはずの高田さんでさえ余りの異質さに言葉を失ってしまったそうです。
その後の現場検証で、被害者のズボンのポケットに入っていた財布の中の身分証明書から名前や住所が分かりました。仮に被害者をAとすると、Aには一月程前から家族による行方不明届けが出されていました。
更に、Aの遺体の近くで、とあるビデオカメラが見つかりました。多少錆び付いてはいますが、まだ比較的新しい代物でした。鑑識の結果、カメラにはAの指紋が見つかりました。
丁度レンズの向きがAの座っている場所を向くように投げ出されており、もし録画データが残っていればAの死の真相を掴めるかもしれません。電源は既に切れていて、落下した時の衝撃か内蔵メモリの蓋が外れておりそこに雨水が侵入しています。データの復旧には時間がかかるかもしれませんが、一先ず大事な証拠品として提出されました。
その後、捜査本部が立ち上がり本格的な調査が始まりましたが依然として分からなかったのがAの死因でした。遺体の腐敗が激しいため何が決定的な死に繋がったのか判別が難しく、外傷も異常に開かれた口以外には見受けられず、またそれが直接的な死因では無いと言うのが司法解剖の結果でした。
死体の発見場所が普段誰も近寄らない心霊スポットということもあり、周辺での聞き込みは不可能に近く、現場周辺での痕跡採取も確定的なものは掴めず、捜査が進展しないまま一週間が経ちました。
署で情報の整理に当たっていた高田さんに朗報が入りました。現場に落ちていたカメラのデータの復元に成功したとのことです。ようやく捜査に進展が見られると高田さんは意気込みましたが、報せてくれた捜査員の顔色は酷く青ざめていました。
どうした?思わず高田さんが訪ねると、彼は「この件はもう事故か自殺でいいんじゃないでしょうか...」そう呟いたそうです。
高田さんは警察官が何を言っているんだと憤慨しながらも、ただならぬ捜査員の様子に不信感を覚えたため、そのデータが復元したことを誰かに言ったかと静かに尋ねました。彼は黙って首を横に振ったため、一先ず俺に確認させろ、後の話はそれからだと彼を促して視聴ブースへと足を運びました。
既にビデオはセットしてありました。捜査員が再生ボタンを押すと初めは画面にカラフルな線が入り、奇怪な電子音が聞こえました。その後一人の青年のアップからその動画は始まりました。
「こんばんは!今日はあの地元で有名な心霊スポットであるY病院に来ています!」
明るい調子で声を発したその男性は服装からして被害者のAに違いありませんでした。
「これは撮影か何かか?」
高田さんが捜査員に尋ねると、彼は
「多分動画の撮影じゃないですかね、YouTubeとかの。さながらYouTuberのはしくれと言った感じですね。」と答えました。
「えー今日はですね。この中に入ってちょっと肝試しなんかして、その様子を皆さんに見てもらえたらなあって思ってます。」
たどたどしい口調でAは現場の紹介や周囲の様子等を話しています。あまりこういった撮影に慣れていないことは高田さんにも分かりました。
カメラを持ったままAはぐるぐると周囲を映します。手振れの酷さに高田さんが少し辟易していた時、思わず高田さんは動画を停止させました。
そこに映っていたのは一人の女性でした。緑と白のチェックのワンピースにショートヘアで、年齢は十代後半から二十代前半と言ったところです。いつからそこに居たのか、彼女はAの背後に表情一つ変えず立っていました。
重要参考人だと高田さんは驚き、捜査員にこの女の身元は取れているか尋ねました。しかし彼は一言「とにかく見てください」と言い再び沈黙してしまいました。不審に思いながらも高田さんは一先ず再生ボタンを押し、視聴を続けました。
「かなりボロボロですねぇ。えーと今は病院のロビーにいます。椅子とか散乱してて、昔のカルテですかね、紙もあちこちに散らばっています。」
Aは院内を撮影しながら言葉を紡ぎます。その声色は僅かに震えており、時折深く息を吐いています。女性は黙ってAの後を着いてくるばかりで、たまにカメラに映りはしますが、何らかのアクションを起こしたりはしません。
動画を見ている内に、高田さんは違和感を覚えました。
何故Aは女性について一切触れないのだろうと。
初め、高田さんは彼女をAのスタッフか何かだと思っていました。しかし、カメラや懐中電灯を持っているのはAだけで、彼女は何も持っていません。闇の中、ただAの後を着いて歩き時折ライトの光で照らされる顔は最初に見た時から無表情のままです。AもAで、女性がこんな場所を歩いているにも関わらず一切気にする様子はなくただ黙々と撮影を続けています。まるで初めからそこに誰も居ないかのように。
高田さんの背中にひやりと冷たい汗が流れました。そんな筈は無いと思いながらも頭の片隅からある一つの仮定が膨らみ始めました。
そしてそれはAの次の言葉により証明されることになります。
「流石に、独りだと怖いですね。本当はね、もっと余裕あるところ見せたいんですけど...」
その時全身に鳥肌が立ったと高田さんはおっしゃいました。
独りで来ている、高田さんは頭の中でAの言った言葉を何度も反芻しながら、同時にじゃあ今映っているこの女は誰だという疑問を抱きました。
「ここが、一番ヤバいって言われてる手術室ですかね。ちょっと大分ボロボロで当時の面影とかはなさそうですけど...」
Aが辿り着いたのは正に彼が死体となって発見された場所でした。行くな、帰れ、高田さんは心の中で何度もそう念じたそうです。
「あれ?なんか椅子がありますね」
動画の向こうには彼が最期に座っていた椅子が映っています。恐る恐るAがその椅子に近づいた時でした。
「え?」
急に背後を振り返ったAは、ようやく女に気づいたようでした。女はじっとAのことを見つめたまま静止していましたが、やがてゆっくりとAの方へと歩いてきました。
何故Aが今更女の存在に気づいたのかわかりませんが、Aはあからさまにパニックになり、ヤバいヤバいと何度も連呼し、カメラも上下左右にぶれます。やがて叫び声は悲鳴に変わり、逃げ惑う最中に遂にカメラを落としてしまいました。
ガッという鈍い音ともに、画面に一瞬虹色の線が入りました。奇怪な電子音を発しながら画面の向こうではAの悲鳴が聞こえ続けています。瞬間ピッという電子音の後に画面は完全に暗転してしまいました。
およそ10秒くらいの沈黙だったと高田さんはおっしゃいました。突如画面は再び部屋の様子を映し始めました。
そこには先ほどの椅子に項垂れて座るAが映っていました。気を失っているのか、Aは呼吸と同時に僅かに肩を上下させるくらいでぴくりとも動きません。
すると画面の左端から誰かの足が、Aの方にゆっくりと近づいてきていました。女は相変わらずの無表情のまま、まるで地面を擦るような足取りで着実にAとの距離を縮めます。
その時意識を取り戻したAは我に返ったように顔を上げました。途端、Aの顔はみるみる恐怖の色に染まりました。首をあちこちに振って何とか視界を女から遠ざけるようにしていますが、何故か席から立ち上がることはしませんでした。まるでそこに縛られているかのように姿勢を保ったまま身体だけは微動だにしません。最初に高田さんが見つけた彼の死体の時のように。
女がAの顔に自分の顔を近づけます。その瞬間でした。
Aは突然自らの口を信じられない大きさに開きました。画面の向こうから顎が外れ、両端の肉が割ける音が聞こえてくるようでした。千切れた肉の隙間から血が流れ落ち、両目からも同様の血涙が溢れます。アアアアという掠れた断末魔が口から漏れ、鮮血が彼の被服を染め上げました。
その後Aは椅子に座ったままバイブレーションのように全身をびくびくと震わせた後、完全に動かなくなりました。
息をするのを忘れたと高田さんはおっしゃいました。惨劇を見届けた後、思い出したかのように何度も荒く呼吸を繰り返したそうです。既に全身はおびただしい量の冷や汗に濡れており、手と唇の震えが止まらなかったそうです。
女はゆっくりとAの顔から遠ざかります。そうして静かに顔面をカメラの方に向けました。
「うっ!!」
高田さんが辛うじて飲み込んだ叫び声の先、そこに映る女の顔は人間ではありませんでした。
真っ黒に見開かれた瞳に眼球は見当たらず、闇を濾したような空洞が二つ空いています。女の口は目の前のAと同じようにおよそ生きている人間が開くことは出来ないほど歪に開かれており、大きな丸い縦穴が女の顔面全体を覆っていました。
高田さんはまるで金縛りでもあったかのようにその場から動くことができませんでした。
眼球が無いにも関わらず、女の眼は真っ直ぐ高田さんの方を向いているように感じたそうです。
女はゆっくりと確実にカメラの方に向かって歩いてきていました。これ以上はいけない、高田さんが心の中で止まってくれと念じた時、ブツっという電子音の後に画面は暗転しその後は何も映すことはありませんでした。
「暫くはその場から動くことができませんでしたよ。座っていながら腰が抜けてましてね。」
そう言い終えると高田さんは喉の乾きを潤すように一度お酒を煽りました。私は彼のようにお酒を飲む気にはなれませんでした。
「上の者にデータを見せたら後は早かったですよ。そもそもデータなんて残っていなかったことになりましてね。死因は急な心臓発作、事件性の無い自然死で終了です。自分たちは何も見てないし何も知らない。世の中にはね、見て見ぬふりした方がいいこともあるんです。」
「その話が作り話だとして...どうして私に話そうと思ったんですか?」
私の問いに高田さんは少し沈黙した後「わからない。」と応え、更に
「ただ、誰かに知っておいて欲しかったのかもしれない。この時期になるとアイツは現れるんです。夢を見るんですよ。自分があの場にいてあの椅子に座って、動けずにただゆっくりとアイツが近づいてくるのを見続けるしかない夢を。でかい口開けて迫ってきて、気味悪い息が顔にかかるんです。怖いんですよ私は。いつか自分もAのように殺されるんじゃないかと思うと怖くて堪らないんです...。」
私が黙っていると高田さんは励ますように笑いながら
「いや冗談ですよ冗談。嘘の話なんですから、たまにはいいでしょこういうのも。」
そう言って私の肩をポンポンと叩きました。
しかし私には、高田さんの瞳にどこか怯えの色があるように見えて仕方ありませんでした。
それ以降も、私と高田さんは何度かバーで一緒になることはありましたが、結局その話をしたのはその日が最後でした。出張の期間が終わったため、以降はそのバーに行っていません。高田さんと連絡先の交換をしていないため、今彼がどこで何をしているのか私にはわかりません。
たまにあの日の事を思い出すと、果たして高田さんの話は真実なのだろうか、それともただの作り話だったのだろうか考える時があります。願わくは作り話であってほしいと思います。そうでないと高田さんは今でも夢の中でその女に会っているかもしれませんから。
(H県H市Sさんの譚)
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