アルクエ設定資料アーカイブ
蒼唯まる
リアル側の世界観的なあれこれ
『Arcadia Quest』
本編開始から約一年前に発売されたフルダイブ型VRMMORPG。
通称は”アルクエ”。文字表記で略す場合は”AQ”と表記されることもある。
開発はテクノハックソフトウェア社。販売も同社が行っている。
当社の代表的作品の影響からか、制作開始を発表した当初はユーザーからは懐疑的な反応が大半だったが、βテストのリリース期間が終了する頃には、この作品が必ずフルダイブ型VRMMORPGの覇権を握ると言わしめるほどに高評価を得られるようになった。
そして、発売から一ヶ月足らずでアクティブユーザーは500万人を超え、本編開始時には2000万人を越えようとしている。
ゲームエンジン、グラフィック、サーバーといった諸々が完全にオーバーテクノロジーだったり。運営の殆どはAIに任せてあり、人の手が入るのは最終チェックやハード系の問題が発生した時のみ。
主人公やヒロインもそうだが、作品の知名度や人気の高さ故にMMO、果てはゲーム自体の未経験者が他作品と比べて圧倒的に多く、ゲームというより一種のメタバース的な感覚でプレイしているプレイヤーも一定数の割合でいる。それからユーザー間のトラブルも多いという問題を抱えていたりする。
『JINMU』
古代日本を舞台にしたアクションRPG。
主人公の原点。
時代背景は日本神話をモデルにしているものの、使用武器に打刀があったりと文化レベルは戦国時代相当のものとなっている。同時期に発売されたどのゲームよりも頭二つ以上飛び抜けた超美麗なグラフィック。細かなところまで作り込まれた広大なフィールドを自由に行き来できるオープンワールド。数多くある武器種の中から好きな武器を選んでゲームを開始することができ、チュートリアル終了後から直でラスボス攻略に挑むことすらできるプレイ自由度の高さから繰り出される極悪鬼畜の死にゲー。
そのせいでプレイヤーからの評価は神かクソの二択が大半となっている。
難易度ノーマルでもクリア率2割を切る正真正銘の極悪難易度に調整されており、その難しさたるや、公式からもゲームモードはイージーでプレイすることを推奨されているほど。
完全にキワモノ扱いされている作品ではあるが、地味に売上は凄まじく、今作品で得た収益がアルクエの開発費の支えの一つとなっていたりする。
『テクノハックソフトウェア社』
アルクエ、JINMUを開発した企業。
テック社と呼称されることが多く、THSのロゴで表記される。
社員数は五十人にも満たず、一般公開されている以上の情報が一切漏れることがない為、実態は謎に包まれている。
現在でこそゲーム開発会社という印象が強くなっているが、元々はシステムとソフトウェアの開発を主軸に経営を行っていた。技術提携も幅広く行っており、知らずにテック社の開発した技術の恩恵を与っているなんてケースも多々ある。
創業者は
『VRギア』
フルダイブ型VRゲームを遊ぶ為のデバイスの総称。
VRゲームのOSは共通の規格が使われており、ハードは複数の会社から販売されている。その為、使っている機器によって性能が変わるが、安価なものであっても一定のクオリティは保たれている。
フルダイブ中でもSNSや一部サイトの閲覧は可能。PCや専用のデバイスと連携することで録画、配信機能が追加され、ゲームプレイ中でも配信を開始したりもできる。
一般的に普及しているのはヘッドギア型(別名ゴーグル型)。比較的安価で本体機と二つで構成されており、ノートPCみたいな感覚で持ち運び可能な大きさとなっている。
プロゲーマーやストリーマーは椅子型を使っている。椅子型は本体機がリクライニング式のチェアとなっていて、ヘッドギア型と比べて数段性能が高いのは勿論のこと、長時間使用しても身体に負担のかからないような設計となっている。
〜補足〜
『VRギアのフェイススキャン機能』
VRギアにはヘッドギアから赤外線センサーを飛ばすことで、使用者の骨格をスキャンさせる機能がある。その為、キャラメイクがあるゲームでは、デフォルトのモデリング設定を現実の体格とリンクさせることができる。
とはいえ、大抵のプレイヤーはそこから顔をちょっとだけ手直しすることが多く、体格に髪色や瞳の色、もしくは肌の色などは変えてあることが多い。
中には一からキャラメイクを手がける猛者もいるが、整形に失敗したような顔になることが大半な為、そういった設定が出来る人間は一種の職人と化している。
『ARフォン』
今作品内における携帯電話。
AR技術も発展しているので、スマートフォンからARフォンに世代交代している。
スマホも使っている人も僅かにいるが、現実世界でいうガラケーを使っている人程度の希少さ。ちなみに作品内でのガラケーの立ち位置は、ポケベルやショルダーフォン並みにレトロアイテムと化している。
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