魔物合成術師さんとヤバい流れ
ゴクッ……
「飲みましたね!それでは早速お話して貰いましょう」
『オェッ……マズッ。自白剤っぽいですね昔飲みました』
「だから遅いって……どうするんだよコレ!頭がボーッとする。あっそうだ!マジックボックスに吐き出せば良かった。チクショウ」
「まずボクの質問を聞いてください。それに対して直感で答えてくれれば良いので答えは、はい」
「はい、分かりました」
『「効いてきましたねさて"アレ"を"アレ"しましょうかね』
「貴方は魔王の関係者、もしくは魔王に近い存在である。はいかいいえか」
「ゲホッ……」
柄頭が腹に刺さった。いた…い
「大丈夫ですか?」
『「すいません、先ほども言った通り少し疲れていて……こんな茶番さっさと終わらせて帰りたいんですが」』
「……まさか自白剤が効いてないんですか?そんな馬鹿な」
『「物語の様には簡単で都合良くは行かないですよ」』
そう言って鞘から剣を抜き剣身を賢者に近づけた。
「ボクを殺すつもり?」
そう言う賢者の声は少し震え頬に汗がつたう。
『「さっきの言葉通りです。そんな簡単に殺せたらすぐ殺ってますよ、ですが貴方が厄介な存在になれば話は別です」』
『「例えば勇者の仲間になったりとかですね」』
ゴクッ……
唾を飲み込む音が響く。
「貴方は一体……」
『「魔王【二代目】(非公式)とでも名乗って置こウッ……」』
「だぁ!」
バキッと嫌な音がした
『ギャアァァァァ!!!!』
「え?な、何やってるんですか?」
「こっちが聞きてえよチクショウ……泣きたい気分なんだけど」
いや確かにノリでアレをアレとか言ったのは俺だよ?あー言いましたよ。ええ、でもコレは無くない?ムチャクチャだよ
『被害者の剣から一つ言わせて貰うと目覚めて突然自分の持ち物の剣を折る貴方には言われたく無いです』
いーやお前の方が滅茶苦茶だ。その剣に気絶させられて突然魔王二代目にでっち上げられた奴の気持ちにもなってみろ!
「あ、あの……」
「あっ」
『此処は一時休戦と行きましょう。一旦逃げた方が良さそうですよ』
だな。後で覚悟しとけよ!
『その捨て台詞は私じゃなくて賢者に言ってください』
「ま、待ちなさい!
何かバチバチ言ってるモノが近づいてくる。……そうだ此処は囮作戦で行こう!
『成程!良い作戦ですね…でも一体何を囮に?マンドラゴラですか?』
いや……もっと身近な物があるよ。俺はそう答えると腰に差した光り輝く戦場へ剣を投げつけて回避した。怪我人に何て仕打ちをとか騒いでいたけどスルーして逃げ切った。
「夜分遅く申し訳ございません王様、お話があります。まだ確信は持てませんが危険分子が現れたかもしれません」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます