タイムマシン発明の可能性について
@erawan
タイムマシンの発明は、人類進化の過程における必然である。。
人類の歴史はホモ・サピエンスから始まり、文明らしいものが発達するまでに約20万年もの年月が必要だった。フランスの街角で、それまで馬しか知らなかった人々が自動車という乗り物を目にするのは1769年だ。それから2百年後にはジェット戦闘機が空を飛んでいる。話を進めると、さらに未来の人間がタイムマシンを発明する事は理論的に証明できる。それは人類の歴史における必然の出来事なのだ。
文明発達の様子をグラフにすると、人類史上で最初に起きた四大河文明であるメソポタミア、エジプト、インダス、中国文明を挟む20万年ものなだらかな線が横に伸びている。縦軸が文明の進度で、横軸が歳月、時間である。それが数百年ほど前から目立って上がり初める。産業革命が18世紀半ばから19世紀にかけてイギリスで起こったのだ。各種産業の変革と石炭利用によるエネルギー革命、それにともなう社会構造の変革のことである。さらにその後の2度にわたる世界大戦では兵器の開発を加速させ、20数年で複翼のレシプロ機からジェットの時代になる。
カーブは急角度となり、2百年掛かって形成された変化が、20年程までに縮まってしまうのだ。さらにAI革命が興り、そしてついに人は未経験の事態を迎える。
グラフはもはやカーブではなく、人類文明史の変化率は限りなくほぼ垂直に近くなってゆく。そのようなグラフを想像してみてほしい。これでは文明発達グラフは横軸の先へ進めなくなってしまうではないか。そこでははついに時間の尺度が変わらざるを得ず、人類が地球の外に出てゆく大航海時代が始まるのだ。
そう、ここに至って人類には時間の壁を超えるしか、横軸の先に進む道は残されていないのである。惑星間の移動も時間の制御なしにはあり得なく、スペースシップによる大航海時代の到来も無いのである。その結果がタイムマシンやワープ航法の登場である。
自動車という乗り物を初めて見た時代の人々は、ジェット戦闘機など想像も出来ないだろう。だがそのジェットの時代の人々はタイムマシンなど、やはり笑ってしまうのだ。人類の歴史は既に異次元の上昇率となっているのに……
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