続きは再会の後で
ジュン
第1話
コーヒーを淹れてくれないか。 龍生はそう言って 妻にコーヒーを 淹れてくれるように頼んだ。 あなた コーヒー今さっき飲んだばかりでしょう。 カフェインの摂りすぎよと妻が言う。 龍生は 別にいいのさカフェインなんてものはいくら摂ったってね と言った。 そう言われればそうね。別に法律で禁止されてるわけでもないしね。 ところで仕事の方はどうなの 。あなたこの頃 だいぶ忙しいみたいで顔がやつれてるわよ と妻は言った。 確かに 私は 最近 多忙で睡眠不足気味ではある 。しかしだ そのようなことは働いてる者にとっては日常茶飯時で当たり前ではあるまいか。 龍生はもう1度言った。コーヒーを淹れてくれないか。
龍生は普段 原稿を書く仕事をしている 。それも 占いの原稿だ 。しかし 占いライター なるものとは少し違ってなかなか本格的な占い本の執筆者ではある。が、読者には名前が伏せてある。 「気まぐれ魔術師」 などと 源氏名を付けているが この気まぐれ魔術師という名前は 本当に気まぐれにつけたものである。 なんでも 知り合いの占い師に 姓名判断の 鑑定士がいて どんな 源氏名がいいか尋ねたところ 適当に気まぐれ魔術師でいいんじゃないか などと言われた。 魔術師といえばタロットカードでは一番のカードで 演出力がある などという意味を持っている。 さて 龍生は なぜ占いライターになったかといえば他に食いぶちが無かったからだ。
龍生は 高校を出た後 大学に入ってはいるが中退している。 というのは 龍生は 大学というものにあまり関心がなかった 。親の勧めで 哲学科に入学したわけだが 。 そんな時に出会ったのが 三咲という女性だった 三咲は 龍生に言った。 あなたは哲学科には向いてないわね と。 龍生は なんでそう思うのと尋ねると彼女はこう答えた 。だって哲学科に入学する人って 大体人生に行き詰まってる人が多いけど 、 あまりにも無気力な人って卒業できないことが多いのよね 。中退しちゃうとか。
そういう君こそ なんで哲学科に入ったんだい。 僕がそう聞くと彼女はこう答えた。 暇つぶしになるからよ。 小難しいことを考え続けるのは大いに暇つぶしになるじゃない と彼女は答えた 。暇つぶしは確かにそうだ。大学なんてものは学問の府なんてものじゃなくただ単に遊びの場になってるからね。龍生はそう答えた。 ところで龍生さんは コンパなんてものでは出るの。 いや出ないよ 。龍生はそう答えた。 そうなの。 なんで。 美咲がそう聞くと龍生は だってそんなものつまらないに決まってると思うからさ と答えた。 龍生はさらに言う。 人間なんていうものはどちらにせよ孤独で下らないものさ 。なんでそう思うのと三咲が聞いた 。だって考えても見ろよ 。世の中訳のわからない政治とか金儲けとか胡散臭い仕事とか、ろくなものがないじゃないか。こんな世の中で 人間なんてものに希望が持てると思うかい。 そうね。 僕が思うに人間というものは 坂口安吾じゃないけれど、落ちる所まで落ちた方がいいのさ。 そして自らを救わねばならないってね。 龍生はそんなふうに言ってみた。
ところで美咲さん あなたは 美しい人だけれど本当は美しくはないのかもしれない。どういうことかしら と三咲が聞く。 あなたは 外見は 美人の 大学生だけれど人間 皮一枚で決まってしまうから ひょっとしたら内面は悪魔のような様子を 呈してるのかもしれないじゃないか。 三咲は言う。
あらそうよ それで当たってる。人間なんてみんなそんなものよ 。どれだけ美しく見えてもそれは外面だけで内面はドロドロしているものなの 。でもねドロドロしてないなんて事は生きてない事と同じなのよ。 よく仏教なんかではハスの花は泥の中から咲くなんてことを言うけれど美しいものは泥に隠れてるのよね 。ははあ、なるほど。 龍生は納得した。
通りで君は 再三言うけれど美しい相貌をしているけれど何かその瞳には冷淡なナイフのような冷たい輝きが隠れているのを僕は見つけてしまうんだよね。
あらそうなの。とみさきは言う。 そうさ。 だって考えてみてもごらんよ。 人間というものは 大人になればなるほど、どれほど巧みに嘘をつけるかということが生き延びる術だろう 。もしそれができなかったら、この悪魔の勧誘とも言うべき世の中でどのように生き抜くことができると思う。 三咲はこう答えた。 地獄には地獄の流儀ってものがあるのよ。それはつまり生きるということは 地獄というものがあっても そこにも天国の 断片が 転がっていることがあるものよ 。その断片は場所が地獄であるからこそ、ますます貴重なものなのよね。天国の中で幸福を発見しても人は幸せにはなれないのよ。むしろ地獄の中で 幸福の萌芽を見つける方が遥かに幸せであったり、逆に天国の中で地獄の発露というものに出くわすことは遥かに強く地獄を思わせるものなのよ 。
三咲はそのように答えた。 そうか。通りで君は 人間というものの洞察をより深く得るために哲学科に入学してきたわけだ 。と僕は言った 。すると三咲は 首を横に振って そうではないわと答えた。 何が違うのと聞くと彼女はこう言った 。
人間の洞察などというものは哲学科に入って勉強するなんていうことで得られたりはしないのよ。 ヴィトゲンシュタインにしたって孤独と 絶望の最中にあって自ら哲学を構築していくのだけれど哲学仲間に囲まれてつまり同士に囲まれてなどという中で哲学に到達したりはしない、彼は本当の哲学者ゆえにそのことをはっきりと理解しているのよね 。三咲はそう答えた。 僕はそれを聞いて、ああ、なるほど。そう思った。
美咲さんは 大学を卒業されたら どんな仕事につこうと思ってらっしゃるの 。などと聞いてみた 。三咲は こう答えた。 それはまだはっきりとは決めてないけれど 出版社で働きたいと思ってるの。 出版社って言っても 色々あるけど総合出版社それとも専門出版社 、僕はそう聞いた。 私ね どちらかといえば専門の出版社で働きたいと思ってるの 。というのは 私の父は 鉄文堂 っていう出版社に勤めてたので、そこは 思想哲学関係を扱う専門ので出版社でまあ、あまり売り上げにはならないから 儲からないのだけれど私小さい頃から父の 出版社の本が私の近くにあったのよ。 だからニーチェとかフロイトとかマルクスとかベルクソンとか他にも色々哲学者の 本があったの。 それが哲学科を志望した理由の一つだったんだねと僕は言った。
こんなこと聞くのはなんだけど、お父さんは ご健在なの と僕は聞くと 彼女は いいえと答えた 。父はね 膵臓癌 で 私が 高校生の時に急逝してるのよ 。そうなの。 悪いことを聞いてしまったかなと僕は言った。三咲は別にそんなことないわ と言った。
その時に母が言ったのよ。 三咲は大学は どこに行きたいと思ってるのと。 私は 暗に 母は 私が父の 価値観を引き継いで哲学というものを 学んで欲しいと 思ってるんだわと 感づいたわ 。僕は聞いた。 お母さんは何をやってらっしゃる方。 専業主婦。 そうじゃないわ、 バイオリニストをやってるのよ。 バイオリニスト。 すごいね と僕は言った。
別にすごくなんかはないけれど なんでも 父は 母と出会って母に惹かれたのは 母のバイオリンが関係してるらしいわ。 それってどういうことと聞くと 美咲は話し始めた。 あのね 父は哲学と音楽は 同じことだって私に話してくれたの 。どういうことかって言うと 哲学っていうものは結局は 答えのないことを探求すること そして 逆に言えば安逸な答えを 排除する学問でもあるって言うのよ。音楽も同じで様々な演奏の解釈があっても 答えというものは見つけられないのよね。同じ楽曲であっても 指揮者によっても全然解釈が違ってくるのと同じでそこには単一の答えは見つけられないけれど逆に言えばその解釈の広さが 単純な答えを排して より表現というもの の可能性を追求する という見方は哲学と一致する って父は思っていたらしいの。
それでね笑っちゃうんだけど、父が母と出会って恋仲になって、父がその持論を母に話したらしいのよ 。そしたら母さん父に惚れちゃって そんな馴れ初めで結婚したのよね。 ああ、そうなんだ と僕は言った。
人間というものは 哲学というものを知らない人間が 非常に 深遠な哲学者である可能性がある、本人が自覚がないままに。また逆に非常に哲学に熱心な人間が実は哲学というものから 離れてしまっているなどということもいくらでもある。 三咲は 聞いた 。どういうことかしら。 つまり 哲学なるものが人間の解放を目指しているという側面があるのだが、いやむしろそれが主要な目的だとしたら哲学というものを常に 牢番のように 自分を 監視するようなものとして働かせていたら、その人は哲学の奴隷であって、 一方哲学というものを気に留めない人間が哲学から解放されてるが故に哲学の目的すなわち人間の解放ということをその人は哲学を学ぶことなしに実現しているということが言えるのではないだろうか 。 僕はそんな風に答えた。
ところで美咲さんは 霧島先生の講義には出てる。 出てるわよ 。大講義室で 確か フロイトの講義をやってらっしゃるわね。 ああ、そうなんだ。 僕もあの講義を受けてるんだけど とても興味があってね、もちろんフロイト自身にも関心はあるんだけれどフロイトのことを 教えてくださってる 霧島先生にも 関心があるんだ 。それどういうことかしら。聞きたいわ と三咲は言った。 つまり霧島先生は フロイトの精神分析の理論を難解ではあるけれど講義して教えるわけだけど その中で度々フロイトの苦悩ということをお話になるわけだ 。フロイトは ユダヤ人に生まれて 非常に貧しい 家庭で差別されたりとか そういう中で医師免許は持つのだけれど 大学で研究するとかということは 難しい立場にあったから臨床医として現場に立つことになる。 結果としてこれは非常に成功と言うか僕らにとってみたらありがたいことだ。 下手に大学に残られるよりかは臨床の現場で事例検討を積んでくださったおかげで僕らは今フロイトの恩恵に預かってるわけだから。 そうね と三咲は言った。 フロイトが 精神分析というのを築いていくわけだけど全く前例のないことでしょう。もちろん先輩にシャルコーなんかもいるわけだけれど、原則はオリジナルで理論を組まなければならなかった。なおかつ性欲論が全面に出てるからどうしても長い期間周りから強い反発を受けるわけだ。 その上に反キリスト教的な考えてもあったから、尚更。そうであってもフロイトが一生負けずに精神分析の研究に没頭したというのは本当に感動する話だなと思ったよ。霧島先生はその辺のフロイトの生い立ちみたいなものをただ単にフロイトの考え方を教授するとかじゃなくて フロイトの人間性みたいなものを講義の中にかいつまんで話をしてくれるからとても 共感するんだ。感動すると言うか 。 そうね確かに。 と三咲は言った。
さらに三咲は続けて言う。龍生さんあなた 大学の授業に期待することはないなんて 冷めたことを言ってたけれど 真面目な学生さんじゃないの。 そうか。言われてみればそんなような気も すると僕は答えた 。でも勘違いして欲しくないのは僕は真面目な学生でもいわゆる優等生とかそんなものではないんだ。 哲学というものを極めたいだとか探求したいだとかそんなような 学問的な 探究心そんな立派なものは持ってない 。あるのはただ自分にとって何が響いて何が響かないかつまり何が 自分を救ってくれて何が役に立たないかを見分けていくその 観察眼を持ちたい てそれだけなのさ 。せいぜい 哲学なんてものが 僕の 先の見えない人生の 懐中電灯とやらになってくれないかなんて適当な期待をしてるもんだから 少しは哲学に傾倒もしてるんだけれど おそらくその思いの大半は裏切られて それでも有益なものが 1割でも 大学の中で 見つけられればしめたものだなどと考えているに過ぎないのさ。 僕はそう答えた。
それは霧島先生の 講義を受けている 最中の出来事だった 。 霧島先生が 突然 倒れられたのだ。 学生は騒然となる 。教務課に連絡がいくのは当然だが 学生も スマホで 救急車を呼ぶ 。 しばらくして救急車のサイレンが聞こえた。 辺りは騒然としている。 救急車が着いて 救急隊員が講堂に入って来る。 霧島先生の容態を 見ている。僕の方からは詳しいことはわからない状況だけれど 、とても不穏な気持ちになる 。 すぐに救急車で搬送されて どこの病院かわからないけれど 向かったようだ。後で 霧島先生が 亡くなられたということを知った。
霧島先生は 不整脈をお持ちだったようで 心臓があまり良くなかったのだ。 しかし先生は退官間際ではあったけれど 教壇に立ち続けた。 僕は思った。 霧島先生の講義は僕にとってはこの大学に来ていることの 意味の大半を担っていた。 僕は霧島先生が亡くなられて 大学に来ることの意味を失いかけていた。 美咲さん。 霧島先生が亡くなったね。 そうね。
僕は 大学を 辞めようと思うんだ 。 三咲は少し驚いて言った。そう 。
三咲は聞いた。 龍生さんは これからどうするつもり 。 僕は 占い師になろうと思う。 三咲は少し驚いたようだ。占い師に。 それはまた何故 なの。
霧島先生のフロイトの話を聞いていて 君も知ってると思うけれどフロイトの弟子でユングがいるだろう。 ユングといえば オカルト的な理論も心理学の中に取り入れてるだろう。 僕は自分が占い師になることでユングがいかに 的を射ないことを言ってるか確かめたいと思うんだ。 的を射ないことを言っているか 、ですって。 美咲はそう言った。そう。フロイトが もしも正しいのだとすれば 、逆に言えばユングが間違っているのではないかということに近づければ 、よりはっきりとフロイトの言わんとしてることが分かる気がするのさ。
なるほど 。三咲は尋ねた。 でも何故そこまでフロイトを敬愛するの。 それは霧島先生の影響 なの。 僕は答えた。霧島先生の影響はもちろんあるけれどフロイトが 一貫して人間の性欲なり性愛というものが実は あまりにも、どぎついがゆえに文化圏の中で抑圧されてきたわけだけれど、まさしくその抑圧の発見ということが人間の解放ということに必要不可欠だということを主張した最初の人物だった 。また驚くべきことは人類のそれなりに長い歴史の中で無意識の存在を19世紀 になるまで誰も見つけられなかったということは逆に驚くべきことではないか。 だから フロイトと最初に離反したつまりフロイトに最初に反目したユングの思想というものを自分が占い師になることで逆に反駁できないのかと考えたのさ。
僕は大学を中退した 。そして独学で占いの勉強を始めた。 始めたはいいが お金にならないから 生活が立ち行かない。 私は占いの 独学での勉強と並行して占いライターの仕事を始めた。
占いに関する雑誌の記事などを書く仕事だが、 1年も続けると 記事を書くのはだいぶ慣れてくる。 昨今の占いブームで需要は結構あるわけだ 。
そうこうしていると 編集長に 電話で呼ばれた。 占い編集プロダクションに着くと 編集長にこう言われた 。
なんでも 鉄文堂とかいう出版社の 編集者で 高木美咲さんとかいう方が 仕事を依頼したいと言ってきた と。 僕は思った。
高木美咲さん 。鉄文堂 。
編集長は言った。 龍生君、高木さんと 一度会って 話し聞いてもらえないかと。 私は わかりました と答えた。 後日 高木美咲 つまり大学の時の友達美咲さんと会った。 3年ぶりだ 。彼女は大学を卒業していて 父親の勤めていた 出版社、鉄文堂の 編集者を務めていた。
美咲さんお久しぶり。 私が挨拶をした。 龍生さん元気そうで何より。 と彼女は言った 。 仕事の依頼があるって聞いたんだけど占いのこと。うちは占い専門のプロダクションだけど 。 実はそうなの。 ユング心理学の 本を出すことになったんだけど ユング心理学と 占いがどういう関係にあるのか話のわかる人に取材した方が良いということで それでちょうど龍生さんに聞いてみようかしらと思ったのよ。 そういうことか。 僕は日々占いの記事を書く仕事をしているんだけど ユングのことは嫌いじゃなくなったね。 むしろフロイトよりかも好きになっちゃったくらいだ。 あら、それはどういうことかしら 。あなたフロイトに傾倒してたのに 。 ユング心理学には シンクロニシティっていう考え方があるんだけど つまり何の因果関係もないバラバラなことがまるで 関係してるかのように 暗示的に同時に起こるっていうことがある 。それはユングに言わせると集合的無意識が働いてるって言うんだ。美咲は言った 。それは私も以前に企画した本の中で扱ってるから知ってはいるのよ。 僕はこのシンクロニシティっていうのがとても気がかりになってるんだ。 それはどうして。三咲が尋ねた。
僕が 占い師になってというか、占いライターになったのは、元はといえば大学の霧島先生の講義と、霧島先生が亡くなられたことに原因があるわけだけど そのことが 僕が とても惹かれる女性と再会することに つなげてくれた気がするから。 霧島先生の死とその女性との再会は何の因果関係も無いけれど、でも 確かに再会したこと が ユング心理学の シンクロニシティの理論を思い起こさせたんだ。 。 彼女にそう言った。 僕ら二人は少し黙った。 彼女から口を開いてこう言った。 でも龍生さんフロイト を忘れてはいけないわ。 性欲の 偉大さを説いた人だもの。
私を 抱いて。
僕は三咲とセックスした。彼女のからだを抱く。僕はやさしくキスし愛撫し彼女の吐息を飲み込む。甘美なキャラメルが溶けていく。懐かしいラムネの酸っぱさもする。山間部から渓谷へと下っていく。彼女は段々と息が深くなっていく。ポルノチックなセックスと違ってセックスの本性はこんなにも穏やかなものかと思い知る。同時に納得する。腑に落ちた。彼女と舌を絡ませ合い、乳首を舐め彼女の髪を撫で、空いた方の手で彼女のもう一方の乳房に触れる。彼女は陶酔した表情を見せる。彼女の陰核を愛撫する。陰核は段々と硬くなり勃起する。僕は「谷間の百合」にもキスする。洞窟はほどなく浸水し海水からは潮の香りがする。彼女は勃起した陰茎にキスする。いやらしさは一厘もない。あるのは「真実」だけだ。僕は救われた。彼女はやさしく「入れて」と言った。僕は勃起した陰茎をゆっくりと挿入する。彼女は「はあ―」と声を洩らす。僕は段々と激しく動く。彼女の潮の香りが強まっていく。膣がきつく締まってくる。「ああ―」。僕は果てた。彼女の痙攣する膣から推察するに、彼女も同時にオーガズムに達したみたいだ。僕は、彼女をやさしく抱きしめた。そうすると、三咲に対する愛情が僕のなかで確かなものとなっていることが、はっきりと感じられた。
2年後に僕らは結婚した。 子供はいない。 仕事柄子育ては難しいから。 相変わらず僕は占い関係の 原稿を書いている。 妻は 鉄文堂の編集者として日々飛び回っている。 二人とも忙しい毎日だ。
コーヒーを淹れてくれないか。
終わり
続きは再会の後で ジュン @mizukubo
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