文体の梶君もう私達そういうんじゃないの……ンだめだってば
◆300~700字 区切り描写なし 群衆描写
壊せ壊せと大勢の声に押されるようにして一人の男が祠へと近づいていくがその足は震え怯えているのは目にも明らかでだからこそ我々は熱狂して新たなパフォーマンスが展開されるのを心待ちにしていたがいっかな男と祠の距離は縮まらず要するに進んでは下がってを繰り返してるのであって我々の興奮の種類は大幅に路線変更するしかなく詰まり手前が行かないなら己が行くという興奮であり本来挑戦者が爆散四散してからでなければ新たに参加できないはずの祠壊しの儀を順番など糞食らえだと飛び出す男にそれを牽制する男その隙を窺いするりと抜ける女とそれを見越してすぐ後ろを尾ける子供を蹴り倒す兄貴のその背に飛び蹴りを喰らわす叔父貴にという状況が四方八方で始まってあっという間に本来の挑戦者は呑み込まれ踏まれてバキボキベキとリズムを奏で踊るように我先にと手を飛ばすその先にあるのは祠で私はぼそりと呟く「あー死んだわ、みんな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます