〝文明の星〟理論 要約

平 一

〝文明の星〟理論 要約

色々な文化的作品に刺激され、技術や政策の本を読んでいたら、次のような文明論を考えることができました。 ぜひとも何らかの形で、社会の役に立てたらと思っています。



1 文明の要素(エレメント)、または要因(ファクター)


https://kakuyomu.jp/users/tairahajime/news/16817330654336110139


人類を繁栄させた文明の、六つの要素は〝知る、する、決める、ヒト、モノ、環境〟だと思います。 詳しくいうと、科学・技術、経済・社会活動、制度・政策、人的資源、物的資源、自然・社会環境です。 これら六つの〝文明の要素エレメンツ〟を六芒星ろくぼうせい(✡)の上に並べて矢印で結んでみたら、なんとビックリ! 様々な技術社会論の名著や国際・国内政策の要点、さらには人間と文明や環境の関係がまとめて分かる、便利な理論ができました。



2 文明の構造(システム)


https://kakuyomu.jp/users/tairahajime/news/16817330654337786951


文明活動の本体は全ての人が営む経済・社会活動です。 私達が生きるのに必要な富を作って、それを豊かにするのが技術、富を分けて健全に保つのが政策です。 技術と政策は文明の両輪であり、他の要素との関係から、左右対称の形で分類できます。 この〝文明の構造システム〟における政策の分類に、わずかな実務的修正を加えると、国連の総合政策であるSDGs(持続的な開発目標=人類文明の持続的発展のための政策目標)の5要素や、国と地方の政策の体系が分かります。



3 文明の循環(サイクル)


https://kakuyomu.jp/users/tairahajime/news/16817330654337300972


技術が進めば経済・社会活動は拡大・省力・複雑・加速化するので、政策もまた、国際化など広域化と共に、民主化など分権化します。 また、ある技術水準で利害調整政策を極めると、その限界を突破する新技術導入政策が必須となります。 この〝文明の循環サイクル〟が分かると、国連が企業や市民にもSDGsへの参画を呼びかける理由が分かります。また、国がDX(デジタル改革トランスフォーメーション)やSocietyソサエティー5.0などの政策により、情報社会の完成とAI社会の建設をめざす理由が分かります。



4 文明の潮流(トレンド)


https://kakuyomu.jp/users/tairahajime/news/16817330654338699836


文明の循環サイクルを重ねる中で、技術にできることが増えると、政策がすべきことも増え、今では建設・国防や産業振興・社会保障に続き、保健・教育や国際協調・官民協働も重要な分野となっています。 簡単に言うと、富の生産と配分に加え、人の向上と活用も可能となり、かつ必要となってきました。 この〝文明の潮流トレンド〟が分かると、SDGsの4つの持続可能性(環境、経済、[人間含む]社会、政策における持続可能性)や、〝誰ひとり取り残さない〟という標語の意味(乱開発や社会紛争だけでなく、人々や制度の淘汰に伴う代償の回避)が分かります。


〝文明の星〟理論として、他にも関連作品を投稿しています。 ご興味のある方はぜひ、ご一読いただけましたら幸いです。

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