枯れ果ててしまったエーデルワイス

楓 紅葉

枯れたもの

綻んだ絆

薄々感じていたことが私は知らない事をしていた。それを認めてしまうともう一緒にいれない事を表してしまうからだ。声にならない声が反響して私は理解をした。その言葉を聞いたときに私は視界の色が暗転した。もう潮時ということは分かっていたので私はすんなりと受け入れられたような気がした。何でも願いが叶うのならばもっと隣にいたかった。しかし望んでしまうと重苦しくなることは私たちは分かっていた。

一人部屋でやるせない気持ちを泣くことで解消することにした。外された呪縛は何にも残してくれなかったが落ち着かせるしかなかった。そして私は花瓶に飾っていた枯れた花を捨てた。というのは建前でこれまでの事を思い出してしまうからだと思う。ふとした拍子に手から花瓶が落ちてしまい割れてしまった。もう片付けをすれば前に進めると思い片付けをした。多分そういう事なんだろうなと私に重ねながら。

眩しいから起きると昼間だった。私は出かける準備をして出かけることにした。もちろん気を紛らわせるためでもあった。花瓶と花を買って家に飾った。たまに思い出してしまうことがあるが、この花を見ているとなんだか元気が貰えるような気がしたので少しづつ前向きに気持ちを切り替えようとした。多分それを望んで昨日の事があったのだから。

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