第18話なんだ…これは

 目が覚めると何か柔らかい物に触れているのに気が付いた…。


「なんじゃ…こりゃあー!」


 名台詞が飛び出す程に俺は動揺している。見渡す限り…と、いうより、床に見た事ない女性陣迄もが裸で横たわっているのだから…。


 それにここは…駿の家のリビングだよな?待て待て待て…。思い出せ!昨日は確か…駿の家族みんなで…。


 おいおいおい…視界に入った横たわる裸の女性陣の中には駿のお姉さんと妹さんの姿も…。


「うがぁぁぁあー!?駿の想い人に迄手を出してしまったぁぁぁぁー!」


 記憶を辿るとうっすらと、思い出して来た。精力剤を口にして、我慢出来なくなって…駿のお姉さんと妹さんが最初に相手に…。それから……気絶した2人を尚、抱いていると…確か冴子さんが…


「…もう大丈夫みたいね?」

「冴子さん」

「私は妊娠しているから参加しなかったけど…。連れて来た彼女達全員抱いて尚も求めるなんて…」

「…すいません」

「駿君から聞いたわ…」

「面目御座いません…」

「大丈夫よ?みんな豊和君を求めて来てくれた人ばかりだし…でも…3日間で100人もなんて…」

「ひゃ、100人!?」

「しかも何度もだから…」

「はは…は」


 自分の事ながら渇いた笑いしか出てこないんだがっ!?


「途中栄養取らせたり水分なんかも取らせたから体調は問題ないでしょ?」


「それは…はい」


「豊和君大丈夫!?」


 リビングに入って来たのは、


「駿…」


「僕のせいで…」


「駿…僕は…」


「姉さんと妹の事は気にしないでね?本人達が望んだんだから…それは覚えてる?」


「…ん」


「覚えてるならいいんだけど…。それより…ふ、服着た方が良いと思うよ?」


「…そ、そうだね…」


 僕は1人いそいそと服を着る。彼女達はどうすればいいのだろうと思っているとぞろぞろと女性が入って来た。


「来たわねみんな…。じゃあ、1人ずつお風呂に入れてあげて服を着させて休ませてあげてくれる?」


「「「「「「はっ!」」」」」」


「後は男性管理局の人間に任せなさい!」


「ホント皆さんすいません!」


「ええんやで!」

「そやそや!」

「そうそう!」

「今度ちょっこっと抱いてくれればそれで」

「何言うてんのや!」

「抜け駆け禁止ぞ?」


 と、取り敢えず彼女達に任せて僕も一度自宅へと戻る事にした。みんな本当にごめんね…?



******


「す、凄かったらしいね豊和君…」

「そ、そんなに引かないでくれるかい、柚希?」

「引いてはいないよ…驚いているだけで…」

「精力剤のせいとはいえ…凄すぎるわね?」

「ですです!」

「凛に風華迄!?」

「お兄ちゃんに精力剤与えたら気絶する迄…か」

「梓希ちゃん…それは…先輩が野獣となるんじゃ…」

「…いいかも」

「確かに」

「いや、絶対もう飲まないからね?」

「みんな子供を産んだ後ならいけるんじゃない?」

「姉さん…無理です」

「絶対また100人以上は食べられるわよ?」


「みんなも…精力剤の事は忘れてね?」



 マジで使わないでよね?僕…止まらないよ?フリじゃないからね?



******


 その翌日から学校へ。健二郎の事も聞いた。健二郎がヨイさんの事を本気で好きなのが分かる。ちゃんと相手を気遣ってあげてるしね…。見守ろうと思う。



─そして何気ない日常を過ごしていると柚希が産気づいたのだった…。

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