第10話男同士の恋ばな
高校に入って早くも半年。女性陣のお腹もだいぶ目立っている。生まれて来るのが本当に待ち遠しい。そう思える今日この頃。
健二郎と駿との仲もかなり深まり色々言い合えるし、時間がある時は一緒に遊びに行く事も増えた。今日はお洒落なカフェに来ている。そしてそんな男3人の本日の話題はというと、
「…豊和君と健二郎君に相談があるんだ」
「「相談?」」
「う、うん」
「何でも言ってくれ」
「だすだす」
「…実はね。好きな人が出来たんだ…」
「「マジっ!?」」
「う、うん」
頬を染めて恥ずかしそうにする姿は相変わらず女の子に見えてしまうな…。
「それで相談というのは…告白についてなんだけど…どうやって伝えればいい?」
「なるほど…」
「そういう事だすか…」
え~と、確か…僕は卒業式の日にみんなの前で告白したから…。あれっ!?これ、アドバイス出来るか!?僕のって参考になる??
そんな風に思っていると健二郎が口を開いた。
「…男なら…堂々といけばいいだす!」
「「おおー」」
僕と駿の感嘆の声がハモる。
「ちなみに同じクラスの子だすか?」
「…姉と妹なんだけど…」
「駿は姉妹が居たんだす?」
そういえば家族構成は聞いた事なかったな。
「そ、そういえば言ってなかったね…。それでそれでね、家族だから…フられたりしたらと思うと…」
「…それを考えると…」
「確かに気まずくなるだす…」
「だよね?だからどうすればいいかなって悩んでて…」
「う~ん…。確かに伝えたとして振られる事考えてしまうと怖くなるけど…僕はそれでも勇気を出して伝えるべきだと思う…。気持ちは伝えないと伝わらないしね…」
「そうだす!僕も今度伝えるつもりでいるだす!」
「「はっ!?本当に!?」」
「当たり前だす!ちなみに僕は隣のクラスの子だす!配信の時の豊和を見てると男としての本能が蘇って来た感じがするだすよ!勇気も貰えるだす!」
「…配信は忘れてくれよな」
「ううん…健二郎君の言う通りだよ。あれ見てたら普段立たないのに僕も立ったもん」
「だすだす!」
「…あんまり嬉しくないんだけど?」
「凄かったよね…アレ」
「確かに!駿の言う通りだす!」
「2人共ボリューム下げてくれ!周り!周り見て!」
2人が辺りを見渡すと…
「「あっ!?」」
話が聞こえていたであろうカフェに居る女性達が顔を赤くしながら少し発情してこっちを見ている…。護衛の人達も顔は赤いが周りに念の為に牽制している。ご迷惑おかけします!
「とにかく当たって砕けてみるよ!」
「僕もだす!」
「2人共頑張れ!俺も今度の配信頑張るから!」
「またあるの!?」
「マジだすか!?」
「第二回が決まったらしい…」
「相変わらず凄いね」
「ホントだす!」
「凄くねぇから!」
「「ホントに規格外だね(ダス)…」」
「2人して言うなっ!」
「「「ハハハッ…」」」
ホント男友達って良いよな?
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