第7話第一回当選者
「…本当にいいんですか?最近は少しずつですが男性の姿も見掛けます。もしかしたら素敵な男性に出会う事もあると思います。それでも彼と直接配信中に行為をする事をあなた達3人は望みますか?」
私は冴子。男性管理局の局長だ。久しぶりにスポットライトが私を照らしているんじゃないかしら?私のファンのみんな待たせたわね?私の出番よ!まあ、私はメインヒロインの筈だし、なんなら彼の子も身籠っているし、出番が掲示板だけじゃ物足りないわよね?ここで決め台詞を一つ…!コホン…
「『私が来たっ!!!』」
ふっふっふっ!掴みは完璧ね…。そんな主役の私が何をしているのかというと、当選者3人に対して最終の確認を取っていたところだ。
「勿論ですわ!」
真っ先に答えたのは金髪ドリルのお嬢様、
「当然アル!」
中国籍のお団子頭のチャイナ服の女性も続けて答えた。彼女は日本語を勉強したみたいね。アルは漫画のキャラだけが使うモノと思っていたけど実際に耳にする事になるとは。ふっ…私もまだまだね…。そんな彼女の名前は
『₩₮₶₰₯℘∋∂±∀∀!』
………うん、何て言ってるのか流石に分からないわね…。彼女の当選が決まった時、彼女達の言葉が分かる人を通訳として雇って良かったわ。通訳の人によると…
「彼の子種を持ち帰るのは私の使命…。そして男を産んで村を発展させる!これは神の思し召し…」
えっ…?そんな長い言葉を言ったの!?マジっ!?まあ、通訳が言うんだから間違いないわね…。それにしても外国の秘境にあるネット環境もない彼女達の部族の村からよく応募出来たわね…。それが不思議で堪らないのだけれど…。えっ…村の近くの川からノートパソコンが流れて来た?ホントにっ!?何だろうと思ってそれを弄くってる最中に画面が点いた!?そこに彼の写真が映ってた!?それを見て一目惚れして村を出た?そして村を出た先で運良く今回の事を知って応募出来たと?
…本当に神の思し召しかもしれないわね…。彼女の名前はシーダルア─。長いし言いにくいからシーさんね。年齢は28歳。動物の毛皮と何か動物の骨で作った物を身に着けているわね…。ねぇ…本当に大丈夫?
…友好的な部族だから大丈夫みたいね…。世の中本当に広いわね…。
まあ、当選したのに断わる女性はいないでしょうね…。それだけ彼は魅力的だしね。それこそ秘境の部族の女性迄呼び寄せる程…。
第一回公開妊娠の配信に出る女性が決まった瞬間だった…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます