第32話昼休みの…
僕はこの瞬間をきっと忘れない。忘れられるわけなんて絶対にない。きっと同志なら分かってくれる筈だ。その瞬間が何だったのかみんな気になっていると思う。それは─
******
四時間目が終わると同時に蒲島君は早退…。どうやら体力の限界に来たみたいだった。あの様子では暫くの間、学校をお休みするかもしれない。何の為に学校に通いだしたんだろう?まあ、暫くは平和に過ごせるという事なのかもしれないね。遥ちゃんも彼を振った手前気まずいだろうしね。
さて、四時間目が終わったという事は給食。本当にいつも美味しい給食をありがとうございます!今度お礼の手紙でも書こうかな?だっていつも僕達の為に仕事とはいえ真心込めて作ってくれてるんだからね。
そんな事を考えながら給食を食べ終えた後、僕達は屋上へと向かった。柚希から聞いたんだけど昼休みは屋上で6人で過ごそうと梓希から言われてたらしい。屋上へのドアを開けると既に梓希と優奈ちゃんの姿が。
「お兄ちゃん待ってたよ!」
─と、腕に飛びついて来るのは梓希。
「せ、先輩/////」
後輩からの先輩頂きました!こんな優奈ちゃんみたいに可愛い後輩からそう呼ばれるなんてなんか良いよね?
「ん…お兄ちゃんそっちの人は?」
「ああ、彼女は…」
「刀堂可憐ピ!宜ピッピ!」
そ、そのキャラ…まだ続けるのか…。梓希は上から下から刀堂さんを観察するように見ると…
「…キャラ作ってますよね?」
「何故バレたし~!?」
─速攻バレていた…。
******
軽く自己紹介を済ませ…
「─じゃあギャル子の格好は仮の姿でアイドルがホントの姿なんですね刀堂先輩?」
「うん…。身バレすると色々とあるからね…」
「─で、刀堂先輩はお兄ちゃんに惚れてこの学校に来たわけですね?」
「うん…そうそう………ちがっ!?違うから!?」
「「「「そうなの!?」」」」
「あばばばばばっ…」
「私がお兄ちゃんのハーレムを管理してるんだからちゃんと言わないと駄目ですよ刀堂先輩?」
「ん?…梓希…なんかハーレムとか、管理とか聞こえたんだけど?」
「お兄ちゃんは静かにしててね?」
「あ…はい」
(なんか柚希と同じで梓希にも逆らえなくなって来た気が…)
「ぅぅぅぅう……実は配信見て…一目惚れしちゃって…きゃあー!恥ずかしい/////」
「「「「「まあ、そうなるよね」」」」」
「で、あんまりお婆ちゃんに頼みたくは無かったんだけど…ちょっと力を貸して貰いました…」
「じゃあ…お兄ちゃんに対して耐性が出来たら私に言ってね?夜の順番がちゃんとあるから!」
「よるぅぅ!?」
「お互い見せあったり…」
「見せあう!?あっ!?また鼻血が!?」
「梓希?可憐ちゃんにはまだ早いから…」
「あ、うん。そうみたいだね…」
「そういえば話は変わるんだけど、梓希の方にもあの男は行ったんでしょ?」
「あ~…凛ちゃんの言う通りなんか来てたね…」
「はい…来てましたよ凛先輩」
「男性が恋しい世の中でも…豊和の配信見たり会った後じゃあ、靡くわけないのにね?」
「だよね…」
「えっ…そうなの!?」
(何気に僕の評価高くない!?)
「だから気を付けてと言ってるんだよお兄ちゃん?」
「そうだよ豊和君?女性は狼!分かってる?」
「あ、はい。分かってます。凛から僕は離れないから」
「ば、馬鹿/////こんな所でそんな事言われたら…が、我慢出来なくなっちゃうじゃない」
何が!?僕、今、そんなおかしい事言ってないよね!?
「凛は耐性が出来たからといってガッツキ過ぎです…」
「ふん…悔しかったら風華も見せ合いっこなりしたらいいじゃない!」
「喧嘩売ってるです?」
「望む所よ!」
「「ぐぬぬぬぬぬっっ!!」」
「あっ…せ、先輩…。そろそろ昼休みが終わりそうです」
「ありがとう優奈ちゃん」
「い、いえ/////」
「「ちょっと誰か止めなさいよ(です)!」」
まあ、そんな感じでみんなその場を後にしようと、女性陣が立ち上がり僕も立ち上がろうとした瞬間、ビュゥゥゥ─と、一陣の風が吹いた…。その結果どうなったかというと…。
「もう…今の風は何なわけ?」
「スカートめくれちゃったです…」
「凄い風でしたね…」
「今流行りの強風ポニーテールみたいし…」
「…豊和君はどうして顔が赤いのかな?かな?もしかして…見えた?」
「な、何…を?」
「ショーツだよお兄ちゃん?」
「豊和君は誰のが良かったのかな?」
「いや…見えてないから…」
「私の下半身丸出しにきまってるです」
「いや、履いてただろ風華!!…あっ…」
「後で誰のが一番好きなショーツだったかちゃんと教えて貰うからね、豊和君?」
「だね、お姉ちゃん!」
後の事は未来の僕に任せるとしてしっかりとこういうイベントは脳内フォルダーに入れて置かないとね…。
柚希→純白のフリル付きショーツ
梓希→ピンクのフリル付きショーツ
凛→赤いセクシーショーツ
風華→ペンギンが描かれたショーツ
優奈→Tバック
可憐→寒い時に履く毛糸のショーツ
※可憐の叫び「違うの!今日は寒かったからお婆ちゃんから貰ったショーツをたまたま履いてただけでいつもの私は違うから~!!」
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